HOMEビジネス オレンジやバナナの皮でできた保冷剤! 100%自然由来でエネルギー・CO2排出量削減に期待

オレンジやバナナの皮でできた保冷剤! 100%自然由来でエネルギー・CO2排出量削減に期待

神田 晃輔

2023/10/18(最終更新日:2023/10/18)


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100%オーガニックの超吸水性ポリマーである「EFポリマー」の開発を行っているEF Polymer株式会社は、岩谷産業、岩谷マテリアル株式会社との共同開発で、EFポリマーを使った自然由来の保冷剤「サイクール」を発表しました。

今後、小売店への納入が予定されており、国内市場での普及を図ります。

従来の保冷剤では環境に悪影響

これまでの保冷剤は石油由来の原材料をもとにした超吸水性ポリマー(SAP)が使われていました。

同社によると、低コストで利便性が高かったものの、廃棄する際に多くのエネルギーを要することやCO2排出など、環境にかかる負荷が高い点が課題になっています。

海外では、石油由来の原材料でできた超吸水性ポリマーを用いた製品に規制が設けられる動きもあり、保冷剤の素材に関しても、環境対策の必要性が高まっているそうです。

オレンジやバナナの皮が原料

同社は、100%オーガニックの超吸水性ポリマー(SAP)を開発し、農業資材としてグローバルに展開している企業。農業以外でも、この超吸水性ポリマーを利用できる製品を他の企業と協業して開発しています。

今回発表された保冷剤「サイクール」では、廃棄されるオレンジやバナナの皮などの作物の部分を利用しました。

このサイクールは、土に埋めると、一定期間を経て微生物によって完全に分解される性質があるそうです。

そのため、保冷剤が不要となった場合に、中身を庭や観葉植物のポットの土に混ぜることで、エネルギーを使わず、環境に配慮して処理できるそうです。

<参照>

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000096070.html

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