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忘年会の挨拶はこれでOK!流れや順番、開会・乾杯・締めの一言挨拶のポイントと例文を紹介

U-NOTE編集部

2023/12/17(最終更新日:2023/12/22)


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1年の苦労をねぎらうことを目的に開催される「忘年会」。忘年会は大きく分けて、開会・乾杯・閉会の挨拶があります。基本的には役職の位が高い方が挨拶を行いますが、なかには司会者や新人、若手が挨拶を依頼されることもあり、誰でも挨拶をする可能性があります。

忘年会の挨拶を依頼された際、悩むのが話す内容です。本記事では、挨拶のポイントと例文をご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

本記事の内容をざっくり説明
  • 忘年会の挨拶の流れと順番を解説
  • 開会・乾杯・閉会の挨拶のポイントと例文
  • 司会者向けに挨拶を依頼する際のポイントを解説

 

忘年会の挨拶の流れと順番

会社の忘年会は、開会・乾杯・閉会のタイミングで挨拶があり、基本的な流れが決まっています。幹事は司会進行をするうえで、挨拶を事前に依頼する必要があります。一般的な忘年会の挨拶の流れと順番をきちんと把握しておきましょう。

開会(開始)の挨拶

開会の挨拶は一般的に、参加者のなかでもっとも役職の位が高い方が行います。幹事は全体の司会進行を務め、役職者に開会の挨拶をしてもらうよう促します。

開会の挨拶では、自己紹介、ねぎらいの言葉、1年の振り返り、来年の抱負、結びの言葉を端的に話し、なるべく手短に行います。

乾杯の挨拶

乾杯の挨拶は、参加者のなかで3番目の役職の位が高い方が行うとされていますが、基本的には誰が行っても問題ありません。幹事や盛り上げ上手な若手が任されることがほとんどです。場合によっては、新入社員が乾杯の挨拶をすることもあります。

乾杯の挨拶では、自己紹介と短いスピーチ、乾杯の声かけを行います。「乾杯」の言葉だけでは寂しいですが、長文スピーチとなると場がしらけてしまうため、より短く行うことを意識します。

閉会(締め)の挨拶

閉会の挨拶は、役職の位が高い方が行います。開会の挨拶で1番上の役職者が挨拶した場合は、2番目に役職が高い方に挨拶をお願いしましょう。

忘年会は一般的に会場を貸し切ったり、飲食店を貸し切ったりして行われます。そのため、時間には限りがあります。参加者のなかには、電車の時間や次の予定がある方もいるはずです。閉会の挨拶はそうした事情を考慮して、長くならないよう心がけます。

流れとしては自己紹介を行った後、参加者・幹事への感謝を伝え、来年の抱負を述べたら結びの言葉と手締めで締めるのが一般的です。手締めには種類がありますが、一本締めや三本締めで終わるケースが多いようです。

 

開会(開始)の挨拶のポイントと例文

開会の挨拶は1年の労いの気持ちを伝えるタイミングです。自分のことを話すのは控えて、会社全体の1年間の動きや、業績アップに貢献した社員に感謝の言葉を送りましょう。来年の抱負は短く、端的に話します。

一言で行う場合

一言で行う場合、基本的な開会の挨拶の型に則って手短に終えましょう。

【例文】
  • ご紹介にあずかりました、◯◯部の◯◯です。

    まずは皆さん、今年1年お疲れ様でした。

    大変厳しい1年でしたが、全社的に協力することで乗り越えることができました。

    来年も力をあわせてさまざまな苦難を乗り越え、業績拡大を共に目指しましょう。

    今夜は仕事のことは忘れて、大いに楽しみましょう。

 

新人・若手の場合

開会の挨拶を新人や若手が行うことは稀ですが、会社によっては幹事である若手が開会の挨拶と乾杯の挨拶をまとめて行うケースもあります。その場合は「僭越ながら〜」と一言添えることを忘れないようにしましょう。

