株式会社トビムシは、一般財団法人日本民間公益活動連携機構(JANPIA)が公募する「2023年度 通常枠 <第1回> 休眠預金等活用法に基づく資金分配団体」に選ばれました。
休眠預金等活用とは
JANPIAのウェブサイトによると、休眠預金等活用とは、「民間公益活動を促進するための休眠預金等に係る資金の活用に関する法律」(休眠預金等活用法)に基づき、2009年1月1日以降の取引から10年以上、その後の取引のない預金等(休眠預金等)を社会課題の解決や民間公益活動の促進のために活用するものです。
休眠預金は、JANPIAにより公募・選定された資金分配団体が実行団体を公募・選定し、事業を行うための資金として提供されます。
また、事業ノウハウに関わるような、資金的な支援以外の部分なども支援されるそうです。
なお、休眠預金は取引再開すればすぐに引き出しが可能であるため、銀行預金をしている人たちの負担などはありません。
六次産業化を目指して
同事業では、林業単体で利益をだすのが難しい中、林業事業体や山主に利益還元できる持続可能な体制構築を目指します。
そこで、過疎化に悩む地域のいわば「眠れる資産」である森林に注目。地域ごとの特性を活かした林業の六次産業化に向けて、取り組みを行う企業・団体に同社が資金を分配します。
六次産業化とは、一次産業・二次産業・三次産業を全て行うという意味で、「一次×二次×三次=六次」から六次産業と呼ばれています。
株式会社トビムシは、資金面以外での支援として、一次産業では担い手育成や経営相談などのフォローを実施。
二次産業では、木製品の高付加価値化やバイオマスエネルギー対応などといった木材の出口づくりにおいて、加工等設備選定や協力企業の誘致、国や自治体への政策的働きかけに取り組みます。
さらに、事業を通じて地域のユニークな取り組みや働き方、自然教育や地域人材育成などに関する実例を周知することで、三次産業の発展と六次産業化を支援。地域活性化につなげます。
地域材を用いた製品開発や、地域材の魅力を発信し、ファンを形成して販路拡大できないかも検討されています。また、地域の子どもたちに向けた森や木への教育を行うことで、将来的な木材活用につなげていきたい考えです。
森林を活かす持続的な林業経営|林野庁
<参照>
株式会社トビムシが休眠預金1億5700万円を活用する資金分配団体に採択。林業六次産業化による森林活用を実現する企業・団体を支援。2024年2月9日まで実行団体を募集中
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