HOMEイベント 「お金ってなんだろう」と問いかける映画『ロマンチック金銭感覚』 鑑賞後に観客が料金を決める「金銭感覚上映」を実施

「お金ってなんだろう」と問いかける映画『ロマンチック金銭感覚』 鑑賞後に観客が料金を決める「金銭感覚上映」を実施

服部真由子

2023/11/22(最終更新日:2023/11/22)


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劇中に登場するさまざまな通貨や交換券

自主製作映画『ロマンチック金銭感覚』が、出町座(京都市中京区)と、ほとり座(富山県富山市)で12月から先行上映されます。

それぞれの劇場で、本作の監督が提案・企画したという観客が料金を決めるイベントが行われるそうです。

「お金ってなんだろう」という問いかけを受けたことからはじまるという、お金をめぐるこの映画はどのような作品なのでしょうか。

映画『ロマンチック金銭感覚』とは?

「働けど働けど常にお金がない」コンビだという映像作家・佐伯龍蔵さんと俳優・緑茶麻悠さんが共同で監督・出演した映画『ロマンチック金銭感覚』は、2022年に京都市左京区を拠点に製作されました。

日本の法定通貨(円)ではなく、市民団体などが独自に発行する「地域通貨」が流通する地域コミュニティーや、「共感コミュニティー通貨」を独自で発行している非営利株式会社eumoなどを取材したセミドキュメンタリー作品です。

「東京ドキュメンタリー映画祭2023」において長編部門コンペティションでの上映が決まっています。

また、本作は和歌山県田辺市で行われた「第17回田辺・弁慶映画祭」で、海外展開において最も高いポテンシャルを持つ作品に贈られる「フィルミネーション賞」を受賞。

この受賞を機に、テアトル新宿(東京・新宿)とシネ・リーブル梅田(大阪・梅田)での劇場上映権を獲得しています(上映日などは、11月21日時点で未公開)。

「金銭感覚上映」とは

「映画の入場料金も観客個人に決めて貰えるような上映をしたい」という佐伯龍蔵監督のアイデアから、映画鑑賞後に観客が料金を決めて支払う「金銭感覚上映」企画が生まれました。

観客は作品鑑賞後に、シアター入場時に手渡されるカプセルへ「自分の納得する料金」を入れて、対価を支払います。

さらに、カプセルに入れる支払い通貨は「円」以外にも、手持ちの地域通貨や、自分で価値を付与させた自作の地域通貨なども認められるそうです。

京都・出町座では12月10日(日)、富山・ほとり座では12月25日(月)の上映回が対象です。

上映情報

京都 出町座

12月8日(金)〜14日(木)

金銭感覚上映は12月10日(日)のみ実施

東京 新宿ケイズシネマ
東京ドキュメンタリー映画祭2023での上映

12月15日(金)12:15~
12月16日(土)10:00~

富山 ほとり座

12月16日(土)〜29日(金)

金銭感覚上映は12月25日(月)のみ実施

映画公式HP:https://filmromakin.com/

<参考>

映画館が通常料金を無くして、観客自らに鑑賞料金を設定してもらうという『金銭感覚上映』を実施!

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