株式会社ゲンロンの創業者で批評家の東浩紀さんによる新刊『訂正する力』が10月13日(金)に発売されます。日本では「変化=訂正」を嫌う傾向がありますが、間違いを認めて訂正することは本当にダメなことなのか。本を通して改めて考える機会にできそうです。
誰にでもわかりやすく、哲学的視点から訂正について再考
著者の東さんは9月、「正しいことしか許されない時代に『誤る』ことの価値を考えた」という思想書『訂正可能性の哲学』を刊行しました。
『訂正する力』は、『訂正可能性の哲学』で触れられている「訂正可能性」という考え方について、哲学に馴染みのない人にもわかりやすく、ニュースや日常生活におけるエピソードを交えながら解説する書籍となっているそうです。
聞き手と構成は『「戦前」の正体』の近現代史研究者・辻田真佐憲さん、帯イラストはヨシタケシンスケさんが務めました。
訂正する力=変化する力?
「日本には、まさにこの変化=訂正を嫌う文化があります。政治家は謝りません。官僚もまちがいを認めません。いちど決めた計画は変更しません」。
書籍の冒頭でこうつづる東さん。特にネットではこの傾向が顕著であり、かつての自分の意見と少しでも違う意見を述べると、『以前の発言と矛盾する』といわれて炎上するという事件が日常的に起きていると指摘します。
そのような状況を根底から変えるために必要な第一歩。それは、「まちがいを認めて改めるという『訂正する力』を取り戻すことです」と主張しています。
ここでいう「訂正する力」は、過去と現在をつなげる力であり、正しさを変えていく力でもあるそうです。
帯イラストでも女の子が何かを「訂正」しているとのこと。あなたは何かわかりましたか?
書籍概要
『訂正する力』(朝日新書)
著者:東浩紀
定価:935円(税込)
発売日:2023年10月13日(金)
Amazon:https://amzn.to/3RHa4zk
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001810.000004702.html
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