パルシステムほか生協団体が「一般財団法人パルシステム若者応援基金」設立　会員からの募金が財源、返済不要の給付型奨学金制度

2023/09/13（最終更新日：2023/09/13）

首都圏を中心とした1都12県を活動エリアとする生協（生活協同組合）・パルシステムグループは、家庭環境や経済的な理由などから進学が困難な若者を支援する「一般財団法人パルシステム若者応援基金」を設立します。

パルシステムの給付型奨学金制度を引き継ぎ、伴走型のサポートを

パルシステムでは返済が不要な給付型奨学金制度を2020年に創設。組合員（生協利用者）から寄せられた募金を原資にし、家庭環境や経済的な理由などから進学が困難な若者に対して毎月奨学金を給付する制度を運営してきました。

このたび、パルシステム連合会と会員生協の11法人によって設立した「一般財団法人パルシステム若者応援基金」が、パルシステムの給付型奨学金制度の運用を引き継ぎ、金銭面だけでなく生活相談などから奨学生の生活を精神的にサポートする「伴走型」の支援を行います。

また、農業やボランティアなどの社会体験プログラムも用意し、学業以外の経験を重ねる機会も提供するということです。

2022年度の募金額は4,418万9,176円でした。毎月定額を募金する「サポーター」には1万人近くが登録しており、多くの生協利用者が若者の学業を支援しています。

この奨学金の給付を受けて大学、短大、専門学校に通っている学生はのべ34人となっています。

経済的貧困から進学を断念していた人にくわえ、児童養護施設など福祉関連施設に入所していたり、DV被害やヤングケアラーといった問題に直面したりしている若者が、奨学金制度を利用して学業を継続しています。

パルシステム給付型奨学金（パルシステム公式YouTubeチャンネル）：https://youtu.be/oob5eR3kfx0?list=TLGGwig6LqhaxlowNzA5MjAyMw

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