企業向けに人材採用・開発支援などを行う株式会社リクルートマネジメントソリューションズは、20~69歳の正社員3,708人に対し、「何歳まで働きたいか」を調査した結果を公表しました。
少子高齢化が進む日本
少子高齢化と人口減少が進むなかで、政府は70歳まで就業できる機会を確保するため「高年齢者等の雇用の安定等に関する法律」の一部を改正。
2021年4月から、「定年制の廃止」や「定年を70歳に引き上げ」などのなかから、いずれかの対応をとることが企業の努力義務(「絶対にしなくてはいけない!」というものではなく、「努める」よう求めること)となりました。
ただ、ビジネスパーソンは、何歳まで働きたいと考えているのでしょうか?
高年齢者雇用安定法の改正~70歳までの就業機会確保~|厚生労働省
何歳まで働きたいか
調査結果によると、「あなたは何歳まで働きたいと思いますか」との質問に、20~34歳まででは「49歳以下」が最も多い結果に。
20~24歳では35.8%、25~29歳では29.4%、30~34歳では30.0%となりました。
年代が若ければ若いほど、高い年齢を選択する人が少なくなっていく傾向にあることが分かります。
70代以降も働きたい?
70代以降も働きたい人は、全体の14.2%にとどまりました。20~24歳、25~29歳に絞ると、それぞれ8.2%、9.9%とわずか1桁台。
一方で、現在65~69歳の人は、59.7%もの人が70代以降も働きたいと回答していました。
同社の分析によると、現在45~59歳で、70代以降も働こうと考えている人は、働くモチベーションの源泉が満たされている傾向にあるようです。
長い期間働くことがどんどん求められていく?
いまは働く年齢について、“70歳まで”という基準が国から示されていますが、今後少子高齢化がどんどん進んでいけば、さらに上がっていく……かもしれません。
同社の研究所「HR Analytics & Technology Lab」所長である入江崇介さんは、若手世代が長い期間働くことを求められる風潮は今後も続くとみられることから、「『長い期間働くこと』がポジティブな選択肢の1つと思えるよう、『長い期間働いている人が、いきいきしている』姿が見られることが大切ではないでしょうか」と提言しています。
<参照>
「一般社員の会社・職場・仕事に関する意識調査」の結果第2弾を発表
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