【例文】
  • ご紹介にあずかりました、◯◯部の◯◯です。

    僭越ながら開会の挨拶をさせていただきます。

    まずは皆さま、この1年大変お世話になりました。

    本年度は新社会人として初挑戦のことばかり、困難続きの1年でした。

    しかしながら、皆さまのご指導ご鞭撻があり、困難や課題を乗り越えることができました。

    この場をお借りしてお礼申し上げます。

    来年も全員一丸となって難局を乗り越え、◯◯社としても個人としても

    飛躍できる年にしたいと考えております。

    今晩は司会の◯◯さんが素敵なお店と美味しい料理、飲み物を用意してくださいました。

    お互いの1年間を労い、楽しいひと時を過ごしましょう。

社長・上司の場合

社長や上司としての立場で挨拶を行う場合は、メンバーへのこの1年の感謝の気持ちやねぎらい、そして来年も共に頑張っていきたいとの気持ちを伝えるのがよいでしょう。

【例文】
  • 皆さん、今年1年お疲れ様でした。

    今年度は、我が社にとって飛躍の年となりました。

    皆さんの協力により、厳しい困難も乗り越えてきました。心から感謝いたします。

    それぞれ歩み寄り協力することが、チーム全体をより強くしました。

    来年も共に歩み、さらなる成長を目指して頑張っていきましょう。

取引先との忘年会の場合

取引先との忘年会をする場合、挨拶は自社のことではなく取引先のことを話すように意識しましょう。一緒に仕事をしていることへの感謝や、忘年会に招いてくれたことへの感謝を伝えます。

【例文】
  • ご指名をいただきましたので

    僭越ではございますが開会の挨拶をさせていただきます。

    ◯◯株式会社◯◯部に所属しております、◯◯と申します。

    本日は1年の締めくくりという素晴らしいお席にご招待いただきありがとうございます。

    日頃から御社には社長をはじめ社員の皆さまにお世話になっております。

    弊社を代表し、この場をお借りしてお礼申し上げます。

    皆さまのご健勝と◯◯株式会社のさらなる発展をお祈りいたしまして

    簡単ではありますが挨拶とさせていただきます。

    本日はお招きいただきありがとうございました。

 

笑いが取れる面白い挨拶をしたい場合

無理に笑いを取る必要はありませんが、楽しい雰囲気を作るためには、くすっと笑いを誘うような挨拶も考えておくと良いでしょう。

【例文】
  • ご紹介に預かりました、◯◯部の◯◯です。

    まずは皆さん、1年間お疲れ様でした。

    全社一丸となって厳しい時期も乗り越え、最終的には実りある1年だったかと思います。

    年を忘れる会と書いて忘年会ですから、

    今夜は仕事のことは忘れて楽しみましょう。

    ただし、週明け出社することは忘れずに。

    今後も力を合わせて業績を拡大していきましょう。

    来年もよろしくお願いいたします。

 

乾杯の挨拶のポイントと例文

乾杯の挨拶は手短にすることを意識しましょう。その場にいる方の多くは早く飲食を楽しみたいと考えているからです。挨拶は手短にそして元気に。その場が盛り上がるような挨拶だと好印象を与えられます。

一言で行う場合

開会の挨拶がしっかりした内容かつ長めであれば、乾杯は一言で端的だとバランスが取れます。

【例文】
  • 乾杯の挨拶のご指名を受けました、◯◯部の◯◯です。

    それでは、乾杯の音頭を取らせていただきます。

    皆様、飲み物のご準備はよろしいでしょうか。

    今年1年、お疲れ様でした。

    来年も◯◯のさらなる発展を祈念いたしまして、乾杯!

新人・若手の場合

乾杯の音頭はかしこまった内容であることが少ないため、新人や若手が行う場合もあります。できるだけ明るく、はきはきと大きな声で乾杯の挨拶を行いましょう。

【例文】
  • ご指名に預かりました、◯◯部の◯◯です。

    僭越ながら乾杯の音頭を取らせていただきます。

    入社1年目にして大役を仰せつかり、身の引き締まる思いです。

    それでは皆さま、グラスのご準備はいかがでしょうか?

    まずは今年1年、お疲れ様でした。

    来年もどうぞよろしくお願いいたします。それでは乾杯!

社長・上司の場合

社長・上司が乾杯の挨拶を行う場合、簡潔にかつ内容に具体性を持たせるのがポイントです。1年のうち印象に残った出来事を取り上げつつ、乾杯に繋げましょう。

【例文】
  • 皆様、今年1年本当にお疲れ様でした。

    今年は年始の◯◯から始まり、夏には◯◯があり、冬にも◯◯の問題が継続するなど、当社にとって厳しい状況が続きました。

    それも全社一丸となってなんとか乗り切ることができ、今日に至ります。

    今日はその1年の労を癒す機会としてください。

    それでは、グラスの準備はよろしいでしょうか?

