ビジネスシーンでよく使われる「ポテンシャル」という言葉。人や仕事などに対して「ポテンシャルがある」「ポテンシャルが高い」などのようにして使われます。
本記事では、そんな「ポテンシャル」について言葉の意味を解説。ポテンシャルが高い人の特徴や、ポテンシャルの引き出し方もあわせてご紹介します。言葉の正しい使い方や意味を把握して、適切に使い分けましょう。
- ポテンシャルの意味やモチベーションとの違いを解説
- 近年、増えているポテンシャル採用とは?
- ポテンシャルが高い人の5つの特徴を解説
ポテンシャルとは?意味をわかりやすく解説
「ポテンシャル」はラテン語の「potent」を語源とした言葉です。日本語では「潜在能力」「可能性」などの意味合いで使われます。ビジネスシーンで頻出する単語なので意味を理解して、正しく使い分けましょう。
「ポテンシャル」の言葉の使い方・例文
ポテンシャルは、人や仕事を対象に使われる言葉です。例えば、「◯◯さんはポテンシャルが高い」「◯◯を商材にしたビジネスモデルは成長するポテンシャルがある」など、人や仕事に対して成長の可能性を感じられた際に使われます。
ポテンシャルとモチベーションの意味の違い
ポテンシャルがその人が持つ潜在能力や、能力が開花する可能性がある場合に使われるのに対して、モチベーションは何かをする際の原動力を示す場合に使われます。
ポテンシャルは能力そのもの、モチベーションは気持ちを指す際に使用するのが2つの大きな違いです。
ポテンシャルの類語・言い換え表現
ポテンシャルはさまざまな言い換え表現ができます。主に、潜在能力・素質・可能性・将来性・伸び代・ケイパビリティなどがポテンシャルに似た言葉として使われます。
ポテンシャル採用とは
ポテンシャル採用とは、実績や有しているスキルや知識ではなく、その人の資質や将来性、可能性を評価する採用方法のことです。LINEヤフー株式会社やサイボウズ株式会社など、大手の企業も取り入れています。
ポテンシャル採用の内容は企業ごとにやや異なりますが、柔軟な採用の枠組みとして捉えられていることが多く、第二新卒や就労経験なしの既卒の方にも平等に採用機会を提供できる採用方法として近年注目されています。
ポテンシャルが高い人の5つの特徴
ポテンシャルが高い人には5つの特徴があります。これらの特徴の1つでも持ち合わせていれば、その人はポテンシャルがあると言えるでしょう。
- 特徴1.成長意欲が高い
- 特徴2.素直で好奇心旺盛
- 特徴3.行動力・実行力が高い
- 特徴4.自己肯定感が高く、失敗を恐れない
- 特徴5.客観的な自己分析・自己理解をしている
特徴1.成長意欲が高い
ポテンシャルが高い人の1つ目の特徴は、成長意欲が高いことです。成長意欲がある人は、自分が持つ能力を最大限発揮したり、新しいことにチャレンジし続けたい気持ちが強いのが特徴。その気持ちを原動力に、さまざまな経験を積むため積極的に行動します。
成長意欲が低いと日々の業務に満足してしまい、自分のスキルを伸ばすことに意識が向きません。一方、成長意欲が高い人は、上司や先輩だけでなく同期や後輩からも学ぶ姿勢が身に付いており、さまざまなことを吸収して日々成長します。
新しい仕事を任せた際も自分が最大限貢献できるように独学に励んだり、セミナーや勉強会に参加したりするので、会社側も安心して仕事を依頼できます。
特徴2.素直で好奇心旺盛
ポテンシャルが高い人の2つ目の特徴は、素直で好奇心旺盛なことです。
素直な人は、他者から指摘があった際にその意見の良し悪しに関係なく話を聞き入れます。良い部分を褒められれば謙虚な姿勢を見せつつ、さらに能力を伸ばそうとし、悪い部分を注意されれば言い訳をせずに非を認め、改善に努めます。
加えて、ポテンシャルが高い人は好奇心旺盛な性格が多い傾向にあります。情報への感度が高いため、常に最新情報をキャッチしています。知識の幅が広いので、周囲から頼りにされる人材に成長する可能性があります。
特徴3.行動力・実行力が高い
ポテンシャルが高い人の3つ目の特徴は、行動力・実行力が高いことです。
ポテンシャルが高い人は経験に対して貪欲で、行動力と実行力が高い傾向にあります。例え計画性があっても、行動力がない人材はポテンシャルがあるとは言えません。計画・行動・結果・分析を早いスピードで回すため、成功や失敗を通して着々と成長していきます。
特徴4.自己肯定感が高く、失敗を恐れない
ポテンシャルが高い人の4つ目の特徴は、自己肯定感が高く、失敗を恐れないことです。
