株式会社商船三井と出光興産株式会社は、海洋プラスチックの再資源化に向け、海洋プラスチックを回収してプラスチック製品を新たに生成する実証実験を開始しました。
実証実験の流れ
商船三井グループは、広島市に海洋浮遊ゴミ自動回収装置「Seabin(シービン)」を設置しています。
この装置は海水を毎時25,000リットル吸収し、海洋ゴミを回収することが可能。同装置で回収した海洋プラスチックを原料に、出光興産株式会社が油化ケミカルリサイクル技術を使ってリサイクルを行います。
油化ケミカルリサイクルとは、使用済みプラスチックを油化して生産した生成油をもとに、化学品や燃料油を製造するという手法。製造された化学品や燃料油は、「リニューアブル化学品」「リニューアブル燃料油」と呼ばれます。
今回の実証実験を行うことで、生成油の利用可能性と海洋プラスチック再資源化の実現可能性を検証します。
カーボンニュートラルと循環型社会を実現するための実証実験
商船三井グループの経営計画では、主要戦略のひとつに環境戦略を掲げており、海洋プラスチックごみ問題などの海洋環境保全が含まれています。
出光興産では、中期経営計画の一環で海洋プラスチックの再資源化の取り組みが行われています。
両社はこの実証実験を通し、カーボンニュートラル・循環型社会の実現と海洋環境保全に取り組み、将来的には海洋プラスチック由来の生成油を原料にした化学品や燃料油の生産を目指しているそうです。
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000117.000092744.html
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