新年度となる4月に向けて、労働組合が労働条件について使用者(経営者)と交渉する「春闘」。
労働組合の統一組織「日本労働組合総連合会(略して「連合」と呼ばれます)」は、12月1日(金)、2024年の春闘において、5%以上の賃上げを求める方針を発表しました。
連合が方針を決めたことで、我々の生活にどのような影響があるのでしょうか。
そもそも連合って?
連合は1989年に発足しました。約700万人の加盟組合員がおり、産業ごとの労働組合47団体を取りまとめています。労働者たちの雇用とくらしを守る取り組みを進めることを目的とした組織です。
春闘に向けて何をしていくのか
連合は、8月ごろから翌年の春闘に向けて検討を始め、12月上旬に春闘の方針を発表します。今年は12月1日(金)に発表されました。
連合組合が産業ごとに打ち出した方針にもとづいて、具体的な要求水準を設けます。連合に参加する労働組合はその要求水準にそって、それぞれが要求をまとめていくという流れとなります。
例年、2月に大手企業を中心として労働組合が企業に要求を提出、企業から回答が返ってくるのが3月ごろです。
賃金が上がっても生活には厳しさ
連合は今回の方針発表にあたり、賃金は上がっているものの、物価上昇を考えると「勤労者世帯の暮らしは厳しさを増している」と指摘。
2024年の春闘は、“経済も賃金も物価も安定的に上昇する経済社会へとステージ転換をはかる正念場”として、社会全体で問題意識を共有し、持続的な賃上げの実現を目指すといいます。
<参照元>
2024 春季生活闘争方針について~みんなで賃上げ。ステージを変えよう!~
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