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インフルエンサーマーケティングとは?基本情報から成功させる5つのポイントを解説

U-NOTE編集部

2023/12/21(最終更新日:2023/12/21)


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新商品のマーケティング施策として用いられることの多い「インフルエンサーマーケティング」。商材と施策内容が好相性の場合には、大きな効果が期待できます。

そんな「インフルエンサーマーケティング」について基本的な知識を解説。インフルエンサーマーケティングの成果が出なくて悩んでいる方や、一から学び直したいと考えている方は、ぜひ一読してみてください。

本記事の内容をざっくり説明
  • インフルエンサーマーケティングの市場規模と今後の見込み
  • インフルエンサーマーケティングに適した商材・サービスとは?
  • インフルエンサーマーケティングを実施する際の注意点

 

インフルエンサーマーケティングとは

「インフルエンサーマーケティング」とは、Web上、特にSNSで大きな影響力を持つインフルエンサーに特定の情報を発信してもらい、消費者の行動変容を促すマーケティング手法のことです。

インフルエンサーには、テレビや雑誌などで活躍する有名な芸能人と、SNSアカウントのフォロワーが多く、そのフォロワーに対して影響力を持つ一般人の2パターンが存在します。

インフルエンサーマーケティングで重要な役割を果たすと言われているのは、SNSで影響力を持つ一般人のほうです。同じ消費者の立場であるため発信した情報を消費者に身近に受け取ってもらいやすく、何らかの行動変容を促すことができます。

 

インフルエンサーマーケティングの市場規模

日本国内のインフルエンサーマーケティングは、年々市場規模が拡大しています。2023年の市場規模は約741億円。前年比120%の数字で、高い成長が見込まれています。

2027年には市場規模が約1302億円に達するとも言われており、今後もインフルエンサーマーケティングの需要はますます増加していく傾向にあります。

参考:サイバーバズ「【市場動向調査】2023年のソーシャルメディアマーケティング市場は1兆899億円、前年比117%の見通し。2027年には2023年比約1.7倍、1兆8,868億円に

 

インフルエンサーマーケティングのメリット・効果

インフルエンサーマーケティングは、低コストで高い効果が期待できるマーケティング手法です。具体的にはどんなメリットが得られるのでしょうか。インフルエンサーマーケティングにより期待できるメリットや効果を解説します。

情報を信用してもらいやすい

インフルエンサーは、消費者と同じ目線で商品やサービスの情報を発信するため、情報を信用してもらいやすいのが大きなメリットです。例え同じ内容だったとしても、発信元が企業と、普段から見ているインフルエンサーとでは、情報の受け止め方が異なります。

Web広告のうち動画広告に接したユーザーの約9割以上が最後まで広告を見ずにスキップするというデータも出ています。消費者に対して情報をしっかりと届ける意味合いでも、インフルエンサーマーケティングは有効です。

参考:PR TIMES「20歳~69歳の男女1000人に聞いた「動画広告の接し方に関する調査」

ターゲティングがしやすい

インフルエンサーは、グルメ・美容・旅行などジャンルに特化して活動している方が多いため、消費者のターゲティングがしやすいというメリットがあります。

ジャンル以外に、年齢・性別などの属性でもターゲティングが可能。特定のジャンルに興味関心が強い消費者に対して的確に情報を届けられます。

ユーザー・消費者目線でのレビューが期待できる

インフルエンサーのなかでも、SNSのフォロワーを多く抱える一般人系インフルエンサーは、ユーザーや消費者目線でのレビューを期待できます。

商品やサービスの良し悪しを企業側に忖度することなく、丁寧かつ率直なユーザーや消費者目線でのレビューは共感を生みやすく、ブランドや企業イメージの向上も期待できます。

商品を使用しているところをリアルに想像してもらいやすい

インフルエンサーは消費者目線で丁寧にレビューをしてくれるため、それを見た消費者が、商品を使用しているところをリアルに想像しやすいのがメリットです。

例えば、主婦向け商品のPRを主婦インフルエンサーに依頼した場合、そのインフルエンサーは主婦目線で商品のレビューを行います。同じ「主婦」という属性のフォロワーにとっては商品を使っているところを実生活で想像しやすく、有益な情報として受け取ってもらいやすくなります。

