廃棄される魚の皮をレザーアイテムにアップサイクルーー。釣り人向けのアパレルブランドを手がける株式会社GOODIEは、魚のフィッシュレザーを活用した財布や名刺入れの応援購入者をクラウドファンディング(CF)で新たに募っています。
廃棄予定のものを活用し、新たな製品として価値を生み出す「アップサイクル」と呼ばれる取り組み。「風景を持ち歩く。」をコンセプトに鱗模様を「海の波」に見立てるなどして、海と空の風景を表現しています。
こうしたアイテムの存在を通じて、アップサイクルの意義や環境問題を考えるきっかけにもなりそうです。
「ブルーアワー」にインスピレーション
魚のフィッシュレザーを活用しているブランドは、同社の「L'ora blu(ローラブルー)」。
1日の始まりと終わりに瞬間的に世界が青く染まる「ブルーアワー」と呼ばれる時間の海の景色にインスピレーションを受けているそうです。
フィッシュレザーのうろこの模様で波を、手染めのグラデーションレザーで変わりゆく空に見立て、海と空の風景を表現しました。
CF仲介サイト「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」で、すでにサポーター50人で120万円を超す応援購入を獲得していましたが、リクエストが多く寄せられたことから追加予約を受け付けることにしたといいます。
財布と名刺入れの追加予約受け付け
アイテムは財布の「Orizzonte #01(Madai)」と名刺入れの「Orizzonte #02(Buri)」の2つ。
財布の「Orizzonte #01(Madai)」は高知県で漁獲されたマダイのフィッシュレザーを採用し、変わりゆく空の色をイメージしながら制作。財布の外側にラウンドファスナーが設けられています。
L'ora magica(マジックアワー)、L'ora blu(ブルーアワー)、Il notturno(夜景画)の3色展開。
CAMPFIREを通じた数量限定の先行予約で価格はそれぞれ、マジックアワーが5万2,500円(税込み)から、それ以外が4万9,500円(税込み)からとなっています。
ゲンを担ぎ、「出世魚」の皮を採用
名刺入れの「Orizzonte #02(Buri)」は、名刺交換の際、会話のきっかけになりそうなアイテム。出世魚「ブリ」のフィッシュレザーを使用し、ゲンを担いだといいます。
「風琴マチ」と呼ばれる日本独自の伝統技法を使い、薄くて使いやすい名刺入れに仕上げました。
「Orizzonte #02(Buri)」は、L'ora blu(ブルーアワー)とIl notturno(夜景画)の2色展開。CAMPFIREを通じた数量限定の先行予約で価格はいずれも2万400円(税込み)。
このほかのCFのリターン品として、マダイのフィッシュレザーを使ったシューホーンなども用意されています。
「命の恵みを無駄にしないものづくり」
同社は、「フィッシュレザーを通して、多くの人が廃棄物や食肉文化の副産物である革製品について考えるきっかけになってほしい」とコメント。生命の恵みを無駄にしない持続可能なものづくりに貢献したいなどの思いも込められているそうです。
追加予約の募集期間は9月30日(土)まで。CFのサイトは、https://camp-fire.jp/projects/view/695226。
<参照元>
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000038.000071531.html
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