    乾杯のご唱和をお願いいたします。

    来年も◯◯株式会社のさらなる発展を祈念いたしまして、乾杯!

取引先との忘年会の場合

取引先との忘年会で乾杯の挨拶を行う場合は、開会の挨拶と同様に取引先に向けた内容を意識する必要があります。あくまでも自分は招かれている側であり、その忘年会における主役は招待した企業側であることを忘れないようにしましょう。

【例文】
  • ご紹介に預かりました、◯◯株式会社の◯◯と申します。

    本日はお忙しい中、お招きいただきまして誠にありがとうございます。

    ご指名をいただきましたので、僭越ながら乾杯の挨拶をさせていただきます。

    今年も◯◯株式会社の皆様には大変お世話になりました。

    弊社を代表し、この場をお借りして心よりお礼申し上げます。

    それでは乾杯の音頭を取らせていただきますので、ご唱和ください。

    ◯◯株式会社のますますの発展を祈念いたしまして、乾杯!

笑いが取れる面白い挨拶をしたい場合

笑いが取れる面白い挨拶は、加減を間違えると場がしらけてしまいます。常識から外れない範囲でウィットに富んだ挨拶をあらかじめ用意しておくと良いでしょう。

【例文】
  • ご紹介に預かりました、◯◯部の◯◯です。

    ご指名いただきましたので、乾杯の音頭を取らせていただきます。

    来年の干支は「辰」です。

    龍には運気上昇の意味があり、縁起物として知られています。

    そんな龍になぞらえて、来年は昇進・昇給・昇格が期待できるのではないでしょうか。

    というわけで社長、何卒よろしくお願いいたします!

    せっかくのビールがぬるくなってしまわないように、

    挨拶はこのあたりで締めさせていただきます。

    それでは皆様、グラスをご準備ください。

    今年1年を労うと共に、来年の英気を養う会にしましょう。乾杯!

 

閉会(締め)の挨拶のポイントと例文

閉会の挨拶は、一度その場の区切りをつけるために行います。最初の一言でその場を落ち着かせたら、来年に向けた抱負を述べ、結びの言葉と手締めで会を締めます。二次会が予定されている場合には、そのことに関するアナウンスも行いましょう。

一言で行う場合

会場の時間制限がある場合や、終電時間が迫っている方がいる場合は一言で挨拶しましょう。一度ここで会を終えること、1年の労をねぎらう言葉、来年の抱負の3点を押さえつつ、結びの言葉で挨拶を終えるのがポイントです。

【例文】
  • 宴もたけなわでございますが、そろそろお開きにしたいと思います。

    皆様、この1年本当にお疲れ様でした。

    来年もここにいる社員全員で協力し、力を合わせて頑張りましょう。

    それでは、最後は一本締めで締めさせていただきます。

    皆様、ご起立をお願いいたします。

    お手を拝借。よぉ〜!パン!(手拍子)

新人・若手の場合

新人・若手が閉会の挨拶をする場合、会社の振り返りに加えて自分の振り返りを話すのも良いでしょう。元気よく、明るく挨拶を行うことが大切です。

【例文】
  • ご指名に預かりました、◯◯部の◯◯です。

    会場の時間が近づいてきましたので、一度ここで締めさせていただきます。

    皆様、本日は存分に楽しんでいただけましたでしょうか。

    今年1年本当にお疲れ様でした。

    今年は◯◯のあおりを受けて非常に厳しいスタートにはなりましたが、

    そのおかげで部署間の横の繋がりが強化され、実りある1年になったと感じております。

    個人的にはやっと学生感も抜け、いち社会人として

    幅広い業務をひとりで任せていただけるようになった飛躍の年でありました。

    ご指導いただいた諸先輩方にこの場を借りて、改めて感謝申し上げます。

    そして、こんな素晴らしい会を企画してくださった幹事の皆様、本当にありがとうございました!お疲れ様でした。

    それでは最後は一本締めで締めさせていただきます。

    恐れ入りますが、皆様ご起立くださいませ。

    お手を拝借!よぉ〜!パン(手拍子)

    ありがとうございました!