広告感が出にくいので、ユーザーに受け入れてもらいやすい

インフルエンサーマーケティングは、広告や宣伝の扱いになります。企業からの依頼によって投稿を行っているものの、レビューはインフルエンサー自身が感じた内容が書かれているため広告感が出にくく、ユーザーに受け入れてもらいやすいのがメリットです。

消費者のなかには、広告表示をブロックするツールを導入している方もいます。そのような場合でもインフルエンサーマーケティングのPR投稿であればブロックされず、情報を届けられます。

拡散が期待できる

インフルエンサーマーケティングによるPR投稿は、消費者から共感を得やすいため拡散が期待できます。特に、X(旧Twitter)には拡散するための機能が搭載されているので、たくさんの目に触れることが期待できます。

ひとつの投稿が拡散されて話題となれば、UGCの獲得も狙えます。インフルエンサーの投稿に加えて、リアルな口コミが増加することでブランドや商品の認知度の向上に繋がります。

オンラインで行うため効果計測が行いやすい

インフルエンサーマーケティングは、オンライン上で施策を実施するのが基本です。各種SNSにはインサイトを確認できる機能が付いており、リーチ・インプレッション・いいね・保存・フォロワー増加数・サイト遷移数などのデータを取得可能です。

1つの投稿に対する効果測定がしやすいため、施策内容の改善がしやすいのがメリット。インフルエンサーと商材の相性も把握できます。

 

インフルエンサーマーケティングを行うときのデメリットとなりえる注意点

インフルエンサーマーケティングには様々なメリットがありますが、注意しておきたいポイントもあります。以下のような点を事前に知っておき、自社で実施するときの参考にしてください。

自社の商材・ターゲットにあったインフルエンサーを選定するのが難しい

インフルエンサーマーケティングを行う際、インフルエンサーの選定は非常に大切です。フォロワー数だけで選んでしまうと、思ったような効果を得られない可能性があります。フォロワー数だけでなく、その他にもいくつか選定基準を設けておきましょう。

例えば、ブランドとインフルエンサーの親和性、投稿の質、投稿に対するエンゲージメント率の平均などがあげられます。過去に実施しているPR投稿があれば、投稿内容や投稿に対するフォロワーの反応や数値も確認しておきましょう。

希望する内容や品質のコンテンツが作成できない場合がある

インフルエンサーに投稿を依頼する際、企業側が内容やコンテンツの品質をコントロールできるケースは少ないと知っておきましょう。ある程度の制約を設けることは可能ですが、最終的にどのような文言を掲載するかどうかはインフルエンサー個人が判断します。

内容のコントロールは難しいですが、商品やサービスについて理解を深めてもらうことは可能です。知って欲しいポイントや企業として大切にしている特徴など、商品のオリエンテーションをしっかりと行うことで、企業側が期待するような発信内容に近づけられます。

ステマだと誤解されて炎上する可能性がある

2023年10月より、企業が第三者に依頼した宣伝・広告は、PR表記や広告表記を明確にしないとステマ規制に違反し、罰則が与えられるようになりました。インフルエンサーマーケティングはステマが起こりやすいので、よく注意しましょう。

ステマだと誤解されて炎上に繋がる可能性を避けるには、インフルエンサーに対してステマ規制法について説明する機会を設ける必要があります。原則、ステマ規制法により罰則を受けるのは宣伝・広告を依頼した企業ですが、なかには依頼を受けた側が罰則を受けるケースもあります。

PR表記はわかりやすい箇所に明記する、各種SNSに搭載されているPR機能を使うなど、ステマだと誤解されないように対策しましょう。

関連記事:ステマとは?意味や、違法になるケース・対策方法をわかりやすく解説

スキャンダルでの炎上に巻き込まれる可能性がある

万が一、仕事を依頼したインフルエンサーがスキャンダルを起こした場合、企業はその炎上に巻き込まれる可能性があります。一般人であるインフルエンサーの多くは事務所に所属せず個人で活動しており、コンプライアンスに関する意識が低い傾向にあることは理解しておきましょう。

焦って場当たり的な対応をすると企業側のイメージ低下に繋がります。インフルエンサーが炎上した場合に備えて、あらかじめ対処法をマニュアル化しておくと安心です。

 

