HOMEビジネス 労災保険の必要性を感じたフリーランスワーカーは過半数 特別加入適用は24年秋の見込み?

労災保険の必要性を感じたフリーランスワーカーは過半数 特別加入適用は24年秋の見込み?

服部真由子

2023/12/26(最終更新日:2023/12/26)


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フリーランス向け金融支援サービス「FREENANCE byGMO」が、ユーザーを対象に労災保険についての意識調査を実施し、結果を公開。440人のうち60.7%が労災保険の必要性を感じたことがあると回答しています。

労災保険・特別加入とは

労災保険とは、「労働災害補償保険」の略で、仕事中や通勤中に起きた出来事を原因とした負傷、病気、障害または死亡に対して、労働基準監督署に労災申請をして認定されると労働者や遺族のために補償金や葬祭料(死亡した労働者の葬祭を行った人に支給されるお金)が給付される制度です。

農業従事者や、中小企業の経営者・取締役などに加えてシステムエンジニアなど一部のフリーランス職に範囲を限定し、保険料は自己負担として任意での「特別加入」が認められています。

企業などに雇用される労働者ではないとしてフリーランスワーカーや個人事業主として働く人は従来対象外となっていましたが、厚生労働省は2023年11月に業務委託を受けるフリーランスがどの業種でも労災保険に加入できるようにする方針案を示し、2024年秋の施行を目指すと報じられました。

厚生労働省|労災補償

厚生労働省|労働基準情報:労災補償

厚生労働省|特別加入制度とは何ですか。

「労災に該当するのでは」と感じた経験は?

この調査で「これは労災に該当するのでは」と感じた出来事の有無をたずねると、16.8%の人が「ある」と回答。

具体的には「撮影時の怪我(カメラマン)」「打ち合わせ帰りの事故(WEBデザイナー、UI/UXデザイナー、DTPオペレーターなど)」などだといいます。

特別加入制度を知らない人が多数

特別加入制度を「知らない」という回答は全体の58.9%を示しています。

また、加入意思について聞いてみると、26.4%の人が、「保険料が自己負担でも加入したい」と回答しています。

調査概要

フリーランス・個人事業主の労災保険への意識に関するアンケート
調査対象:「FREENANCE byGMO」に登録しているユーザー440人
有効回答数:440件
調査期間:2023年11月16日(木)~11月21日(火)
調査方法:インターネットによる調査
調査主体:「FREENANCE byGMO」/GMOクリエイターズネットワーク株式会社

<参照>
労災保険の必要性を感じたことがあるフリーランスが60%超【GMOクリエイターズネットワーク】

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