婚姻届を出して法律的に夫婦となることで、2人で新しい戸籍を作る……結婚の機会に、家族や親族に感謝の気持ちを伝えたり、人生の節目としようと挙式、いわゆる結婚式や披露宴の場を設ける人は多いことでしょう。
かつては「挙げて当たり前」だった結婚式。現代では様子がやや変わってきているようです。
カネとホンネ調査研究所が発表した結婚式にかかる費用について、都市部(東京・愛知・大阪・福岡)に居住する20~39歳の既婚男女を対象に行ったというアンケート調査結果から、挙式にかかる平均費用などの「お財布事情」を見ていきましょう。
実際のところ、結婚する人って多いの……?
あまり身の回りで「結婚報告を聞かない」という人も多いかもしれません。
株式会社日本総合研究所が公開したリサーチによると、2020年から2021年は、婚姻数が大幅に減少し、2023年1~3月期でも引き続き減少していることが示されています。若い世代の結婚意欲の低下を示唆していることや、女性で一生結婚するつもりのない人の割合の伸びが顕著だと報じられています。
また、厚生労働省の調べでは2022年度の婚姻件数は50万4,878組。前年の50万1,138組から3,740組増加し、平均初婚年齢は夫31.1歳、妻は29.7歳でした。
ちなみに、これらの調査には初めての婚姻を指す「初婚」だけを取り上げたものではなく「再婚」なども含まれます。
日本では、同性婚や夫婦別姓の選択など婚姻にまつわる諸問題が解決されていないことから法的にパートナーとして認められない、あえて婚姻届を出していないカップルも多数いることを覚えておきましょう。
株式会社日本総合研究所|リサーチ・アイ No.2023-023 2023年1~3月期の婚姻数が大幅減
厚生労働省|令和4年(2022)人口動態統計月報年計(概数)の概況
結婚式の費用は……?
結婚式を挙げた人びとに費用をたずねた設問では、300万円台という回答が30.4%と多数を占めています。
カネとホンネ調査研究所によると、100万円未満の挙式の場合は親族やごく親しい間柄の知人のみを招待した場合の費用となると推察されています。
また、寄せられた回答から算出した結婚式にかかる費用の平均額は300.2万円となったそうです。
3組に1組が「ナシ婚」を選択
婚姻届けを提出するだけで、挙式や披露宴をしない結婚スタイル「ナシ婚」を選択したカップルは、回答者の34%。金銭的な理由や、家族関係の事情、価値観やライフスタイルなどの理由から結婚式を挙げない選択をするカップルも多くなってきたようです。
ご祝儀だけではまかないきれない!結婚式の収支
結婚式への出席が続き、ご祝儀を用意することに苦労した経験があるという人も多いでしょう。慶び事に招かれることは嬉しいものですが、ご祝儀以外にも盛装が求められることもあり、厳しい出費であることは間違いありません。
実際に挙式に際してどれくらいのご祝儀が集まっているのでしょうか。ご祝儀の平均は122.1万円。挙式にかかる平均費用、およそ300万円と比較すると4割程度しかまかなえない金額だということがわかりました。
調査概要
結婚式にかかる費用ついてのアンケート
調査期間:2023年8月28日(月)
調査対象:都市部(東京、愛知、大阪、福岡)に居住する20~39歳の既婚男女
調査数 :412人
調査方法:Webアンケート
調査主体:カネとホンネ調査研究所
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000131567.html
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