夫婦で共有して家計や貯金を管理するアプリ「OsidOri」を運営する株式会社OsidOriは、20〜30代の男女326人を対象に「ファミリーキャリアに関する調査 2023年」を実施。11月21日(火)に結果を公開しました。
本記事は株式会社OsidOriが実施・公開したアンケート調査を引用しています。
ファミリーキャリアとは?
アメリカのビジネス誌「ハーバード・ビジネス・レビュー」で2018年に掲載された「ファミリーキャリア」は、キャリアプランを個人で完結させずに、カップル・家族として見据えるという考え方です。
共働き夫婦の妻・夫いずれかだけが犠牲とならずに、お互いの人生とキャリアを充実させようと夫婦共同で「家族としてのキャリア」を臨機応変に組み立てていくことを推奨します。
夫婦・カップルは、以下の5つのモデルに分類されます。
- 夫婦の1人が仕事へ注力し、配偶者と子どもはそのキャリアに従う「シングル・キャリア」
- 夫婦の1人のキャリアがお互いの生活場所、転居先などを決定づける「リード・キャリア」
- MBAを交代で取得するなど、夫婦が平等な機会交替を持つ「交替型キャリア」
- それぞれが有力なキャリアを持ち、いわゆるパワーカップルと呼ばれる「並行型キャリア」
- 仕事の性質、キャリアフェーズ、繁忙期、時間帯などが異なる「補完型キャリア」
「シングル・キャリア」は専業主婦/主夫として家庭を支える立場の人がいる家庭を指し、「リード・キャリア」は夫が正社員、妻はパートで働くような一方のキャリアが明らかに支配的である場合といいます。
今回の調査で現在のファミリーキャリアタイプをたずねると、およそ4割のカップルが「並行型キャリア」だと回答しています。
一方で「シングル・キャリア」は、わずか5.5%と少ない結果に。夫婦共働きが多くみられ、専業主婦・主夫世帯は少ないようです。
キャリアに対する考え方、男女差はある?
キャリアとお金との関係性を問う質問には、妻・夫両方、またはいずれかがキャリアアップを目指したいという回答が男女とも7割を超えています。キャリアアップに関して、男女の意識差はさほどありませんでした。
ただ「キャリアアップはしたくない」と回答した人は、男性(6%)よりも女性(35%)がきわめて多いようです。
出産前後でキャリアへの変化は?
出産を経験した夫婦に対し、出産前後の働き方について、理想と実際のギャップを聞きました。
出産前後で男女とも「並行型キャリア」が大きく減少し、「交替型キャリア」と「リード・キャリア」が増加しています。妊娠・出産が大きなライフイベントであることは間違いありません。
出産前後の理想と実際のギャップは、とくに女性で大きい結果に。「並行型キャリア」「交替型キャリア」を理想としていたものの、実際は「リード・キャリア」になった世帯が多くみられました。
また、女性の出産後のキャリア志向を問う設問では、「仕事を継続する」と答えた人は87.4%に。そのうち26.6%は「キャリアアップを目指す」と回答しています。
「仕事はしない、もしくはパートタイム」との回答は12.6%にとどまりました。
調査概要
調査期間:9月1日(金)~9月9日(土)
調査機関:自社調査
調査対象:OsidOriを利用する男女
有効回答数:326人
調査方法:インターネット調査
<参照>
20・30代夫婦は「キャリアアップをしたい」が70%以上、「家庭との両立」にも積極的。出産がキャリアの大きな転換点で、特に女性に理想と実際との"ギャップ"が存在(OsidOri調べ)
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