歌舞伎や映画などの興行主として知られる松竹グループが、未来の映画館を共創しようとスタートアップ企業を募り、事業プログラム「未来創造プログラム2023」をスタートしました。
2023年12月1日(金)から初回プロジェクトとして、同グループで映画館の企画・開発・運営などを行う株式会社松竹マルチプレックスシアターズがもつ課題や、描く未来像の実現に向けた共創アイデアを広く募っています。
PoC実施に向けたプロジェクトチームを構築
このプログラムで選ばれたアイデアは、今後の共創を見据えてPoC(※)を実施する予定です。
その際には、松竹グループが費用を負担し、スタートアップがその企業リソースを提供。また、スタートアップ企業と事業部門メンバーによるチーム体制を構築する予定だといいます。
PoCとは?
PoCとは、Proof of Concept(プルーフ・オブ・コンセプト)の略。日本語で「概念実証」や「コンセプト実証」と訳されます。
新たな技術やアイデアを業務に導入しようとするとき、その導入によりどういった価値が生まれるのかを見極めるプロセスとして行う検証やデモンストレーションを指します。
募集テーマは?
本プロジェクトで募集されているテーマは「映画館従業員の業務効率化を実現するテクノロジー」「お客様への新たな価値提供を実現する売店運営」「劇場の特性を活かした遊休地の活用方法」「新たな映画館の出店を実現する提案」の4つ。
また、プロジェクト特設サイトならびにYouTubeでは、松竹グループ社員が募集テーマを語り合う動画「映画館ピッチ」が公開されています。
映画館業務の実態や、来場者から寄せられる意見などにも触れるこの動画で示唆された課題への提案であれば、募集テーマから離れた共創アイデアでの参加も歓迎されています。
また、本プロジェクトに参加するスタートアップ企業は、プロダクト・サービスをすでに公開・提供済み、またはプログラム期間に事業立ち上げ予定であることが求められています。
開催概要
募集開始:2023年12月1日(金)
募集終了:2024年1月15日(月)
エントリー:特設サイトで公開される応募フォームから
特設サイト:https://www.shochiku-ventures.co.jp/sfcp2023/
12月1日(金):専用フォームより応募開始
1月15日(月):24時まで 協業希望会社募集
1月下旬:1次選考結果通知
2月14日(水)・2月15日(木):2次選考(面談)
2月下旬:2次選考結果通知
3月~:順次PoCに向けた準備開始
<参照>
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