マカフィー株式会社は「詐欺メッセージに関するグローバル調査」を発表しました。
人工知能(AI)による詐欺メッセージの巧妙化がすすみ、世界中の消費者の生活にどのような影響を与えているか、世界7カ国の成人(18歳以上)7,000人以上を対象にオンラインで実施したそうです。
巧妙化がすすむ詐欺の手口
詐欺師がよく使用するツールの1つにAIがあり、11秒ごとに新しいフィッシング詐欺サイトが作られているそうです。サイバー犯罪者は、AIをフィッシング詐欺やメッセージ詐欺の規模拡大と質の向上のために利用しています。
マカフィー株式会社の調査によると、日本人は毎日平均5.7件の偽メッセージを受け取っており、約半数となる43%の人が偽メッセージをクリックし、そのうちの13%が金銭被害であることがわかりました。
また、金銭被害に遭われた人のうち6%が100ドル(約15,000円)以上を失っているそうです。
The Latest 2023 Phishing Statistics (updated October 2023)
カスタマイズされている詐欺
回答者の約半数の53%が、詐欺メッセージの判別に苦慮すると回答。
以前は散見されていた誤字・脱字がなくなることで信ぴょう性が高くなり、個人的な内容にカスタマイズされていることが増えたため、より詐欺であることの特定が難しくなっているようです。
その典型的なタイプとしては、「偽の不在配達、または配達トラブルの通知」が66%で最も多く、「アカウントに関するセキュリティ警告・通知メッセージ」「無料プレゼント、商品、報酬に関するメッセージ」「銀行からの警告メッセージ」が40%台で続きます。
無駄な労働時間に
日本人は送られてきたメッセージが、本物か偽物かを確認・検証・判断するのに毎週平均40分もかけているとのこと。労働時間に換算すると、年間で34.6時間以上になるそうです。
受け取る媒体としては、Eメールが72%、SMSが54%、ソーシャルメディアが34%となり、それぞれ毎日、平均的に5件以上の偽メッセージを受け取っているそうです。
調査概要
「詐欺メッセージ に関するグローバル調査」
調査期間:2023年9月7日(木)~2023年9月21日(木)
調査対象:米国・オーストラリア・インド・英国・フランス・ドイツ・日本
調査人数:7,130人(18歳以上)
調査方法:オンラインで実施
<参照>
マカフィー、「詐欺メッセージに関するグローバル調査」を発表 巧妙化するAI詐欺が消費者に与える影響について
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