コロナ禍では、対面での交流や、活動に制限がありましたが、自由に動けるようになったことで、学生団体の活動も活発化しているようです。
「何か1歩を踏み出したい」「部活やサークルなどではなく学外の活動に挑戦したい」「ビジネスに触れてみたい」と考えて、学生団体として社会的な活動を行おうとする大学生たちの挑戦を紹介します。
そもそも学生団体とは……?
学生団体とは、大学生が主体となって、社会的な貢献などを目指して活動するコミュニティーです。
たとえば、ラオスやカンボジアに対して支援イベントなどを実施して社会貢献を目指す団体や、最先端の技術を学び、課題解決に生かそうとする団体(後述)など、さまざまな団体が活動しています。
その成り立ちや、バックグラウンドなどは各団体によって異なりますが、目標達成意欲が強い学生が多数参加していることは共通のようです。そのため、積極的に活動している場合には、就職活動などで「ガクチカ」として自身の活動を企業へ伝える学生も見受けられます。
大学の垣根を越えた学生コミュニティー
Web3の技術を活用して社会貢献をしたいと考える大学生たちが大学の垣根を越えて集う学生コミュニティーとして「一般社団法人学生web3連合」があります。
同団体は、学校を横断した分野別勉強会、エキスパートを招いた講演会などを開催することで、Web3に興味がある学生同士、学校・企業などとの交流や支援を行っています。
この連合には、本郷web3バレー(東京大学)、塾生web3研究会(慶應義塾大学)、一橋web2.28サークル(一橋大学)、web3東北(東北大学)、Nagoya Blockchain(名古屋大学)、立命館大学web3研究会(立命館大学)、Web3.Osaka(近畿大学)などが名を連ね、200人ほどの学生が所属しています。
これまでに、板垣和夏氏(経済産業省大臣官房Web3.0政策推進室)とともに経済産業省との合同勉強会や、博報堂や電通グループ、TBSテレビなど大手メディアでWeb3事業を推進する人をゲストに迎えたパネルトークを実施した実績があります。
「学生web3連合」は、複数の学生コミュニティーが集まり、企業・公官庁・学校などと協力。学校での学びを社会実装につなげるための知見を高めながら、Web3やブロックチェーンといった最新技術をはじめとする先鋭分野の発展をともに促進していくことを目指しているそうです。
今後の活動
12月17日(日)には、学生web3連合主催のイベント「Students Web3 Summit 2023」を開催。11月中に申し込みフォームを公式X(旧Twitter)で公開予定です。
一般社団法人学生web3連合公式Xアカウント
一般社団法人学生web3連合公式webサイト
政策を通じて人と社会を変えようとする学生団体
「学生団体GEIL」は、日本最大規模の学生向け政策立案コンテストを開催する学生団体です。
1999年から毎年夏に1週間以上の合宿形式で「学生のための政策立案コンテスト」を開催しています。
例年行っているという政策立案コンテストは、同団体が催すコンテストのなかでも大規模に実施され、日本最大級のイベントだといいます。
毎年全国から多くの大学生が東京に集い、4人チームとなって7泊8日の期間、全力で政策立案に取り組みます。
2023年には、全国から140人の学生が集まって「科学」をテーマに議論を重ね、山積する社会課題を解決するための政策を立案。
その政策は、尾崎正直デジタル大臣政務官(当時)や柴山昌彦元文部科学大臣や合田圭介東京大学大学院教授などに審査を受けて優れた政策が選出されました。
政策立案の面白さ、社会課題の難しさを共有し、課題解決に取り組むきっかけを提供して、社会課題を考える仲間に出会う場となっているそうです。
参加学生所属大学は、関東圏を中心としていますが、地方や海外の大学から参加する学生も含めて93人が所属しています。(2023年11月現在)
コンテスト企画・運営以外にも、社会問題・政策の勉強会なども実施。有志が企画した討論会のほか、日帰りまたは合宿形式の政策立案会、官僚や大学教授からのヒアリングなども行っているそうです。
今後の活動
執行代表が9月に交代し、新任者による来年度の政策立案コンテスト(第26回2023年8月25日(日)~9月1日(日))などイベントに向けて準備を開始。参加学生や、協賛企業を募集しています。
<参照>
一般社団法人学生web3連合を設立!大学の垣根を越えた学生コミュニティを形成
第25回 学生のための政策立案コンテスト開催(8/27~9/3) 〜全国の学生140名が「科学」関連政策を立案〜
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