人材サービスを展開するアデコ株式会社は、リスキリングについて認知している20代〜50代の会社員1,600人を対象に「リスキリングに関する調査」を実施。リスキリングへの考えや経験などについて尋ねた結果を10月17日(火)に発表しました。
本記事はアデコ株式会社が実施・公開したアンケート調査を引用しています。
45.3%がリスキリングに取り組んだ経験あり
回答者全体の1,600人に対し、リスキリングに取り組んだことがあるかを尋ねた設問では「ある」が45.3%(724人)。この724人に仕事やキャリアに良い影響はあったか聞いたところ、80.0%(579人)が「あった」と回答しました。
この579人に対し、具体的にどのような良い影響があったのかを尋ねると、「仕事の幅が広がった」が53.4%で1位、「仕事へのモチベーションが上がった」が45.6%で2位に。そこから、20%以上下がって「収入が増えた」(21.6%)、「昇進できた」(15.4%)が続いています。
4%ですが、「起業できた」という人もいました。
リスキリングの必要性がわかっていても、行動に移せる人は半数以下
回答者全体の1,600人に対し、今後リスキリングが必要だと思うかを問うと、85.1%(1,361人)が「思う」と回答。この1,361人のうち、現在リスキリングに取り組んでいるのは43.5%でした。リスキリングが必要と考えていても、実際に行動に移している人は半数以下との結果になっています。
また、リスキリングが必要と考えていても、いまは取り組んでいない769人に理由を聞くと、「時間的な余裕がない」との回答が56.4%と最多でした。
「人事制度の整備や柔軟な働き方の推進を」
アデコ株式会社ピープルバリュー本部長の籾山直威さんは、今回の調査で回答者の5割以上が取り組んでいない理由として時間的な余裕がないことが挙げられていることに対し、「人財が働きながらリスキリングに取り組むためには、勤務先の企業によるサポートも必要不可欠です。人事制度の整備や、リモートワークの導入をはじめとする柔軟な働き方を推進するなど、従業員がリスキリングに取り組む時間を確保できるよう支援することで、事業の成長にもつなげていけるでしょう」と指摘しています。
調査概要
調査対象:20代から50代の部長職以下の会社員(正社員、派遣社員、契約社員、嘱託社員)
サンプル数:1,600人(各年代男女200人ずつ)
調査方法:インターネット調査
実施時期:2023年7月26日(水)~7月28日(金)
調査実施会社:楽天インサイト株式会社
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000883.000001264.html
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