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SNSにおけるエンゲージメント率とは?各SNSでの調べ方・計算方法、重要な理由や高め方をまとめて解説

U-NOTE編集部

2023/12/25(最終更新日:2023/12/25)


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SNSにおけるエンゲージメント率とは、投稿の表示数に占める反応数のことです。エンゲージメント率が高い投稿ほど、ユーザーの興味を引いているといえます。

本記事では各種SNSのエンゲージメント率の計測方法を紹介。エンゲージメント率がなぜ重要なのか、どうすれば高められるのかも解説します。

本記事の内容をざっくり説明
  • 5つのSNSのエンゲージメント率の計算方法
  • エンゲージメントが重要な3つの理由
  • エンゲージメント率を高める7つのコツ

 

エンゲージメント率とは?

エンゲージメント率とは、SNSの投稿への反応率を示す数値のことです。閲覧数を示すインプレッション数に対して、いいね・タップ(詳細表示、続きを読む)・リポスト・リンククリックなどのエンゲージメントがどのくらいあったのか、その割合を示します。

いいねやリポストによる拡散、リンククリックなどのエンゲージメントを獲得することで、SNSを使ったマーケティングの成果は高くなります。

 

SNSごとのエンゲージメント率の調べ方・計算方法

エンゲージメント率は、各SNSプラットフォームによって確認方法が異なります。どのような内容を見れるのかについても確認しておきましょう。

X(旧Twitter)のエンゲージメント率

X(旧Twitter)のエンゲージメント率は、「エンゲージメント/インプレッション数」で計算できます。どちらの指標も投稿の右下にあるグラフのアイコン(ポストアナリティクス)から確認できます。

Xは投稿に対する反応を詳しく確認できるため、詳細な分析ができるでしょう。Xのエンゲージメントには投稿のクリック(画像、リンク、ハッシュタグ、プロフィール画像、ユーザー名、ポストの詳細表示のクリック)や、リポスト、返信、フォロー、いいねが含まれます。

Instagramのエンゲージメント率

Instagramのエンゲージメント率は「いいね!・保存・コメントで投稿に反応したユーザー数/フォロワー数」で計算できます。

Instagramでこれらの指標を確認するには、アカウントをビジネスアカウント・クリエイターアカウントとして登録し、Instagramインサイトを使えるようにしないと確認できません。この登録は簡単にできるので、早めに済ませておきましょう。

Facebookのエンゲージメント率

Facebookのエンゲージメント率は「投稿へのリアクション・コメント・クリック・シェアした人の数/投稿を見た人の数」で計算できます。

Facebookではこれらの指標が「人数」でカウントされます。同じユーザーがいいねとコメントの2つのエンゲージメントをした場合も、エンゲージメント数は1(1人)です。

TikTokのエンゲージメント率

TikTokのエンゲージメント率は「いいね・コメント・シェアの数/ビューの数」で計算できます。

TikTokの各種エンゲージメント数も、ビジネスアカウントに登録し、インサイト機能を使えるようにすることで確認できます。動画の視聴数や再生時間なども確認できるため、早めに登録しておきましょう。

Threadsのエンゲージメント率

2023年10月現在、Threadsではエンゲージメント率の計測はできません。Threadsで確認できる指標は「いいね数」「返信数」の2つのみです。インプレッション数はわからないため、インプレッション数に対してこれらの指標がどのくらいあったのかを図ることができないのです。

ただ、Threadsでも今後インサイト機能が充実していくかもしれません。それまではエンゲージメント”率”ではなく、いいね数と返信数のエンゲージメント”数”を指標に運用していくといいでしょう。

 

エンゲージメント率が重要な理由

SNSでエンゲージメント率が重要だとされているのは、3つの理由があります。特にSNSをマーケティングや広報PRに活用していく場合は、エンゲージメント率の重要性を理解しておきましょう。

集客・宣伝に直結する指標のため

エンゲージメント数やエンゲージメント率は、集客・宣伝に直結する指標です。SNS運用の目的も集約や宣伝、ブランディングなどであり、エンゲージメント率が高いほど目的の達成率も高くなります。

ユーザーからの反応や興味がわかるため

エンゲージメントにはいいねや詳細表示、返信など、ユーザーからのさまざまな反応が含まれます。これらの指標からは、ユーザーがどんな投稿に共感・好感を抱くのか、関心を引けるのかがわかります。

SNS運用の効果を高めるためには、ユーザーの興味・関心を知り、それにアプローチできるような投稿をすることが大切です。エンゲージメント率を確認することで、どんな投稿がユーザーからの反応が得やすいのか、興味を引けるのかを分析できます。

タイムライン表示やアカウント評価につながるため

SNSのアルゴリズムはそれぞれ異なりますが、エンゲージメント数やエンゲージメント率は投稿のタイムライン表示やアカウント評価に影響を与えているといわれています

特にアカウントの評価が高くなれば、すべての投稿がタイムラインに表示されやすくなるといわれています。エンゲージメント率を高めることでアカウントの評価を上げていくことが大切です。

 

エンゲージメント率を高めるための7つのコツ

SNSのエンゲージメント率を高めるためには、ユーザーにとって価値のあるコンテンツを作るだけではなく、各SNSの特長にあわせたテクニックも重要です。最後に、エンゲージメント率を上げるためのコツを7つ紹介します。