    なお二次会はこの後、司会からアナウンスがあります。

    参加される方は案内に従い、ご移動をお願いいたします。

社長・上司の場合

社長・上司が閉会の挨拶を行う場合、やや固めの内容で問題ありません。1年の労をねぎらう言葉をかけると共に、来年の抱負もしっかりと伝えましょう。

本【例文】
  • ご歓談中、失礼いたします。

    ◯◯部の◯◯です。

    そろそろお時間とのことですので、締めの挨拶をさせていただきます。

    まずは今年1年、大変お疲れ様でした。

    厳しい状態が続いた1年でしたが、皆様ひとり一人が力を発揮し

    また協力し合うことで乗り越えることができました。

    今後も全社一丸となって取り組むことができれば、

    さまざまな課題や困難に立ち向かい、乗り越えることができると感じています。

    来年はさらなる飛躍を目指し、ピンチをチャンスに変えていきましょう。

    最後は一本締めで締めたいと思いますので、

    皆様恐縮ではありますがご起立ください。

    それではお手を拝借!よぉ〜!パン(手拍子)

取引先との忘年会の場合

取引先との忘年会で、招待された場合は閉会の挨拶を任されることはほとんどありません。逆に取引先を招待して忘年会を開催した場合は、閉会の挨拶をする可能性もあるので事前に考えておきましょう。取引先への感謝と自社職員への感謝の両方を伝えつつ、抱負と結びの言葉で締めるのがポイントです。

【例文】
  • ご指名いただきました、◯◯部の◯◯です。

    宴もたけなわでございますが、お開きの時間が迫ってまいりました。

    本日はお忙しい中、弊社忘年会にご参加いただきありがとうございました。

    今年1年は◯◯株式会社様のご協力もあって、さまざまなプロジェクトを成功に導くことができました。

    来年もさらなる飛躍を目指して、新たなジャンルにもチャレンジしていく所存です。

    今後とも、お引き立てを賜りますようお願い申し上げます。

    最後は1本締めで締めたいと思います。

    皆様、恐縮ではございますがご起立くださいませ。

    お手を拝借!よぉ〜!パン(手拍子)

    ありがとうございました。

笑いが取れる面白い挨拶をしたい場合

ゆるい雰囲気の忘年会では、笑いが取れる面白い挨拶をするのもひとつの選択肢です。会がお開きになる頃には、多くの方がお酒を楽しみ、和やかな空気が流れていることも多いので、ラフに挨拶するのもおすすめです。ただし、感謝の気持ちや来年の抱負、手締めなどポイントはおさえておきましょう。

【例文】
  • 宴もたけなわではございますが、

    お時間になりましたので、そろそろお開きとさせていただきます。

    「年を忘れる会」と書いて忘年会と読みますが、

    皆様、忘年会でこの1年の疲れや辛いことは忘れられたでしょうか?

    仕事の内容と会社の場所だけは忘れないようにしましょう。

    今年1年、皆様お疲れ様でした!

    来年も力を合わせて頑張ってまいりましょう。

    それでは最後に、一本締めで締めさせていただきます。

    恐れ入りますがご起立くださいませ。

    お手を拝借!よぉ〜!パン(手拍子)

 

幹事向け:忘年会の挨拶を依頼するときはどうする?

幹事を任された場合、忘年会の挨拶についてはなるべく早く相談しましょう。忘年会はそこまでかしこまった催しではないのと、スピーチ時間も比較的短いため最低でも1週間前には依頼できていると安心です。

メールや社内のチャットツールを使って、忘年会の挨拶の依頼を出します。その際、丁寧な言葉遣いは言わずもがな、依頼した理由も書き添えておくと相手も引き受けやすくなります。日程や会場、式次第もあわせて送ることを忘れないでください。

 

忘年会の挨拶は明るく前向きな気持ちになる内容で

本記事のまとめ
  • 忘年会の挨拶は、開会・乾杯・閉会の流れが基本
  • 無理に笑いを取る必要はないが、場を和ませるのにユーモアは必要
  • 忘年会の挨拶は最低でも1週間前には依頼しよう

忘年会は文字通り、1年の苦労を忘れるために開催されます。企業によっては困難が続いた年だったかもしれませんが、辛かったことを忘れ、気持ちを新たに新年も頑張る意味を込めて行われているので、ネガティブな挨拶にならないよう注意しましょう。明るく、前向きな気持ちになる内容を心がけて、良い忘年会の挨拶を考えてみてください。

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