自主製作映画『ロマンチック金銭感覚』が、出町座(京都市中京区)と、ほとり座(富山県富山市)で12月から先行上映されます。
それぞれの劇場で、本作の監督が提案・企画したという観客が料金を決めるイベントが行われるそうです。
「お金ってなんだろう」という問いかけを受けたことからはじまるという、お金をめぐるこの映画はどのような作品なのでしょうか。
映画『ロマンチック金銭感覚』とは?
「働けど働けど常にお金がない」コンビだという映像作家・佐伯龍蔵さんと俳優・緑茶麻悠さんが共同で監督・出演した映画『ロマンチック金銭感覚』は、2022年に京都市左京区を拠点に製作されました。
日本の法定通貨(円)ではなく、市民団体などが独自に発行する「地域通貨」が流通する地域コミュニティーや、「共感コミュニティー通貨」を独自で発行している非営利株式会社eumoなどを取材したセミドキュメンタリー作品です。
「東京ドキュメンタリー映画祭2023」において長編部門コンペティションでの上映が決まっています。
また、本作は和歌山県田辺市で行われた「第17回田辺・弁慶映画祭」で、海外展開において最も高いポテンシャルを持つ作品に贈られる「フィルミネーション賞」を受賞。
この受賞を機に、テアトル新宿(東京・新宿)とシネ・リーブル梅田(大阪・梅田)での劇場上映権を獲得しています(上映日などは、11月21日時点で未公開)。
「金銭感覚上映」とは
「映画の入場料金も観客個人に決めて貰えるような上映をしたい」という佐伯龍蔵監督のアイデアから、映画鑑賞後に観客が料金を決めて支払う「金銭感覚上映」企画が生まれました。
観客は作品鑑賞後に、シアター入場時に手渡されるカプセルへ「自分の納得する料金」を入れて、対価を支払います。
さらに、カプセルに入れる支払い通貨は「円」以外にも、手持ちの地域通貨や、自分で価値を付与させた自作の地域通貨なども認められるそうです。
京都・出町座では12月10日(日)、富山・ほとり座では12月25日(月)の上映回が対象です。
上映情報
京都 出町座
12月8日(金)〜14日(木)
金銭感覚上映は12月10日(日)のみ実施
東京 新宿ケイズシネマ
東京ドキュメンタリー映画祭2023での上映
12月15日(金)12:15~
12月16日(土)10:00~
富山 ほとり座
12月16日(土)〜29日(金)
金銭感覚上映は12月25日(月)のみ実施
映画公式HP:https://filmromakin.com/
<参考>
映画館が通常料金を無くして、観客自らに鑑賞料金を設定してもらうという『金銭感覚上映』を実施!
【関連記事】
新NISA投資する? カップル・夫婦のお財布事情は? 「お金」に関する調査記事5選
U-NOTEでは、ビジネスパーソンに役立つニュースを発信しています。今回は、話題の新NISA、ガソリン価格、夫婦・カップル間のお財布事情など「お金」にかかわる調査記事をまとめました。 新N...
「デジタル化した地域通貨で行政施策の効果検証が簡単に」デジタル地域通貨展開のポケットチェンジ社松居健太社長インタビュー前編
人口減少や高齢化が進み、行政の効率化が求められる中、今後日本でもますます普及するであろうデジタル地域通貨。全国各地の自治体で徐々に実験的な試みが始まっています。 東京都渋谷区の「ハチペイ」...
地域通貨で地域の活性化と観光客への利便性を。ポケットチェンジを活用した「竈コイン」の実証実験が宮城県塩竈市でスタート
株式会社ポケットチェンジ(以下、「ポケットチェンジ社」)は、株式会社インアウトバウンド仙台・松島とともに、塩竈市内の加盟店...
U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう