HOMEビジネス 表現規制への考え方の違いが背景に? ニコニコ動画、一部Mastercardで有料サービスの決済を一時停止

表現規制への考え方の違いが背景に? ニコニコ動画、一部Mastercardで有料サービスの決済を一時停止

神田 晃輔

2023/11/10(最終更新日:2023/11/10)


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動画投稿サービス「ニコニコ」は11月8日(木)、一部Mastercardで有料サービスの決済を一時停止することを発表しました。

有料会員は、支払い方法としてMastercardを新規登録することができなくなりました。今後、いつ再開されるかは未定であり、すでに登録している人に対しては、別の支払い方法に変更することを促しています。

決済一時停止の理由は明かされず

Mastercardでの決済の一時停止を表明したページでは、「急なご案内となり大変申し訳ございません。深くお詫び申し上げます」と謝罪するコメントが掲載されつつ、決済を停止した理由や再開時期については明言されていません。

ただ、表現規制をめぐる考え方の違いが背景にあるのではないかという指摘がネット上で上がっています。

“釣りタイトル”動画が非公開に

2023年10月、ニコニコ動画においてMastercardの申請により、動画を非公開にせざるをえなくなったというユーザーの投稿がネット上で話題になりました。

その動画のタイトルには、動物虐待を匂わせる言葉が含まれていましたが、それはいわゆる“釣りタイトル”。動画の内容はタイトルと違って動物虐待をしている様子は映っておらず、ユーザーがお湯で子猫の体を洗うという内容でした。

ユーザーが公開した、ニコニコ動画の運営から送られてきたというメール文のなかでも、「ただし本件については、当社としてもクレジットカードブランドが指摘する内容が正確なものであるとは疑わしい為、
クレジットカードブランドに対し、事実確認や、改めての内容精査要請を行わせていただきます」とあります。この投稿を見ると、動画の制限をめぐって、両社で考え方の相違が発生しているようにみられます。

その後、ユーザーが投稿した翌月に今回の決済一時停止があったことから、表現規制をめぐる考え方の違いが背景にあるのではないかという声が上がっているようです。

ネットでの反応はさまざま

今回の対応を受け、ネット上では、「クレジットカード会社側がコンテンツを選ぶのは社会的な影響が大きすぎる」とクレジットカード発行会社が動画を規制することに対する疑問の声や、「性質上、ニコニコもいつかは無理になるだろうって思ってた」と規制が入ることを予想していたコメントが寄せられています。

<参照>

https://blog.nicovideo.jp/niconews/207309.html

https://www.nicovideo.jp/user/2214179

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