エンゲージメント率を高めるための7つのコツ
  • コツ1.ペルソナ・ターゲットを明確にする
  • コツ2.投稿時間を工夫する
  • コツ3.ユーザー目線でコンテンツを作る
  • コツ4.ユーザーと積極的にコミュニケーションを取る
  • コツ5.広くアンテナを張り続ける
  • コツ6.ハッシュタグやプラットフォーム独自の機能を活用する
  • コツ7.分析と改善を繰り返す

コツ1.ペルソナ・ターゲットを明確にする

まずはそのSNSアカウントを誰に見てもらいたいのか、ペルソナ・ターゲットを明確にしましょう。年齢・性別・居住地・職業などの基本的な属性はもちろん、興味・関心や趣味などの人物像を詳しく設定し、その人の心に刺さるプロフィール・投稿を作ることが大切です。

SNS運用を行うのが複数人の場合、ペルソナやターゲットを明確にしておくことで、コンテンツの方向性がイメージしやすくなるメリットもあります。

コツ2.投稿時間を工夫する

SNSにはアクティブユーザーが増える「ゴールデンタイム」があります。具体的には「7時~9時」「12時~13時」「18時~23時」が狙い目です。これらの時間帯は通勤・通学・お昼休憩などでSNSを使う人が多く、インプレッションやエンゲージメントが得やすいでしょう。

フォロワーの属性によってもゴールデンタイムは異なるので、複数の時間で投稿テストをしてみながら、自社が運営するアカウントのゴールデンタイムを検討してみてはいかがでしょうか。

コツ3.ユーザー目線でコンテンツを作る

SNSのタイムラインにはいくつもの投稿が表示されますが、ユーザーはそのすべてに目を通しているわけではありません。画面をスクロールさせながら、何となく目を引く投稿があったときにスクロールする手を止め、その投稿を読んでみるのが普通です。

しかし、読まれただけではエンゲージメント率は増えず、ユーザーの記憶に強く残ることもないでしょう。

どんな投稿がユーザーの目を引くのか、思わずタップやコメント、保存してしまうのか、ユーザー目線で考えましょう。自分の普段のSNS利用シーンを思い返してみるのもおすすめです。

SNSプラットフォームからレコメンドされるおすすめの投稿を参考にしてみるのも一案です。

コツ4.ユーザーと積極的にコミュニケーションを取る

いいねやリポスト、リプライなどでユーザーとコミュニケーションを取ることで、エンゲージメント率は高めやすくなるでしょう。人はまったく知らない相手のことよりも、知っている相手、コミュニケーションしたことのある相手の発信に興味を持つものです。

いいねやリポストなどが増えれば投稿がタイムラインに表示されやすくなり、その分エンゲージメントも得やすくなります。特にリプライは重要で、その投稿に対してどんな意見が付いているのか気になり、詳細表示される可能性が高くなります。

また、ネガティブなコメントにも真摯に対応することで、アカウントの信頼性が高まります。ファンを作るという意味でも、双方向のコミュニケーションを取りやすい空気感を作ってみてはいかがでしょうか。

コツ5.広くアンテナを張り続ける

ターゲットユーザーの興味・関心を知るためにも、トレンドをつかむためにも、広くアンテナを張り続けましょう。

特にトレンドをつかんだ投稿はユーザーの興味を引きやすく、拡散もされやすいです。エンゲージメント率を高めるためにも、トレンドに乗り一気に認知を拡大するためにも、トレンドを取り入れた投稿を心がけましょう。

コツ6.ハッシュタグやプラットフォーム独自の機能を活用する

ハッシュタグを付けることで、そのハッシュタグに関心のあるユーザーに効果的にアプローチできます。特にInstagramではハッシュタグで投稿を検索したり、ハッシュタグをフォローしたりでき、大きな効果が期待できます。

また、X(旧Twitter)では「トレンド」が表示されるので、注目度が高まっている内容について投稿を行うことで、多くの人の目に止まりやすくなるでしょう。

各SNS独自の機能を理解し、使いこなせるようになると、いわゆる「バズ」が狙いやすくなります。

コツ7.分析と改善を繰り返す

SNS運用に限らず、マーケティングでは分析と改善を繰り返すことが大切です。どんな投稿が、どのエンゲージメントを得やすいのか、インサイト・アナリティクス機能を使って分析しましょう。

「このタイプの投稿はいいねが増えやすい」「リポストやシェアが増えやすい」など細かく分析し、より戦略的な運用を行いましょう。

 

エンゲージメント率は見込み客の獲得・ファン育成に直結する

本記事のまとめ
  • エンゲージメント率はユーザーからの反応率
  • エンゲージメント率はSNS運用の成果に直結する
  • 分析と改善をくり返すことが大切

SNS運用において、エンゲージメント率はユーザーからの反応率を示す指標です。ユーザーの興味を引き、アカウントのファンを増やしていくことで、マーケティングやブランディングの成果は高まっていくでしょう。

エンゲージメント率、ひいてはSNS運用の成果を高めるためには分析と改善が大切です。投稿ごとの各種インサイトを確認すること、どんな投稿でどのインサイトが増えるのか分析することで、SNS運用の勘を少しずつ掴んでいけるでしょう。

本記事を参考に、SNSのエンゲージメント率を上げる施策を検討してみてはいかがでしょうか。

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