聴覚障がい者と聴者の間には、聞こえの違いによって、会議など複数人でのコミュニケーションが難しいという課題があります。
その課題を解決するために開発されたのが「VUEVO(ビューボ)」。
メディアアーティストの落合陽一氏と村上泰一郎氏が代表を務め、「パーソナルケア&ダイバーシティ」領域と「ワークスペース&デジタルトランスフォーメーション」領域の2つに重点を置き製品を展開しているピクシーダストテクノロジーズ株式会社が提供しているサービスです。
「VUEVO」とは
「VUEVO」は、複数人の会話を視覚化し、聞こえの違いをつなぐことができます。3月20日(月)から法人向け販売が始まりました。
同サービスは、独自技術によって音声到来方向にもとづく話者の分離を行い、高精度・リアルタイムに話者別の発話テキストを生成することができます。また、そのテキストを会議単位で保存することも可能です。
「誰が」「何を」話しているかをリアルタイムに直感的に表示することで、聴覚障害者と聴者が交じった複数人のコミュニケーションにおいて役立てられるそうです。
ChatGPTを活用した要約機能も
ChatGPTを活用した要約機能も搭載しています。
会議中にリアルタイムで要約を生成することなどもでき、会議終了時に議事録を生成。同僚に対してURLやWord・CSVダウンロードでの共有が可能です。
気になる新機能は?
12月27日(水)に発表された新機能として、従来の音声認識では対応しきれなかった、専門用語や社内用語の文字起こしの精度を向上させる辞書機能が追加されました。
この機能では、単語の「表記」と「読み」をあらかじめ登録することができます。会話中によく出てくる製品名、専門用語などの固有名詞が、より正確に文字起こしされることで、議事録や情報保障ツールとしての信頼性を高められます。
「登録者」「登録日」の情報だけではなく、その単語がどれくらい使われているかを「適用回数」で確認することもできるようになりました。
※情報保障とは、障がいのある人が情報を入手するにあたり、必要なサポートを行うことで情報を提供することです。また逆に、手話や文字などを利用して発言を音声に変えるなどを行い、その場にいるすべての人に、対等な参加を保障する取組みのことを指しています。
<参照>
「VUEVO(ビューボ)」の新機能:ChatGPTを活用した会議要約機能(β版)の提供を開始
聞こえの違いをつなぐサービス「VUEVO(ビューボ)」が、専門用語や社内用語などを登録可能な辞書機能の提供を開始しました。
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