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プロジェクトマネジメントの資格は就職や年収アップに役立つ?8つの資格と取得メリット【よくある質問つき】

U-NOTE編集部

2023/11/20(最終更新日:2023/11/20)


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プロジェクトマネージャーを目指したい人や、スキルアップをしたい場合、プロジェクトマネジメントやIT系の資格を取得していると、就職や転職、年収・キャリアアップを目指すときにスキルを客観的に証明してくれる武器となります。

本記事ではプロジェクトマネージャーやIT人材としてのキャリアアップを目指すうえで役立つ8つの資格を紹介。資格勉強や資格取得のメリット、効率的な勉強方法についても解説します。

本記事の内容をざっくり説明
  • プロジェクトマネージャーを目指すうえで役立つ8つの資格
  • 資格勉強や資格取得のメリット
  • 資格に関するよくある質問

 

プロジェクトマネジメントに関する資格

さっそく、プロジェクトマネジメントに直接関係する4つの資格を紹介します。

PMI認定試験

PMI認定試験はプロジェクトマネジメントの国際的な資格です。プロジェクトマネジメントの実務者が、実務者のために開発された資格であり、企業のプロジェクトマネージャー(PM)に対するニーズを満たすために厳しい基準が設けられています。

プロジェクトメンバーや新人PM向けの「CAMP試験」、プロフェッショナル向けの「PMP試験」など、試験はいくつかのレベルに分かれています。現時点での実力や目指したいキャリアに合わせて受ける試験を選ぶといいでしょう。

>>PMI認定試験 公式サイト

プロジェクトマネージャ試験

プロジェクトマネージャ試験は自らの専門分野を確立した高度IT人材を対象とした資格です。組織の戦略とシステム全般について理解し、プロジェクトの目標を設定して適切な開発アプローチとマネジメントができることを証明します。

リスク管理やプロジェクトの計画・実績の評価などに関する知見も求められ、取得することで、自分がプロジェクトマネジメントを一貫して行える人材であることを示せるでしょう。

>>プロジェクトマネージャ試験 公式サイト

P2M

P2Mは「実践力」を重視した資格です。PMとしての思考能力・体系的な知識・マネジメント・姿勢などを総合的に測り、一部の企業だけでなく産業界全体で広く認められる水準の力をもつことを証明できます。

P2Mの資格はPMC・PMS・PMR・PMAの4つのレベルに分かれ、後者になるほど広い知識や高度な実践力が求められます。資格試験だけでなく講習会も行われているので、着実にスキルアップを目指していけるでしょう。なお、各試験の受験条件には講習会修了や前提資格の取得などの条件が定められています。

>>P2M 公式サイト

PMOスペシャリスト認定資格

PMOスペシャリスト認定資格は「組織内における個々のプロジェクトマネジメントの支援」を行うための、PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)の能力を測る資格です。組織のプロジェクトマネジメントを通じて、その成功率を高める能力があることを証明します。

PMOスペシャリスト認定資格には「★」「★★」「★★★」の3つのレベルがあり、1段階ずつランクアップしていけます。ただし、「★★★」の資格は2023年10月時点では策定中であり、まだ受験できません。

>>PMOスペシャリスト認定資格 公式サイト

 

プロジェクトマネージャーを目指すうえで役立つ資格

次に、プロジェクトマネージャーや高度なIT人材を目指すうえで役立つ4つの資格を紹介します。

基本(応用)情報技術者

基本情報技術者・応用情報技術者はITエンジニアとしてぜひ取得しておきたい資格です。

基本情報技術者は「ITエンジニアの登竜門」といわれる資格で、ITエンジニアのキャリアをスタートするために必要な基礎が身についていることを証明します。資格の勉強と取得を通し基礎をしっかり身につけることで、その後の応用もききやすくなるでしょう。

開発に関する基本的な知識が求められるプロジェクトマネージャーも、資格の学習を通して学ぶことは多いため、取得しておくことがおすすめです。

応用情報技術者はITエンジニアとしてレベルアップを目指す人におすすめの資格です。プレイヤーとしての技術はもちろん、管理や経営などの知識も広く身につけていることを証明できます。これらについて知識を深めることで、エンジニアとしての応用力を高められるでしょう。

>>基本情報技術者 公式サイト

>>応用情報技術者 公式サイト

ITコーディネータ試験

ITコーディネータ試験は、研修試験の受講終了と試験合格を通して取得できる資格です。誰でも受験できる「ITコーディネータ試験」と、ITや経営に関する資格の保有者が受けられる「専門スキル特別認定試験」の2つがあります。

ITコーディネータは組織の存続や成長のために必要なシステムを選定・導入し、その後の評価改善までを一貫して行うIT・DXのプロフェッショナル人材です。経営改善や組織運営に役立つシステムの利活用ができる人材であることを証明することで、自らのDX人材としての価値を高められるでしょう。

>>ITコーディネータ試験 公式サイト

ITストラテジスト試験

ITストラテジスト試験は高度IT人材として確立した専門分野をもつ人を対象にした資格です。企業の経営戦略に基づき、ITを活用してビジネスのプロセスを改革・最適化を図る力を証明します。

事業計画や業務改革、製品やサービスの企画など、ビジネスの根幹となる部分について深い知見をもっていること、これらに対しITを活用したアプローチが図れることを示す資格です。

>>ITストラテジスト試験 公式サイト

ITサービスマネージャ試験

ITサービスマネージャ試験は「ITサービスの安定提供を約束する仕事人」としての力を測る資格です。サービスの要求事項を満たした計画立案・設計から、提供とその後の改善まで、一貫したマネジメントができることを証明します。

