HOMEライフスタイル 日本で廃棄される食品は年間で523万トン! フードロス削減BOX「fuubo」とは?

日本で廃棄される食品は年間で523万トン! フードロス削減BOX「fuubo」とは?

ヒロセエリ

2023/11/28(最終更新日:2023/11/28)


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「みんなの冷蔵庫」「シェア冷蔵庫」などと呼ばれる誰でも無料で使える「地域の冷蔵庫」が、パリやニューヨーク、ジュネーブなどの都市に登場したという話題を聞いたことはありませんか?

困っている人を助けたい、廃棄される食品を減らしたい……そんな思いからフードシェアのアイデアが世界中で広まっています。

日本では、地域が主体となったシェア冷蔵庫とはまた別に、食品廃棄の問題を解決しようという企業の取り組みとして、フードロス削減BOX「fuubo(フーボ/運営・ZERO株式会社)」(以下、fuubo)が設置されています。

食品廃棄の問題とは?

まだ食べられるのに廃棄される食品が、日本では、523万トンにのぼったといいます(2021年、農林水産省及び環境省「令和3年度推計」より)。

消費者庁によると、国民1人あたりが、毎日お茶碗1杯分(約114g)の食べものを捨てていることになるそうです。

近ごろコンビニやスーパーで目にする「てまえどり」の呼びかけも、食品廃棄の問題を解決しようという取り組みのひとつです。

消費者庁|食品ロスについて知る・学ぶ

農林水産省|小売店舗で消費者に「てまえどり」を呼びかけます

fuuboとは

fuuboは、まだ食べられるにも関わらず、納品期限切れや、季節などに合わせた限定パッケージであることを理由に廃棄される食品を販売します。

利用者は会員登録を行い、専用WEBサイトから受け取り場所(BOX)を選び、そこに置かれた商品を購入、オンラインで決済します。

廃棄される予定の食品とはいえ、定価販売です。購入するとポイントが付与され、そのポイント利用をしての購入も可能です。

これは、「生産者など作り手の想いを値下げというかたちで無価値にしてはいけない」との運営事業者の考えにもとづいてのものだといいます。

一方で、福利厚生のために設置された場合には値引き販売が行われています。また、大学に設置されたFuuboでは、人材採用・採用支援事業を行う株式会社リアステージの協賛のもと、学生支援として0円で購入が可能です。

現在、Fuuboは全国の駅ビルや、ショッピングセンターなどさまざまな場所に設置されています。設置場所は公式サイトで確認できます。

およそ4カ月でスギの木約8本分のCo2を削減!

大学に設置されたFuuboは、アンケートに答えることで、商品を無料で購入できます。

協賛するリアステージ社は人材採用・採用支援事業者で、アンケート結果は、同社の就活サービス「ジョブコミット」の運営に生かすそうです。

この取り組みは、学生がSDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)について興味・関心を寄せるきっかけとなることを目指して行われていますが、経済的にも支援しようという考えのもと行われています。

設置導入からおよそ4カ月という短期間で、226個の食品ロスを削減し、-116kgのCo2削減と実現したと公表しています。

※スギの木1本が1年間に吸収するCO2の量は約14kgという試算(「地球温暖化防止のための緑の吸収源対策」環境庁/林野庁)にもとづいて換算。

<参照>
0円の商品を購入で、Co2削減!フードロス削減BOX「fuubo」設置より4ヶ月でCo2-116kg削減!
 

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