失敗を恐れていては新しいことに一歩踏み出すことはできません。ポテンシャルが高い人にはしっかりとした計画を練り、リスクも理解したうえで失敗を恐れずチャレンジする姿勢が備わっています。
加えて自己肯定感も高いため、一つひとつの行動に自信を持っています。例え失敗したとしても感情的にならず冷静に受け止め、次にどう生かすかということを考えます。業務遂行力が高く、周りも安心して仕事を任せられます。
特徴5.客観的な自己分析・自己理解をしている
ポテンシャルが高い人の5つ目の特徴は、客観的な自己分析・自己理解をしていることです。
自己分析や自己理解が得意なのもポテンシャルが高い人に共通するポイントです。自分を客観的に見る習慣を持っており、強みと弱みを正しく把握しています。強みを伸ばし、弱みを克服するために必要なものがわかっているので、成長し続けることができます。
ポテンシャルが高い人は自己分析や自己理解ができているため、プロジェクトごとの役割や立ち回りも正しく把握します。周囲からの期待に応えられるので、さまざまな業務にアサインされ、ビジネスパーソンとしてバリューを発揮できます。
ポテンシャルの上げ方・引き出し方
ポテンシャルは誰もが元々備えているものです。ポテンシャルの上げ方・引き出し方を知っておけば、誰もがビジネスパーソンとして成長し続けられます。ポテンシャルを発揮するための3つのポイントをご紹介します。
- 自己分析から適性を把握し、活かす方法を考える
- 新しいことに積極的にチャレンジする
- 定量化された目標を設定する
自己分析から適性を把握し、活かす方法を考える
ポテンシャルを引き出す際、自己分析を行うことは重要なポイントです。客観的に自己分析を行うことで、自分に適性がある業務を見極められます。
大切なのは、自分のやりたいことではなく、自分に向いていることを見つけることです。自分の強みや向いていることを活かすことで、より高いクオリティでのアウトプットが可能になるでしょう。
主観では向いていると思っていたようなことでも、上司や先輩、同期などからは向いていないと思われている可能性があります。客観的な意見を取り入れ自分の適性を正しく把握し、成果を出すための活かし方を考えましょう。
新しいことに積極的にチャレンジする
ポテンシャルを引き出すには、自分を枠にはめず新しいことに積極的にチャレンジすることが大切です。自分では苦手だ、スキルや経験が足りていないから無理だと思っていたようなことも、取り組んでみると意外と適性があるとわかり、才能が開花する可能性があります。
また、常に新しいことに挑戦することで知見が広がるだけではなく、横断した知識はあなただけの強みとなるでしょう。
未経験の業務も臆さず積極的にチャレンジし、自身のなかに眠っているポテンシャルを引き出しましょう。
定量化された目標を設定する
ポテンシャルを高めるには、設定した目標を日々達成していく作業が大切です。なんとなく取り組むよりも、目に見える目標を設定し、期間を決めて取り組むことで、モチベーションを維持できるでしょう。
目標は、今の自分で努力すれば達成できる範囲に設定すると、成長や能力向上に繋がります。特に、「SMART」の観点を活用して設定するのがおすすめです。
SMARTとは、効果的な目標設定をする際に意識したいポイントをまとめた考え方のことです。「Specific(方法・手段の具体性)」「Measuralbe(測定できるか)」「Achievable(達成可能か)」「Reasonable(組織目標に沿っているか)」「Time-bound(納期・スケジュール)」の5つの単語の頭文字を取って、SMARTと呼ばれています。
この観点を取り入れることで、自身のポテンシャルを引き出す目標設定が可能になります。
ポテンシャルは自分の意識と行動で高めることができる
- ポテンシャルとは、その人が元々備えている潜在能力や将来性のこと
- ポテンシャル採用を取り入れている企業も存在する
- ポテンシャルは自分の意識と行動によって高められる
ポテンシャルは誰もが持っているものです。企業によっては従業員のポテンシャルを高めるための制度を採用しているところもあります。
そうした制度がある場合は積極的に活用しつつ、自分の意識と行動を変化させて、主体的にポテンシャルを伸ばす取り組みを続けていきましょう。
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