HOMEビジネス ワークマン、社員とパート対象に平均5.1%の賃上げ 賃上げに踏み切れた要因とは

ワークマン、社員とパート対象に平均5.1%の賃上げ 賃上げに踏み切れた要因とは

神田 晃輔

2023/11/21(最終更新日:2023/11/21)


このエントリーをはてなブックマークに追加

株式会社ワークマンは、2025年3月期の社員とパート社員の賃金を平均5.1%引き上げることを決めました。

ワークマン既存店(WORKMAN Proを含む)とWORKMAN Plus、「#ワークマン女子」の合計1,003店舗に適応されます。

「#ワークマン女子」好調

同社によると、業績状況を鑑みて本来はインフレ率をカバーできる3%の賃上げに決定しつつありました。

しかし、社内での議論で社員の生活をインフレから守るためには5%以上の賃上げが必要との結論になり、2.1%上乗せして5.1%の賃上げを決定。

その背景にあるのは「#ワークマン女子」の好調。「#ワークマン女子」とは、一般客に特化した店舗で、アウトドア・スポーツ・レイン用の機能性ウェアのみを扱っている店舗です。

単独路面店の案件やショッピングセンター内の敷地を借り「#ワークマン女子」を展開する商談が増加しているそうです。

これらのことから、「助走期間を抜け出し、次の成長への活路が開けそう」と同社は予想。今回の賃上げを決断しました。

製品の値上げは?

賃上げとなると、どうしても気になるのが製品の価格上昇。1ドルが150円レベルの状況では自社オリジナル製品の「価格維持宣言」の全面継続が困難になると同社は判断。

現在の150円レベルの円安が続く見通しのもと、赤字になる自社オリジナル製品から改廃と価格改定を行うそうです。

赤字になっている自社オリジナル商品は2024年7月から価格を改定。2024年の春夏に販売される製品は価格を据え置きのままですが、秋冬から一部の製品の改廃を行います。

なお、同社は「改廃と価格改定は行っても業界最安値は死守します」と強い意志を示しています。

<参照>

インフレによる消費低迷解消に向け、5.1%の賃上げを決定!

【新潟県初】#ワークマン女子とWORKMAN Shoesの複合店が上越市に出店

ワークマンは作業服を扱わない「#ワークマン女子」店を10年で400店新規出店する見込み

【関連記事】


hatenaはてブ


この記事の関連キーワード