インフルエンサーマーケティングが効果的な商品・サービス

インフルエンサーマーケティングは、どんな商材でも使えるマーケティング手法です。なかでも、特に効果が出やすいと言われているのは、美容やアパレル、飲食などの商材です。

美容やアパレルの商品は、インフルエンサーが使用した際に前後の変化を画像でわかりやすく発信することができます。飲食はテキストでの表現は難しいものの、画像で美味しさを伝えることが可能です。

これらの商材は比較的単価が低いため、インフルエンサーが紹介することで購入に繋がりやすく、売り上げ向上が期待できます。

 

インフルエンサーマーケティングの費用の目安

インフルエンサーマーケティングの費用は、起用するインフルエンサーや依頼内容によって変動します。

例えば、商品提供のみでPR投稿を依頼する場合は、商品代金と発送費用のみがかかるため価格を押さえてインフルエンサーマーケティングを行えます。

商品提供に加え、1投稿ごとに費用が発生する場合は安くても3〜5万円程度、より強い影響力を持つインフルエンサーの場合は数百万円の費用がかかることもあります。「1フォロワーあたり3〜8円」を目安に費用が発生すると考えておきましょう。

 

インフルエンサーマーケティングの行い方

インフルエンサーマーケティングを行うには、インフルエンサーに仕事の依頼をしなければなりません。その依頼方法は主に3つ。各手法のメリットとデメリットを解説します。

直接インフルエンサーに依頼する

直接インフルエンサーに依頼する方法は、なるべく費用を抑えたい場合に便利です。インフルエンサーと直接やり取りができるため、実施までのスピード感が早いのがポイントです。

良い面もありますが、一方で悪い面もあります。インフルエンサーからの連絡が途絶えたり、炎上しやすかったり、個別の支払い対応が発生したりと、さまざまなトラブルが起こる可能性があります。

最近では代理店経由や事務所経由でないと依頼を受け付けていないインフルエンサーも増えています。直接の依頼は避けておいたほうが、トラブルを防止しやすくなります。

代理店に依頼する

インフルエンサーマーケティング会社や広告代理店に依頼する方法は、炎上やステマになりうるリスクを避け、安心してインフルエンサーマーケティングを行いやすいおすすめの手法です。

インフルエンサーマーケティング会社や広告代理店は、インフルエンサーマーケティングの専門的なノウハウを有しています。施策の提案から全体の旗振り、施策の効果検証まで総合的に行ってくれるため、自社にノウハウや人的リソースがない場合には特に有効です。

中間マージンが発生するため費用がかかりやすい点は留意しておきましょう。

事務所を通して依頼する

代理店を利用するより費用を抑えられ、直接依頼するときのようにスピード感を持ってやり取りができるのが、事務所を通して依頼する方法です。フォロワー数の多いメガインフルエンサーは事務所に所属していることが多いので、この手法で仕事の依頼を行います。

事務所を通してやり取りをするため、連絡が途絶えたり炎上に繋がるなどのリスクが少ないのがメリットです。事務所の仲介手数料が発生するため、直接依頼するよりは費用が高くなる点は留意しておきましょう。

 

インフルエンサーマーケティングの事例

インフルエンサーマーケティングの好事例として、よく上げられるのがファッションセンター「しまむら」とインフルエンサーのコラボです。

特に、プチプラのあやさんとのコラボ商品は毎回好評で、2019年から継続的にコラボアイテムを販売し続けています。元々プチプラのアパレル商品に特化して情報を発信していたインフルエンサーの影響力をうまく活用した、参考となるインフルエンサーマーケティングの事例です。

 

インフルエンサーマーケティングを成功させるポイント

インフルエンサーマーケティングは手法ばかりが注目され、中身に関する議論があまりありません。他のマーケティング施策と同様に、成功させるには押さえておくべきポイントがあるので、それを理解したうえで実施しましょう。

本インフルエンサーマーケティングを成功させるポイント
  • ポイント1.依頼する目的やKPIを明確にする
  • ポイント2.自社の商材やターゲットにあったインフルエンサーをキャスティングする
  • ポイント3.インフルエンサー自身の言葉で発信してもらう
  • ポイント4.ステマとならないように投稿ルールを共有し、契約内容に記載する
  • ポイント5.継続的に関係を持続させ、コミュニケーションを取る

