転職を検討していた約3人に1人が、副業を開始して思い留まった――。
プロフェッショナル人材の総合活用支援サービス「HiPro(ハイプロ)」が「副業がもたらす仕事への意識変化に関する実態調査」を行いました。
副業による仕事のやりがいやモチベーションの変化などを調べたもので、副業をすることで本業にどのような影響を与えるかなどを紐解いています。
多様な働き方を選択するための判断材料のひとつとして興味深い調査です。
副業導入で仕事のやりがいは?
副業による仕事のやりがいやモチベーションの変化についてたずねたところ、やりがいやモチベーションのいずれかが「上がった」と回答した人は過半の57.0%に上りました。
理由についても複数回答で調べると、「新しい視点が生まれた・視野が広がったから」が51.3%などの結果で、新たな刺激を受け取る機会になっている様子がうかがえます。
本業にも「良い影響与えている」
副業による本業への影響についても単一回答で調査。「良い影響を与えている」などポジティブな回答が55.1%に上りました。仕事が増えることで負荷は高まりそうですが、「悪い影響を与えている」との回答は3%にとどまりました。
調査では、副業をする前に転職を希望していた人に、副業を導入してからの考え方の変化を聞きました。結果は、32.5%が「転職を考えていたが、副業を開始して転職を考えるのをやめた」と回答したそうです。
「自分らしい働き方の実現に」
ハイプロの編集長を務める鏑木陽二朗さんは「個人の働き方が多様化する中、副業という働き方を選択する人が増加しています。また、今回の調査から、副業を行うことで、本業を含めた仕事に対するモチベーションや、やりがいが向上することが明らかになりました」と説明。
副業の導入によって、働きがいやパフォーマンスの向上、個人が求めるキャリアの実現に近づいている点を挙げた上で、「企業が副業を解禁することが、個人の自分らしい働き方の実現に繋がり、SDGs達成に向けた1つの手段になり得ると推測されます」とも呼びかけています。
ハイプロは、転職サービス「doda」などを展開するパーソルキャリアが運営するサービスです。今回の調査は、副業をしている全国の20~50代の会社員400人(経営層を含む)を対象に、インターネットを介して9月に実施されました。
<参照元>
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000645.000022215.html
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