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日系スタートアップのアフリカ市場開拓をJETROが支援 「ジャパンテック・アフリカチャレンジ」

服部真由子

2023/11/17(最終更新日:2023/11/17)


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JETRO(ジェトロ/日本貿易振興機構)が、グローバルに活躍する日系スタートアップのアフリカ市場開拓を支援しようと新事業 「ジャパンテック・アフリカチャレンジ」を開始します。

まずは2023年11月29日(水)に「イノベーションが拓くアフリカの未来」をテーマとしたウェビナーを開催。ジェトロ・ナイロビ事務所とアフリカの有力アクセラレーター5団体が登壇し、日系スタートアップのビジネスチャンスを広げると同時に、アフリカが抱える社会問題の解決にも貢献しようという本事業の目的について講演します。

日本企業のアフリカ回帰を目指す

60~70年代の高度成長期、ジェトロは日本企業とともに、およそ30台のトラック展示車に日本製品を積載した移動展示会「アフリカ・キャラバン」を実施。数多くのアフリカの村をめぐり、たくさんの企業がアフリカに進出するきっかけをもたらしたといいます。

その後、アフリカ各国で政情不安定な時代が続いたこと、アジアマーケットが急速に成長したことを理由に、多くの日本企業がアフリカから撤退したそうです。

ジェトロ作成の「募集要項」から引用

一方で、ジェトロは日系スタートアップ各社がアフリカで活発に事業機会を模索していることに着目。

すでにサブサハラアフリカの小規模農家向けに農業資材のファイナンスと農業のDX促進、脱炭素事業を行うDegas株式会社や、電動モビリティの普及を目指すDodai Group, Inc.といった先駆者らに続くスタートアップを支援しようという取り組みです。

アフリカにて、小規模農家の生産性を倍増させるDegas株式会社が2.4億円の資金調達。農家ネットワークの拡大およびサプライチェーンのデジタル化を推進。

アフリカで電動モビリティ普及を掲げるスタートアップDodai

事業概要

JETRO公開資料から引用

11月29日(水)のウェビナー開催と同時に、本事業では支援を受けたいと考えるスタートアップ企業の参加募集を開始。2024年1月8日(月)に応募・申請を締め切り、書類およびピッチによる審査を行って1月24日(水)に、6社(予定)の支援企業を発表します。

アフリカの社会課題の解決に資する技術・製品・サービスを有すると見込まれた日系スタートアップは、ジェトロならびに現地の有力アクセラレーターらによるアフリカ市場開拓への支援を受けられます。

さらにアフリカで開催される国際的なテックイベントへの参加や、ジェトロが主催するアフリカをテーマとしたビジネスイベントでのプレイアップの機会も提供されるそうです。

対象企業は、グリーン分野(アグリテック、クリーンテック、エネルギーなど)、ヘルスケア分野(医療機器、デジタルヘルステック、ベビーテックなど)、ユース&ジェンダー分野(エドテック、ビューティテックなど)のスタートアップ。海外での進出に向けた実績があれば、アフリカへの取り組み経験がなくとも応募可能だということです。

ジェトロは、2025年に開催されるTICAD9(Tokyo International Conference on Africa Development)などにおいて、今回選ばれたスタートアップ各社が日本の通商政策のアフリカ開発に対する具体的貢献事例となることを目標としています。

ウェビナー参加申込はこちらから

<参照>

日系スタートアップのアフリカ市場開拓を支援する新事業 「ジャパンテック・アフリカチャレンジ」をスタート ―11月29日ウェビナー開催、同日より支援企業募集開始―

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