新潮社は、校閲部全面協力のもと『くらべて、けみして 校閲部の九重さん』を刊行しました。本書は、漫画家のこいしゆうか氏による実話ベースのお仕事コミックです。
校閲とは?
そもそも校閲とは何かご存知でしょうか。校閲とは、雑誌や書籍といった印刷物の原稿をチェックする仕事です。事実に誤りがないか、表記が統一されているか、不適切な表現は使われていないかなど、コンテンツの品質を底上げするための重要な作業となります。
ちなみにタイトルの『けみして』とは、間違いの有無などを調べることです。漢字では、「閲して」と書きます。
つまり、私たちが書籍を楽しく読めているのは、校閲者によって徹底的な改善が重ねられているからといっても過言ではないでしょう。
校閲者の実話をもとにしたコミック
創立128年を迎える文芸版元の新潮社には、数多くの小説家や文筆家の書籍に関わってきた校閲部があり、出版業界ではトップクラスの校閲集団として知られています。
そんな彼らの経験をこいしゆうか氏が聞き出し、何十人もの現役校閲部員や編集者たちの実話をベースにイラスト化しました。
主人公は、新頂社校閲部文芸班に所属し、社歴10年の九十心さんです。新人社員に「作品を読んではいけない」と教えたり、著者からの悪筆な直筆原稿を解読しなければならなかったり、校閲という仕事を通して直面する障壁や“あるある”が描かれています。
書籍概要
タイトル:『くらべて、けみして 校閲部の九重さん』
著者名:こいしゆうか
協力:新潮社校閲部
発売日:2023年12月20日(水)
造本:A5判ソフトカバー
定価:1,265円(税込)
ISBN:978-4-10-355391-5
URL:https://www.shinchosha.co.jp/book/355391/
<参照>
創立128年、新潮社が誇る異能の校閲集団のお仕事秘話から漫画が誕生!数々の実話をベースに“本の裏方”の変態的情熱を描くお仕事コミック『くらべて、けみして 校閲部の九重さん』本日発売!
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