一般社団法人おにぎり協会は、2024年2月2日(金)におにぎりとかかわり深い具材などを持つ7自治体とともに「おにぎりサミット」を開催します。
“究極のおにぎり”を世界に発信する「おにぎりを通じたまちづくり推進」企画になっているそうです。
世界の「ONIGIRI」文化
当委員会によると、日本のコメの消費量は、1962年度は国民一人あたり年間118kgに対して、2020年度の消費量は半分以下の50.8kgにまで減少。
総務省家計調査では、2000年に2人以上の世帯が1年間にコメにかけた金額は40,256円、2022年は1,9825円と、この20年でおよそ半分に減っています。
ただ、もうひとつ興味深いデータとして、総務省家計調査では「おにぎり・その他(赤飯など)」は、2000年の3,103円以降、2022年には5,172円と最も高くなっています。そのニーズに応えるように、おにぎり専門店が続々と開店しているそうです。
さらに、農林水産省によると、商業用コメの海外輸出量が2014年は4,516トンでしたが、2022年には約6倍の28,928トンに増加。背景のひとつに香港やパリ、ニューヨークで「ONIGIRI」として、専門店の出店が相次いでいるそうです。
家計調査(家計収支編) 時系列データ(二人以上の世帯)|総務省
どんなサミットに?
おにぎりサミットは、一般社団法人おにぎり協会・おにぎり連携自治体連合・株式会社JTBふるさと開発事業部による「おにぎりを通じたまちづくり推進協議会」によって運営されるイベントです。
新潟県南魚沼市や和歌山県みなべ町、福岡県柳川市など全国各地7自治体の首長たちが参加し、おにぎりという食文化を次世代につないでいくために話し合い、調印式を執り行います。
各自治体の梅干し、鮭、蟹などの具材だけでなく、コメ、塩、海苔や味噌汁など、7つの自治体が持ち寄った“珠玉の食材”をふんだんに使った「サミット究極のおにぎり」を作る企画もあるそうです。
また、おにぎりに関する有識者を交えたトークセッションなど、タレント・インフルエンサーらもゲストに迎えた多数のイベントを企画中とのこと。
一般人が現地参加できるかは調整中ですが、オンラインでの配信も検討しているそうです。
参加自治体の7食材
【コメ】新潟県南魚沼市
日本が誇る一大ブランド魚沼コシヒカリ発祥の地。豊富な雪解け水や湧水を用いてコメ作りを行います。八海山をはじめとした山々の恵みと受け継がれた土地で育まれた田んぼ、そして昼夜の寒暖差によりおいしいコメが生まれているそうです。
【鮭】新潟県村上市
平安時代に編さんされた延喜式には越後国から朝廷へ鮭を献上していた記録が残っています。江戸時代に入ると鮭は村上藩の貴重な財源とされ、自然ふ化増殖システムである種川の制を考案し、明治時代には日本初の人工ふ化に成功しています。遠い昔から、村上の人々にとって、鮭はなくてはならないものであり、鮭とともに生き、そのなかで独特な文化を育んでいます。
【梅】和歌山県みなべ町
梅の生産量日本一、梅の代表種として知られる南高梅誕生の地の梅になります。
【海苔】福岡県柳川市
同市が面する有明海は、潮の干満差が大きく海苔は大半を海中で成長しますが、干潮になるとお日様の恵みを受け、香り豊かで、歯切れと口溶けのよい海苔が育つそうです。
【塩】愛媛県今治市
伯方の塩は輸入天日塩田塩を瀬戸内海の海水で溶かし、ろ過した後の濃い塩水を原料とし、にがりをほどよく含むこだわりの塩です。
【ねぎ】埼玉県深谷市
深谷ねぎは、そのブランドも確立され、生産量全国トップクラスを誇っています。深谷ねぎは繊維のきめが細かく柔らかいのが特徴で、白根の部分が長く、皮をむくと“白く輝くほど美しい”とのこと。
【蟹】富山県魚津市
ベニズワイガニは、水圧の高い深海域に生息するため殻が柔らかく、身離れがよく肉厚があり、甲羅の中のミソもおいしいのが特徴です。
新たに加わってくれる自治体・企業・団体も随時募集しているそうです。
<参照>
ついに日本一のおにぎりが決定!? 究極のおにぎりを世界に発信する『おにぎりサミット』開催のお知らせ
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