厚生労働省(以下、厚労省)は12月1日(金)、求職者1人に対して何件の求人があったかを示す有効求人倍率について、2023年10月分を発表。前月(2023年9月)に比べて0.01ポイント上昇して1.30倍となりました。
有効求人倍率とは?
厚労省は毎月、公共職業安定所(ハローワーク)における求人・求職・就職の状況をとりまとめ、有効求人倍率などの統計を作成。一般職業紹介状況として公開しています。
有効求人倍率は、倍率が1を上回れば仕事を探している人よりも求職者を探している企業の数が多く、下回れば仕事を探している人の数の方が多いことを示します。今回は、求職者を探している企業の数のほうが多いということです。
都道府県別では?
都道府県別で有効求人倍率(季節調整値)をみると、求人票を受理したハローワークの所在地で集計する「受理地別」では、最高は東京都の1.84倍、最低は神奈川県の0.93倍となりました。
求人を新たに出している業種は?
10月の新規求人(原数値)は前年同月と比較すると1.8%減となりました。
産業別にみると、新型コロナウイルス感染症5類への移行でインバウンドも回復したことで、宿泊業・飲食サービス業が前年同月比で2.2%アップ。また、医療・福祉が1.3ポイント上がっています。
一方で、原材料の高騰に伴う物価高で人件費にお金を割けず、製造業で10.6%、建設業で6.2%、卸売業・小売業で3.0%減少しました。
失業率は?
総務省が同日に発表した、労働力人口に占める失業者の割合を示す完全失業率(季節調整値)は2.5%に。前月に比べて0.1%マイナスとなっています。
<参照>
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