GMOリサーチ株式会社とGMO AI & Web3株式会社(ともにGMOインターネットグループ)が、11月30日(木)にAIトレンドに関する自主調査を実施しました。
日本国内の15~93歳までの男女、1,126人から得た回答から、現時点ではお金を払ってでも生成AIを利用したい人はわずかであることがわかりました。
半数以上が生成AIを認知しているが利用者は少ない
生成AIを認知しているか、また利用経験の有無についてたずねたところ、63.6%と全体の半数以上が知っていると回答しました。
そのうちで利用したことがある人は16.6%にとどまり、生成AIを知っていても利用していない人のほうが圧倒的に多い結果になりました。
また、生成AIを利用したことがあるという人でも、有償版を利用しているのは全体のわずか5%と少なく、「お金を払う価値がある」と考えている人はまだまだ少ないことがうかがえます。
生成AIへの信頼度はまだ低い
生成AIが提供する情報やコンテンツをどれくらい信頼しているかについて、信頼する(非常に信頼する・ある程度信頼する)と答えた人は29.5%、信頼しない(あまり信頼しない・全く信頼しない)と答えた人は37.7%と信頼していない人のほうが多い結果になりました。
一方で、生成AIを利用したことがある場合、半数以上(57.0%)の人が信頼すると回答しています。
この結果を見ると、実際に利用することで生成AIへの理解が深まり、肯定的な考えを持つようになる人が多いようです。
ただ、利用経験の有無にかかわらず信頼できないと考える人の割合が約30%とほぼ同じ数値となっています。これは、利用経験者の中でも、AIが導き出した情報やコンテンツの質に疑問を感じる人が少なくないということ。
生成AIは日々進化しており、まだまだ改善の余地があると考えられます。
生成AIブームの火付け役は「ChatGPT」
では、生成AIと聞いて思い浮かぶツールはどのようなものなのでしょうか。
生成AIという言葉を聞いて連想するキーワードについて、選択肢または自由回答から最大3つ選択する形で調査を実施。
特に回答が多かったのは「ChatGPT」(41.6%)で、2位以降と大きな差がありました。「ChatGPT」は、テレビの報道番組などでも取り上げられており、生成AIの代名詞として圧倒的に認知されていることを示しています。
2位に「Google Bard」(8.3%)、3位に「Meta AI」(7.4%)があげられ、大手企業が提供する生成AIは認知されやすいことがうかがえます。
また、「大規模言語モデル」(4.8%)や「プロンプト」(4.4%)などの技術的な項目も注目されており、AI技術へ興味を示している人もいるようです。
ただ、全回答者の半数以上が具体的なAI関連キーワードについて認識していない結果となり、生成AI及びAI技術が多くの人に知れ渡り、普及するにはまだまだ時間がかかりそうです。
調査概要
調査テーマ:AIトレンドに関する自主調査
調査地域:日本国内
回答者数:1,126人
調査対象:15~93歳までの男女
調査期間:2023年11月30日
調査方法:オンライン調査
調査主体:GMOリサーチ株式会社/GMO AI & Web3株式会社
<参照>
お金を払ってでも生成AIを利用したい人はわずか5%にとどまる【GMOリサーチ/GMO AI & Web3】
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