SMG菅原経営株式会社は、全国の20歳以上70歳未満の有職の男女1,000人を対象に「ふるさと納税」についてアンケート調査を実施しました。
ふるさと納税制度を利用したことがないという人たちからは「手続きが面倒」「制度がよくわからない」という声が寄せられたといいます。
本記事は、SMG菅原経営株式会社による調査結果にもとづいています。同社は税理士が代表をつとめる経営・財務コンサルティング企業です。
ふるさと納税とは?
ふるさと納税制度は進学・就職などを機に生まれ育った土地を離れた人が「ふるさとに貢献できる制度」、「自分の意思で応援したい自治体を選ぶことができる制度」として創設されました。
「納税」という言葉が使われていますが、実際には都道府県、市区町村といった自治体への「寄附」です。
都市に人が集中する現代において、地方と大都市の格差是正、人口減少地域で税収が減ってしまことや、地方創生を目的とした「寄付金税制」です。
居住していない自治体に対しての寄附額のうち2,000円を越える部分について、所得税と住民税から原則として全額が控除されます(※一定の上限あり)。
控除制度を利用する際には、確定申告を行う必要があります。
(参考)
ふるさと納税制度の利用経験がある人は4割未満
「ふるさと納税制度を利用したことはあるか?」という設問では、53.2%が「利用したことがない」と回答し、半数以上がふるさと納税制度の利用経験がないことがわかりました。
一方、「毎年利用している」と回答した人は24.2%、「ときどき利用している」という人は6.0%、「今まで利用したことがある」という人は6.5%でした。1度でも利用した経験がある人は回答者の4割未満(36.7%)という結果です。
ふるさと納税制度の利用経験がある367人に「ふるさと納税制度の寄付の申告方法」について聞いたところ、「ワンストップ特例制度」が43.6%でもっとも多く、「確定申告」は40.1%となりました。
ワンストップ特例制度も確定申告も同じくらいの割合という結果となっています。
ふるさと納税制度を利用したことがない理由は「面倒」
「ふるさと納税制度を利用したことがない」と回答した532人に「利用しない理由」を聞いたところ、「手続きが面倒」という理由を挙げた人が29.7%となり最多となりました。
次いで「制度がよくわからない(29.0%)」「収入が少なくてできない(24.8%)」「メリットを感じない(18.8%)」「興味・関心がない(18.4%)」との理由が続きます。
「面倒」「よくわからない」と感じている人が多いことが示唆されています。
調査概要
調査期間:2023年11月7日(火)~8日(水)
調査手法:インターネット調査(SMG菅原経営株式会社 調べ)
調査対象:全国の20歳以上70歳未満の有職の男女
サンプル数:1,000人
調査機関:Freeasy
<参照>
【1,000人に調査】ふるさと納税 ふるさと納税未経験者は5割超 やらない理由 「手続きが面倒」「制度がよくわからない」「低収入」 プロが解説!「ふるさと納税をしない人が損する理由 」
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