引っ越し専業社の株式会社アップルは、2024年2月から東京本社エリアに所属する引越しスタッフの給与を5.5%引き上げる方針を示しました。
なお、全国の支店職(引越しスタッフ、支店長など)を対象とした給与改定は、2024年8月に2~3%上げる予定とのことです。
給与を改定する背景とは
2024年4月からは働き方改革法案でドライバーの労働時間に上限が課されるようになります。これが、いわゆる“2024年物流問題”といわれている問題です。
人手不足と相まって、物流の停滞や業界の売上減少、これまで時間外手当を受け取っていたドライバーの収入減少などが起きる可能性も指摘されています。
株式会社アップルが給与を上げるのは、2024年物流問題に向けて労働力不足に対応することが背景にあります。
「業界最高レベルの報酬を提供し続ける」
アップルは今回の給与改定にあたり、「業界最高レベルの報酬を提供し続けることに対する約束のため、東京本社エリアに所属する引越しスタッフの給与水準を適正化するため、この給与UPを実施することを決定しました」とコメントしています。
賃上げの状況は?
厚生労働省は11月28日(火)、全国の企業で2023年に賃金を引き上げる/引き上げた企業の割合は89.1%で、2022年と比べると3.4ポイント増加したと発表。一方で引き下げた/引き下げる企業は0.2%となっています。
引き上げることを決めるうえで最も重視した要素をみると、「企業の業績」の割合が36.0%で最多に。次いで「労働力の確保・定着」が16.1%、「雇用の維持」が11.6%となっています。
<参照>
物流業界2024年問題に向け、労働力不足に対応するため、引越しのアップルが引越しスタッフの月額給与を平均8%引き上げ。
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