HOMEビジネス 不動産業は業務DXに消極的? 積極的な事業者が少ないながらも導入すると8割が効果を実感

不動産業は業務DXに消極的? 積極的な事業者が少ないながらも導入すると8割が効果を実感

青木一真

2023/11/30(最終更新日:2023/11/30)


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不動産業界の業務DX化に取り組む株式会社いえらぶGROUPは、不動産会社および全産業に勤務する918人を対象に行った「働き方・DXに関する調査」の結果を発表しました。

積極的に取り組む不動産業者は全体の48%でした(調査対象は319人)。

同社が企業に勤めるエンドユーザー599人を対象に行った調査結果と比較して、全産業平均(52.3%)を下回り、業種ごとの順位では、21業種中14位だったそうです。

取り扱い不動産によって積極性に偏りが

不動産を扱う会社を、取り扱いによって賃貸管理や賃貸仲介、売買仲介などに分類した場合にはそれぞれの業務DX化に対する積極性に偏りが見られたそうです。

「取り組んでいる」「取り組む予定」の割合は、賃貸管理会社では62.4%、賃貸仲介会社40.8%、売買仲介会社39.6%の結果に。

大規模企業と小規模企業の規模による比較では、大規模企業が59.6%に対し小規模企業40.3%と、業種・規模どちらも1.5倍ほどの差を示したそうです。

規模による差はDXの取り組みだけでなく、時間削減でも2倍以上の差が見られました。「1カ月にどれくらい時間を削減できていると感じるか?」と尋ねた場合に、それぞれの平均値は大規模企業で11.3時間、小規模企業で5.3時間となりました。

事業規模は10人未満の企業が95%を超える不動産業界の特徴を勘案し、小規模企業(4人以下)、中規模企業(5~49人)、大規模企業(50人以上)と定義しています。

DXで8割以上が業務効率化を実感

不動産会社がDXで感じたメリット(複数回答)では、「業務の効率化」が83.9%、「働き方改革の実現」が41.4%、「コスト削減」が32.2%との結果に。DXへの期待に対しての成果が出ていることが分かります、

クライアントに同グループがDX施策を提供した際の反響として「入力時間が短縮されお客様と接する時間が増えた」「管理戸数200戸を1人で対応できている」などといった声を得ており、業務効率化に繋がっていることがうかがえたと伝えています。

調査概要

調査期間:2023年11月1日(水)~11月12日(日)

調査機関:自社調査

調査対象:
【不動産会社】「いえらぶCLOUD」を利用している不動産会社の従業員など
【全産業】「いえらぶポータル」利用ユーザーやSNSフォロワーなど

有効回答:【不動産会社】319人、【全産業】599人

調査手法:インターネット調査

調査主体:株式会社いえらぶGROUP

<参照>

DXに前向きな不動産会社は48.0%、全産業平均を下回る|働き方・DXに関する調査(いえらぶGROUP)

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