ポイント1.依頼する目的やKPIを明確にする

インフルエンサーマーケティングを成功させる1つ目のポイントは、依頼する目的やKPIを明確にすることです。

インフルエンサーマーケティングでは、商品やブランドの認知拡大、商品の売り上げアップ、ブランディングなどさまざまな面でメリットを得られます。

そのメリットを最大化するには、なぜインフルエンサーにPR投稿を依頼するのか、目的を明確にすることが大切です。そのKPIに応じて、投稿時に外せないポイントや必ず記載してほしいことが明確になり、インフルエンサーに対しても投稿内容に関する具体的な提案をすることができます。

なんとなく依頼すれば成果を得られるとは考えず、目的を明確にしておきましょう。

ポイント2.自社の商材やターゲットにあったインフルエンサーをキャスティングする

インフルエンサーマーケティングを成功させる2つ目のポイントは、自社の商材やターゲットにあったインフルエンサーをキャスティングすることです。

例えば、20代向けの化粧品のマーケティングに対して、40代の女性インフルエンサーを起用しても、ターゲット層にリーチすることは難しいでしょう。まずはその商材がどんな人をターゲットにしているのかを明確にして、そのターゲットにリーチできる影響力を持つインフルエンサーをキャスティングするべきです。

ただし、ターゲットにあったインフルエンサーのなかには、リテラシーや言動に不安を感じる方もいます。その場合は無理して依頼はせず、時間はかかりますが他に適したインフルエンサーがいないか探しましょう。

ポイント3.インフルエンサー自身の言葉で発信してもらう

インフルエンサーマーケティングを成功させる3つ目のポイントは、インフルエンサー自身の言葉で発信してもらうことです。

インフルエンサーマーケティングの特徴として、同じ商材のPRを一度に複数人のインフルエンサーに依頼する点があります。

文言を決めてしまうと、同時期に同じような内容のPR投稿がSNS上で拡散されてしまい、広告感が強くなってしまいます。インフルエンサーマーケティングの強みである共感を生み出しにくくなるため、投稿内容はインフルエンサー自身の言葉で作ってもらうことがおすすめです。

ポイント4.ステマとならないように投稿ルールを共有し、契約内容に記載する

インフルエンサーマーケティングを成功させる4つ目のポイントは、ステマとならないように投稿ルールを共有し、契約内容に記載することです。

インフルエンサーのなかには、投稿に「#PR」を付けるとフォロワーが減少することに繋がるため、ハッシュタグなしでの投稿を希望する方もいます。

2023年10月よりステマ法規制が明確になった関係で、広告や宣伝であることを明記しないステマを行った場合、依頼主である事業者が罰則を受けます。

それを避けるためには、インフルエンサーマーケティングを行う際は投稿ルールを共有したり、「#PR」が必須であることを契約内容に記載したりと、ステマ法規制に違反しないための対策が必要です。

ポイント5.継続的に関係を持続させ、コミュニケーションを取る

インフルエンサーマーケティングを成功させる5つ目のポイントは、継続的に関係を持続させ、コミュニケーションを取ることです。

インフルエンサーマーケティングは、1回の投稿や短期的な取り組みでは期待するような効果は出ません。同じ商材でもある程度期間を空け、複数回にわたってPR投稿を行い、フォロワーが情報を目にする機会を増やすことが大切です。

それを実現させるには、インフルエンサーと定期的にコミュニケーションを取り、関係を継続させるための努力が必要です。

 

自社商材がインフルエンサーマーケティングに適しているか検討しよう

本記事のまとめ
  • インフルエンサーマーケティング市場は今後も拡大が見込まれている
  • インフルエンサーマーケティングとステマのリスクを避ける対策はセットで考えよう
  • 消費者目線のレビューにより共感を得られるのがインフルエンサーマーケティングの強み

インフルエンサーマーケティングは成功した際のインパクトが大きいマーケティング手法です。しかし、全ての商材がインフルエンサーマーケティングに適しているわけではありません。まずは自社商材と施策内容の相性を確認してから、実施を検討しましょう。



 

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