新型コロナウイルス感染症が「5類感染症」に移行したことを受けて、対面セミナーや、展示会、見本市などといったさまざまなイベントが再開しています。イベントなどに参加しなくとも、久しぶりに職場の人や友人と食事やお酒を楽しんだという人も多いのではないでしょうか。
コロナ禍では、オフィスでの感染拡大を防ぐために厚生労働省や経団連(一般社団法人日本経済団体連合会)が作成した感染予防についてのガイドラインや資料などを参考に、パーテーションの設置や、始業前に備え付けられたアルコール除菌シートなどで机上を清掃するなどの取り組みが多くのオフィスで行われました。
コロナ禍を経てオフィスでの感染対策や清掃はどのように変化したのでしょうか。日本トレンドリサーチと「ユアマイスター forbiz」が共同で行った調査結果をみていきましょう。
本記事は、日本トレンドリサーチが公開している記事にもとづいています。
厚労省|職場における新型コロナウイルス感染症への感染予防及び健康管理に関する参考資料一覧
経団連|オフィスにおける新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン
対策や清掃が「変わった」と感じる人が半数
新型コロナウイルス5類感染症移行前後で、オフィスの清掃や感染対策は変わったと感じている人は全体の54.3%を占めています。
「変わった」と回答した253人を対象に清掃・感染対策いずれに変化があったのかを問うと、「感染対策」に変化があったという回答が全体の70.4%でした。
具体的な変化点については「パーティションの撤去、アルコール消毒の任意」「建物内の換気の仕方がゆるくなった、手指の消毒をあまり指導しなくなった」「エレベーターの人数制限なし、会議室のパーティション撤去」などが並び、「パーティションの撤去」がもっとも多く挙げられたといいます。
この変化をどう受け止める?
この変化を多くの人が肯定的に受け止めているようですが、「良くない」「あまり良くない」と感じる人も少なからず(25.3%)います。
「マスクを外さない人への非難がある。油断しすぎだと感じる」「目に見えて感染者が増えていているから」といった意見とともに集まったという否定的な反応をみなさんはどう受け止めますか?
新型コロナウイルス感染症の感染者数などがマスメディアで大きく報じられることは少なくなりましたが、依然として罹患者がいること、コロナ禍で激減していたとされるインフルエンザの流行が続いていることなどから、いわゆる感染対策が不要だとは考えにくい状況です。
歳末を控え、やっと寒さが本格的になりつつあります。あらためて手洗い・うがいといった「基本的な感染対策」を徹底してみるのもよいかもしれません。
厚労省|インフルエンザに関する報道発表資料 2023/2024シーズン
国立感染症研究所|新型コロナウイルス感染症サーベイランス速報・週報:発生動向の状況把握
調査概要
「5類移行でのオフィスの感染対策や清掃の変化に関するアンケート」
調査期間:2023年9月12日(火)~9月14日(木)
調査機関:日本トレンドリサーチ(自社調査)
調査対象:全国の男女
有効回答数:466サンプル
調査方法:インターネット調査
※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000930.000044800.html
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