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ユニセフ、紛争・自然災害・気候危機で93億米ドルの寄付要請 「人道危機に直面する子どもの数が憂慮される規模で急増」

菓子翔太

2023/12/20(最終更新日:2023/12/20)


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世界各地で人道危機に直面する子どもの数が“憂慮される”規模で急増しているとして、ユニセフ(国連児童基金)は、「子どもたちのための人道支援2024(Humanitarian Action for Children:HAC)」を発表。

2024年に155カ国・地域の少なくとも9,380万人の子どもたちを支援するため、93億米ドル(約1,336億円)の緊急資金の寄付を個人や企業、各国政府に要請しました。

幅広い危機への対応が難しく

同法人によると、紛争地では、子どもたちは暴力と避難という過酷な現実のなかで、身体的危害、精神的トラウマに耐えており、教育や必要なサービスも中断されています。

気候変動の影響に苦しむ地域では、食料や水不足への不安が発生し、教育の機会も制限されています。

そんななかで、2023年の上半期は、寄せられた資金が一部に集中したり、使途を指定あるいは制限したりするものであったとのこと。

寄せられた資金の50%が、アフガニスタン、ウクライナおよび周辺国のウクライナ難民対応、シリア、シリア難民受け入れ国、エチオピアの5つの緊急事態に集中しており、そのほかの危機的状況に対応することが難しかったそうです。

子どもたちを救うために必要なものとは

ユニセフは資金を受けて、はしかの予防接種や重度急性栄養不良となっている子どもの治療、教育やメンタルヘルスなどの支援に使うということです。

活動目標

1,730万人の子どもにはしかの予防接種を実施する

760万人の重度急性栄養不良の子どもを治療する

1,930万人の子どもが公式または非公式の教育(就学前教育を含む)を受けられるよう支援する

2,670万人の子ども、若者、養育者がメンタルヘルスと心理社会的な支援を受けられるよう支援する

180万世帯の家庭が、社会的保護などの目的でユニセフが資金提供する人道的現金給付支援を受けられるようにする

5,240 万人が安全で必要十分な量の飲料水、家庭用水を利用できるよう支援する

1,480万人の女性、女の子、男の子が、ジェンダーに基づく暴力を受けるリスクの軽減、予防、または対応のための支援を受けられるようにする

3,270万人を対象に、支援従事者からの性的搾取や虐待を通報するための安全で利用しやすい手段を提供する

2024年の資金要請額上位5つとしては、アフガニスタンやシリア難民危機、スーダン、コンゴ民主共和国、ウクライナ危機およびウクライナ難民への対応を挙げています。

寄付するには

ユニセフへの寄付は、郵便局や銀行、インターネットから行うことができます。

1回の寄付だけではなく、毎月定額を寄付できる「マンスリーサポート・プログラム」もあります。

詳しくはこちらから

<参照>

ユニセフ、2024年の人道支援計画発表:紛争、自然災害、気候危機を受け93億米ドル要請-155の国と地域、9,380万人の子どもを支援【プレスリリース】

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