「みんなの生理痛プロジェクト」は、生理・生理痛をめぐる問題は、女性だけのものではなく社会全体のものだととらえ、話しやすい雰囲気や、痛みを軽視せずに理解を示す「気持ち」や「行動」を広げていこうという第一三共ヘルスケア株式会社の取り組みです。
痛みの当事者である女性に向けて、ひとりで我慢したり悩んだりせずに鎮痛剤の服用や、医療へのアクセスを促します。
新製品発売をきっかけとして発足
本プロジェクトは、生理痛のメカニズムに着目して開発されたという新製品「ロキソニンSプレミアムファイン」の発売(2023年3月)をきっかけに始動しました。性別を問わず生理痛に正しく向き合えるような活動や、情報の発信を行っています。
そのひとつとして、12月11日(月)に大宮南高等学校の1年生を対象に「生理痛について“学び・考える授業”」を実施。
生理痛と向き合うための「FIRST STEP ACTION」と名付けた取り組みのひとつだといいます。
「FIRST STEP ACTION」とは
「FIRST STEP ACTION」とは、性別を問わずに今まで生理痛について考えたことがなかった人も含めて、みんなで生理・生理痛と向き合うための活動です。
「みんなの生理痛プロジェクト」のさまざまな活動を通じて、「症状の有無や性別にかかわらず、生理痛の理解が広まってほしい」「自分に合った対処法を知ることの大切さを若い世代に知ってほしい」との声が寄せられたことが背景となり、2023年10月にスタートしました。
高校生の実態から授業を実施
同プロジェクトが10月に実施した高校生全国調査では、多くの人が、学校生活に支障をきたしながらも生理痛を我慢していること、生理や生理痛に関して困ったことがあっても学校に相談しづらいと感じている実状が明らかになりました。
この調査結果を受け、女性のウェルネス課題の解決・支援事業を行うfermata株式会社と協力し、生理痛の対処法のひとつである鎮痛薬(非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の成分を配合したもの)が服用できる年齢となる高校1年生を対象に「生理痛について“学び・考える授業”」の実施を決定しました。
趣旨に賛同した埼玉県立大宮南高等学校で、まず教員を対象に生理・生理痛のセミナーやワークショップを開催。授業内容について教員とプロジェクトで検討を行ったうえで授業が12月11日(月)に行われました。
産婦人科医・高尾美穂先生が参加して、対談形式で生理・生理痛のメカニズムや対処法について講義を行うなど、生理・生理痛に限らず、体調が悪い人に対して思いやりを持つことへの理解を深め、授業は終了したといいます。
「生理痛について“学び・考える授業”」実施概要
イベント:みんなの生理痛プロジェクト 高校1年生対象「生理痛について“学び・考える授業”」
日時:2023年12月11日(月)
場所:埼玉県立大宮南高等学校
講師:産婦人科医 高尾美穂先生
受講者:埼玉県立大宮南高等学校1学年男女352人
目的:痛みに悩む生徒が「我慢せずに自分にあった対処法を選択することの大切さ」を学ぶだけでなく、みんなで 「痛みに悩む人に思いやりを持って接するために必要なこと」を考える機会を通して、生理痛と向き合うきっかけをつくること。
内容:
①授業趣旨説明
②生理・生理痛に関するセミナー
(産婦人科医・高尾美穂先生より、生理・生理痛の基礎知識、対処法等について、生徒の疑問に答える形式で学ぶ)
③ワークショップ(ケーススタディ)
<参照>
みんなの生理痛プロジェクト「FIRST STEP ACTION」 高校1年生対象「生理痛について“学び・考える授業”」を開催 大宮南高等学校1年生の男女352名が参加
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