標高約1,377m、滋賀県の最高峰で日本百名山に名を連ねるという伊吹山。『古事記』や『日本書紀』にも登場し、薬草や亜高山植物、野鳥、昆虫の宝庫として知られていたそうです。
「日本の植物学の父」牧野富太郎博士にもゆかりがあるという伊吹山は、現在は鹿などの野生動物による食害や地くずれにより、その自然が危機に直面しているといいます。
そうした状況を改善すべく、松田医薬品株式会社、資生堂クリエイティブ株式会社、米原市伊吹薬草の里文化センターらは、2023年5月から「蘇湯プロジェクト」を始動。このたび、伊吹山の植生回復活動と、伊吹山産植物を利用した入浴剤「蘇湯」の製造・販売にかかる資金調達に向けたクラウドファンディングを始めました。
伊吹山と薬草のかかわり
伊吹山はかつて、織田信長が日本初の薬草園を開かせたという話が語り継がれているそうです。
現在でも、ヨモギやトウキ、ゲンノショウコなどの薬草として活用されてきた植物が多く自生し、家庭や近隣宿泊施設で「薬草湯」として利用されたり、薬草を用いたお弁当で来訪者をもてなしたり、生活の中の身近なかたちで受け継がれた習慣として活用されているといいます。
伊吹山産植物100%の入浴剤を開発
クラウドファンディングへの返礼品の1つとして用意された入浴用ボタニカル「蘇湯」は、自然界から得た生薬の力を徹底的に研究し続けてきたという松田医薬品株式会社が開発した入浴剤。
伊吹山の恵みを受けた希少価値の高い植物を“古来原草”と名付け、どうすれば入浴用として生かせるのか、何度もテストを繰り返して開発されました。コンセプト開発、製品やロゴなど一連のデザインを手がけたという資生堂クリエイティブ株式会社によると、湯文化や所作における日本の伝統美に着目しているそうです。
「蘇湯」は古来原草の未利用素材を使っているほか、伊吹山を起点にしてストレス社会を生きる人々のウェルネスをよみがえらせたいという思いも込められており、“地球にも人にもやさしい”入浴剤となっています。
支援は、クラウドファンディングサービスを展開するサイト「READYFOR」にて行うことが可能です。
READY FOR | 失われつつある伊吹山の自然に、今こそ力を。蘇れ、万物にウェルネスを
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000054947.html
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000019.000093510.html
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000082551.html
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