DAO(分散型自律組織)を活用して開業準備を進めたシェアハウスが宮城県石巻に誕生します。オープンは2024年1月の予定。
DAO型シェアハウス「Roopt DAO神楽坂」(東京・新宿区)を運営するDAOメンバー、地方の空き家を活用したシェアハウス運営で若者のU・Iターン活性に取り組む株式会社巻組、Web3/DAO事業を行う株式会社ガイアックスの3者によるプロジェクトです。
DAOとは
メンバーが主体的に共同所有・管理する組織(分散型自律組織)、Decentralized Autonomous Organizationを略してDAOと呼びます。ブロックチェーンやNFTと同様にWeb3技術のひとつです。
データや資産を個人が管理することや、プラットフォーム間で相互運用できることなどから透明性が高い交流やサポートが実現できるとして、Web3/DAOを活用したまちづくりや社会実験が行われています。
DAO型シェアハウス
DAO型シェアハウスとして誕生した「Roopt DAO神楽坂」は、メンバーや入居者が自律的にシェアハウスを運営する取り組みだといいます。
一般的に物件の管理運営はオーナーや運営者が行いますが、NFT(非代替性トークン)を活用して、入居者と出資者が自律的に運営することが特徴です。
シェアハウス利用料・賃料の一部を予算として計上し、その使用方法は運営ルールをDAOメンバーで議論し、投票・決定が行われます。
また、 DAO内の貢献に対してはリワードトークンが発行されます。清掃や内見対応などの対応や、note記事執筆や動画配信などメディア発信などでも獲得できる仕組みです(詳細はRoopt神楽坂DAO Wikiで公開)。
巻組は、オープン1周年を迎えた2023年10月に、開業から売上1.7倍・利益率の大幅改善を達成したと公表しています。
開業のための人手不足を解決
シェアハウスを複数運営する巻組によると、新規拠点開業が困難になっているといいます。
2023年に10軒の空き家を購入した反面、改修を行った物件は年間5軒程度で、改修を行う人手が不足していること、採用難が理由です。
石巻拠点オープンにむけた改修作業には、DAOメンバーが協力。遊休物件(空き家)をリノベーションして活用する際や、シェアハウス運営や賃貸経営にDAOを活用することは人手不足に悩む地方にとって好機となりうると伝えています。
<参照>
DAOが人手不足・採用難を解決!巻組シェアハウスの宮城県石巻拠点が2024年1月にオープン
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