段ボールを使用しない梱包「圧縮梱包・クラパック」を提供する株式会社クリンペット・ジャパンは、物流2024年問題への対応としてコストダウンを実現するために、「圧縮梱包・クラパックDX」を開発しました。特許を取得しており、輸送・配送のコストの大幅な削減が期待できるそうです。
「物流2024年」とは?
「物流2024年問題」は、2024年4月から適用される働き方改革関連法によって生じるという物流業界の問題。トラックドライバーの時間外労働時間が年間960時間以下に制限されることで、物流業界に多大な影響を及ぼすことが懸念されています。
同社によると、具体的には、「トラックドライバーの不足」「売上減少」「サービスコストの値上がり」の3つの影響があるとのこと。
法改正によって、これまで時間外労働で得ていた分の収入が減り、トラックドライバーの離職が加速。ドライバー不足問題が深刻化することが予想されるほか、同月からは中小企業においても「月60時間の残業代の割増賃金引上げ」が適用され、人件費の増加による利益の減少、荷主が支払う運賃が上昇する可能性もあるといいます。
さらに、一般消費者にも波及する可能性があり、今まで利用できていた翌日配送や時間指定などのサービスを利用することが難しくなるかもしれません。実際に、配送にかかる日数や指定できる時間帯の改定を行った運送業者もあります。
かさばる商品を最大50%圧縮できる優れもの!
「物流2024年問題」によって物流業界に大きな影響を及ぼすことが心配される中、問題の解決に向け今回、同社から「圧縮梱包・クラパックDX」が登場しました。
最大の特長は、圧縮梱包技術。真空パックの原理を応用した特許技術で、紙製品や不織布製品、繊維製品といった“かさばる商品”の大きさを最大50%圧縮することができるそうです。
また、積層方向のみを圧縮するという技術により、質感を損なわずに圧縮できるとのこと。
梱包資材には、クラフト袋を採用しています。クラフト袋での圧縮梱包は、段ボール梱包に比べ、費用と環境保護の観点において優れているため、資材の費用を抑えることが可能になるそうです。
積載量が2倍=物流に関する費用が50%削減?
「圧縮梱包・クラパックDX」を使うことで、積載量を通常時の2倍に増やすことができ、運賃や荷下ろし費用、配送費用など「物流に関する費用が最大50%削減されるということになります」と同社はいいます。
配送コストの削減や環境への貢献が期待されており、同商品の圧縮梱包技術は、2023年6月に一般社団法人日本物流団体連合会の物流環境大賞の先進技術賞を受賞しました。
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000125155.html
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