自律自走するロボットがエレベーターと連動、オフィスビル1棟を清掃野村不動産で実証実験開始

2023/09/21（最終更新日：2023/09/21）

野村不動産ホールディングス株式会社と、オフィス環境や物流システム事業を展開する株式会社オカムラは、オフィスビル1棟・すべてのフロアを対象として従来、掃除ロボット活用で課題を解決を目指した実証実験を開始しました。

実証実験の背景

野村不動産グループでは、一部のオフィスビルにおいて、すでに掃除ロボットを活用した清掃業務が行われています。しかし、掃除ロボットのみを用いたビル1棟全体の清掃には、多くの課題があり、実現できていないといいます。

同社らによると、掃除ロボットとエレベーターや防火扉といった設備との連携、複数台のロボット管理、さらにはフロアの段差や傾斜路の走破、壁際の清掃などが解決されるべき課題だということです。

今回行われる「【STEP2】本実証」段階の実証実験では、「STRIVER（ストライバー）Ⅰ・Ⅱ」という床掃除を行う掃除ロボットを導入し、エレベーターなどのビル設備と連携させることで、数フロアだけにとどまらず、ビル全体で運用することを目標に定めています。

また、今回の結果をもとに、複数台のロボットと設備の連携や一元管理、災害発生時の対応方法の検討を進める予定です。

将来的には、掃除ロボットが動くだけでなく、効率的な運用方法を構築し、ロボットと清掃スタッフの組み合わせを最適化することで、より品質のよい清掃サービスを展開しながらも業務効率化の達成を目指しています。

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