システムやサービスの開発はもちろん、その後にわたり末永くプロジェクトに携わりたいという人におすすめの資格です。

>>ITサービスマネージャ試験 公式サイト

 

プロジェクトマネジメントに関する資格を取得するメリット

「資格を取得しても、実際現場で使えないのではないか……」と思う人もいらっしゃるかもしれません。次に、プロジェクトマネジメントに関する資格を取ること、そのために勉強することのメリットを3つ紹介します。

これらのメリットはプロジェクトマネジメントに限らず、あらゆる資格においていえるものです。詳細を確認していきましょう。

資格勉強を通して体系的に知識を身につけられる

資格の取得は、学習を通して必要な知識を体系的に身につけられることが、大きなメリットです。

特に未経験からPMを目指す場合、何から勉強したらいいのか想像しにくいことが多いのではないでしょうか。PMやIT関連の職種では広範な知識が求められます。知識がない状態では、「何から手をつけていいのかわからない」「自分が何がわからないのかがわからない」となってしまうでしょう。

資格にはそれぞれ出題範囲が決まっており、参考書や講習が用意されているものも多いです。資格勉強を通して、学習の道筋が見えてくるでしょう。

自分のレベルを客観的に測れる

すでにIT人材やPMとしてある程度の知識やスキルを持っている人にとって、資格試験は「自分の実力を測るためのテスト」として役立ちます。

今あるスキルで普段の仕事を問題なくこなせている場合、業務において困ることはあまりないでしょう。だからこそ、「自分に足りていない部分」「キャリアアップを目指すために学ぶべきこと」を見つけづらくなってしまいます。

資格試験を受けることで自分のレベルを客観的に測ること、得意分野と苦手分野を見極めることで、効率的な学習ができるようになるでしょう。

知識やスキルを客観的に証明できる

資格があれば自らの知識やスキルを客観的に証明できます。これはIT人材やPMとしての実績がまだない場合に役立ちます。実績・実務経験がある場合でも、客観的に証明できる資格があれば転職や昇給がしやすくなるでしょう。

 

プロジェクトマネージャーや資格に関するよくある質問

最後に、プロジェクトマネージャーの資格に関するよくある質問に答えます。時間と手間をかけてまで資格を取る意義はあるのか、効率よく勉強するにはどうしたらいいのかといった悩みをまとめて解消してしまいましょう。

資格があれば未経験でも就職できる?

「資格があれば未経験でも就職できる」と断言することはできません。IT分野では資格よりも実績や実務経験が重視されることが多く、未経験からの就職・転職のハードルはそれなりに高いでしょう。

ただ、資格はないよりもあった方がいいのは確かです。資格取得以外では「自分でシステムやサービスを開発する」「比較的容易に仕事がもらえるクラウドソーシングを活用する」などで実績を作る方法もありますが、資格勉強は効率的な基礎学習に、資格取得は客観的なスキルの証明にそれぞれ役立ちます。

資格を取ったら年収は上がる?

先述のとおり、IT分野では実績や実務経験が重視されます。建設や介護などの他の業界ほど、資格手当てが充実しているとはいえません。

しかし、資格があるのとないのとでは、やはりある方が年収アップも目指しやすくなるでしょう。ITの世界は実力主義であり、資格は実力を測る客観的な指標だからです。もちろん、他の業界に比べて少ないというだけで、資格手当てが設けられている企業もあります。

実績があれば資格はいらない?

ITの世界は実力主義であり、「スキルがあれば資格などいらない」「資格などあてにならない」と考える人もいるでしょう。

しかし、何度も伝えているように資格は実力を測る指標となります。十分な実績があるとしても、履歴書に保有資格を書けるメリットは大きく、保有資格が目に留まりキャリアアップに有利に働くこともあるでしょう。

効率よく資格勉強するには?

プロジェクトマネジメントの資格には研修があるもの、研修修了が試験受験の条件となっているものも多いです。研修はもちろん、資格ごとの参考書を活用することで、その資格で求められる知識を効率よく身につけられるでしょう。

また、できるだけ早いうちから実務経験を積むのもおすすめです。現代社会ではIT人材が不足しており、資格や実務経験がなくとも就職・転職したりクラウドソーシングで案件を受託したりできることも珍しくありません。基礎知識を身につけたら自分で簡単なシステムを作ってみて、それを実績として求人・案件に応募するのもいいでしょう。

「資格を取ってから仕事を探す」のではなく、「仕事をしながらプラスアルファで資格勉強をする」「資格勉強で身につけた知識を実際の業務で使ってみる」という意識が大切です。

 

資格の勉強や取得を通し、プロジェクトマネージャーとして効率よくスキルアップしよう

本記事のまとめ
  • プロジェクトマネジメントを直接学ぶなら記事前半の4つの資格がおすすめ
  • 未経験からIT業界を目指す場合や、PMとしてキャリアアップしていくなら後半4つの資格がおすすめ
  • 資格の勉強や取得が損になることはない

プロジェクトマネジメントやIT関連の資格は、年収アップやキャリアアップの助けになります。特に未経験からIT業界を目指す場合、資格勉強は効率よく知識を身につけるために、資格取得は採用確率を上げるための武器として、それぞれ役立ちます。

ITの世界は実力主義で、資格を軽視する人もいるかもしれません。しかし、資格勉強や資格取得が損になることはありません。

資格を取るかどうかと悩む時間はもったいないです。自分が将来どんなキャリアを歩んでいきたいのかを考えることに時間を使い、目標に少しでも早くたどりつくために資格を有効活用しましょう。

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