求人検索エンジン「Indeed (インディード)」の日本法人Indeed Japan株式会社は、「2023年 日本の職場におけるウェルビーイング:成長意欲の高い社員が会社の繁栄を生み出す仕組み」と題するレポートを公開。
同社が米国の独立系リサーチを行うForrester Research社に依頼し、日米欧印8カ国の18歳以上の労働者を対象にインターネット調査を行いました。
ウェルビーイングとは
ウェルビーイングは、Well(よい)とBeing(状態)が組み合わせた言葉。厚生労働省によると、「個人の権利や自己実現が保障され、身体的、精神的、社会的に良好な状態にあること」の意味です。
経済面だけではなく、労働者1人ひとりがどれだけ充実感を得て暮らしているのかを考えることが国際的に重要視されています。
成長意欲が高い労働者、日本はほぼいない?
調査では、成長意欲が高い労働者の割合を、(1)目的意識が明らか(2)自分の仕事に満足感を持っている(3)費やす時間のほとんどに幸福感を感じている(4)職場ではほとんどの時間をストレスを感じることなく過ごしている――の4つの指標をもとに算出。
その結果、1位はオランダで34%、2位はアメリカで29%、3位はフランスで27%と続きました。一方、日本はというと、21%で6位だったドイツを14%下回り、最下位の7%という結果に。
Indeed Japanは、「日本はわずか7%にとどまり、労働者の多くが、ウェルビーイングが低い状態にあることが示唆されます」と指摘しています。
仕事には給与以上の価値はない?
「仕事には給料以上の価値があることもある」という考えに賛成する人の割合を見ると、日本以外の7カ国では40%前後となっているのに対し、日本はわずか10%に。
「やや賛成」を含めても、45%とかなり低い数字となっています。「やや反対」「反対」の合計値では、20%を占め、3~4%台となっている他国を大きく引き離す結果を示しています。
企業におけるウェルビーイング向上が重要に
同社は、今回の調査結果を受けて、「『成長意欲が高い』従業員は会社への定着率が高いことも明らかとなり、人材不足が加速する日本において、企業が今後ウェルビーイングの向上に取り組むことは、ますます重要になっていくと考えられます」とまとめています。
調査概要
・調査対象者:アメリカ(4,002人)、カナダ(1,510人)、イギリス(1,517人)、フランス(1,508人)、ドイツ(1,506人)、オランダ(1,504人)、インド(2,132人)、日本(1,518人)における18歳以上の労働者
・調査方法:インターネット調査
・調査期間:2023年2月〜2023年3月
<参照元>
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000120.000028842.html
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