未経験者からITエンジニアに転職を　LINEヤフーがリスキリングのアカデミー開設　受講料の最大7割補助も

未経験者からITエンジニアへの転職を支援するリスキリング（学びなおし）に役立ててもらおうと、LINEヤフー株式会社が「LINEヤフーテックアカデミー」を開設しました。

前身の「Yahoo!テックアカデミー」から内容を発展的に刷新したもので、受講環境にインターネット上の仮想空間「メタバース」を導入するなどしました。

また、経済産業省の「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」に採択された取り組みでもあり、条件を満たせば、50万円（税抜き）の受講料のうち、最大で7割が補助されるといいます。

未経験からITエンジニアへの転身を希望する人などには有力な選択肢のひとつとなるかもしれません。

受け入れ人数の上限や応募期限を撤廃

これまで、プログラミング未経験者などを対象にエンジニアへのリスキリングを支援する場だった「Yahoo!テックアカデミー」をアップデートしたのが、今回開設された「LINEヤフーテックアカデミー」です。

これまでは応募期限や、受け入れ人数の上限を設けていましたが、それらを撤廃し、門戸を広げるかたちでいつでも申し込めるようにしました。

メタバースを本格導入、自習室や相談室も

また、刷新の大きなポイントとして、メタバースの本格導入があります。

Yahoo!テックアカデミーで一部のカリキュラムに試験導入した際に、「他の受講生からノウハウを教えてもらった」「他の受講生とコミュニケーションを取ることで励みになった」などと学習面にプラスの効果が認められたため本格導入を決めたといいます。

LINEヤフーテックアカデミーでは、メタバース上でアバターを動かしながら、自習室や相談室といった各空間を移動。音声やチャットを通じた受講生同士のコミュニケーションを行います。

また、相談室では「メンター（サポート役）」への質問や相談が可能です。

LINEヤフーで働く現役エンジニアによる講義などといったイベントにもメタバース上から参加できるということです。

気になる募集概要や費用補助の条件は

アカデミー受講の応募条件は、16週間の期間内に320時間の学習時間を確保でき、インターネット環境に接続できる一定スペック以上のPCを持つ人が対象。

募集人数の上限はなく、選考もありません。いつでも申し込めることができます。

受講費用は50万円ですが、アカデミーの修了条件を満たすと1人当たり25万円が補助されます。さらに受講終了後に転職を果たし、1年間、継続して就業した場合に追加で10万円が補助され、最大で7割の補助が受けられることになります。

講義は完全オンライン形式で、プログラミング言語の「Java」や、OSの「Linux」、Webアプリの開発支援のフレームワーク「Spring Boot」などについて学びを深め、開発課題にも取り組みます。

また、専属キャリアカウンセラーとの面談や求人紹介などを通じた転職支援も受けられるといい、希望者のリスキリングから転職までを幅広くサポートする考えです。

＜参照元＞

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000028.000129774.html

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