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申立書とは?基本の書き方とシーン別の記載すべき要素を解説【テンプレート付き】

U-NOTE編集部

2023/09/28(最終更新日:2023/10/23)


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申立書とは、主に役場での手続きで必要になることがある書類のことです。児童手当や保育園の入園などの各種申請を行う際など、申請書だけでは不十分な場合に申立書が必要になります。

本記事では申立書の基本の書き方を、テンプレート付きで解説します。テンプレートはダウンロードして使えます。ダウンロードしたテンプレートを印刷する手順や、目的別の例文も紹介するので、ぜひ活用してください。

本記事の内容をざっくり説明
  • 申立書とは何か、どんなときに必要になるのか
  • 申立書の基本の書き方
  • 申立書のテンプレートと目的別の例文付き

 

申立書(もうしたてしょ)とは?

申立書(もうしたてしょ)とは、自分の要求を正式に申し立てるための書類です。申立書は大きく「裁判所に出すもの」と「役場に出すもの」に分けられます。

裁判所宛の申立書は、調停が必要なときに提出します。裁判で行う手続きは大きく「調停」と「裁判」に分けられ、調停に必要なのが申立書、裁判に必要なのが訴状です。

役場に出す申立書は、児童手当や保育園の入園など、何かを申請するときに必要になることがあります。

通常、これらの申請は「申請書」だけで事足りますが、申請書だけではその精度の要件を満たしていることがわからないようなイレギュラーケースもあります。そんなとき、自分が制度の要件を満たしていることを伝えるために書くのが申立書です。

本記事では役場に出す申立書について、どんなケースで必要となるのか、ケース別の書き方をテンプレート付きで解説していきます。

申立書が必要なシーン

申立書は次のような申請で必要になることがあります。

  • 児童手当

  • 保育園への入園

  • 扶養の手続き

  • 家屋証明書

  • 登録免許税の軽減

通常、これらの申請は「申請書」を出すことで行われます。

しかし、たとえば児童手当の申請には「児童と生計を一にしていること」「監護していること」などの要件がありますが、単身赴任により同居が確認できないような場合があります。このようなときに要件を満たしていることを伝えるために提出するのが申立書です。

 

申立書の書き方【テンプレート】

多くの場合、申立書のひな形や用紙は役場からもらえるでしょう。役場から用紙がもらえる場合は、その用紙を使い、担当者の指示通りに記入していけば大丈夫です。

申立書を自作しなければならないときは、次の画像のような書式で作りましょう。画像の書類はダウンロードし、印刷することもできます。

画像のテンプレートは下記リンクからダウンロードできます。「〇〇」や「(要件1)」などの部分を自分用に書き換えてご利用ください。

ダウンロードはこちら

※ダウンロード手順

  1. 上記リンクからGoogleドキュメントにアクセスする

  2. 画面上部のメニューから「ファイル」をクリック

  3. 「コピーを作成」をクリック

※記入後の印刷手順

  1. Googleドキュメントのメニューから「ダウンロード」を選択

  2. PDFドキュメントでダウンロードする

  3. PDFを印刷する

テンプレートはPCやスマホで、Googleドキュメントから編集できます。スマホにGoogleドキュメントのアプリが入っていない方、手書きしたい方は、下記のテンプレートをご利用ください。

また、プリンターがない方はコンビニのマルチコピー機などから印刷できます。マルチコピー機の使い方は、手書き用テンプレートの印刷手順と併せて後述します。

※使い方

  1. 上の画像を長押しし、メニューが出たら「保存」する

  2. 画像を印刷する

  3. 印刷したものに手書きで申立内容を書き込んでいく

プリンターがない場合は、コンビニのマルチコピー機などから印刷してください。マルチコピー機からの印刷には専用アプリが必要です。主要なコンビニの印刷用アプリは下記からインストールできます。

セブンイレブン

ファミリーマート

ローソン(アプリのダウンロードリンクは画面中ごろより少し下にあります)

ローソンのアプリダウンロードリンクの場所

ここからは、申立書の各項目の詳しい書き方について解説します。内容を確認しながら、テンプレートに書き込んでみましょう。

申立人の住所と氏名

まずは、申立をする人の氏名をフルネームで書き、その横に捺印をします。基本的には自分の名前を書くことになりますが、申立人と記入者が別になることもあるため、確認のうえ記入しましょう。

住所は、氏名を書いた申立人の住所を記入します。アパートやマンションに住んでいる場合は、建物名と部屋番号まできちんと記入しましょう。

申立ての日付

申立ての日付を記入しましょう。提出日と記入日、どちらを記入すればいいのか迷ったら、担当者に確認してください。

申立ての内容

どのような内容や、手続きについての申立書なのかを記入します。たとえば児童手当の申立書なら、「私は支給要件となる児童と別居していますが、監護し生計を一にしている旨について申し立てます。」のように記入します。

先ほどのテンプレートの「記」以下の部分には、被扶養者の名前や住所などの要件を箇条書きします。この部分に何を書けばいいかわからない場合も、担当者に確認しましょう。

フォーマットがある場合はそれに沿って書こう

先述の通り、申立書は役場などにフォーマット・用紙が用意されていることが多いです。この場合、本記事のテンプレートではなく、担当者に指定されたフォーマット・用紙を使って申立書を書いてください。

 

【シーン別】申立書に書くべき要素と書き方例

申立書に書くべき要素、具体的な書き方例を、申請する内容別に紹介します。シーン別の文章テンプレートを紹介するので、これを参考に、書き換えながら活用してください。

先述の「Googleドキュメントのテンプレート」を使う場合は、該当するシーンの例文をGoogleドキュメントにコピペして使うと便利です。

児童手当

私は支給要件となる児童と別居していますが、監護し生計を一にしている旨について、下記の通り申し立てます。

  • 別居している児童の氏名

  • 別居している児童の住所

  • その他、別居している児童について必要な情報
    ※個人番号や続柄、生年月日など。必要情報については担当者にご確認ください

  • 別居している児童が属する世帯について

※その世帯の世帯主の氏名や、児童から見た世帯主の続柄

  • 自分の氏名

  • 児童との続柄

  • 別居の理由や監護・生計の状況

※面会の頻度や仕送りなどについて書く

  • 別居期間

以上

保育園への入園

私は〇〇保育園への入園希望の旨を申し立ていたします。

入園を希望する理由については下記の通りです。

(理由を文章または箇条書き)

以上

理由の書き方一例

私は現在求職活動中ですが、身近に子どもを預けられる知人・親族がおらず、求職活動が芳しくありません。早めに職場復帰するためにも、ぜひとも入園のご許可をいただけるようよろしくお願いいたします。

扶養の手続き

私は、在職中の会社を令和〇年〇月〇日をもって退職いたします。現在、その後の就業の予定がないため社会保険の対象でなくなります。

下記の通り、私が〇〇扶養しているため、扶養認定を申請いたします。

  • 被扶養者の氏名

  • 自分の住所

  • 自分の氏名

  • 自分の年齢

  • 被扶養者との続柄

  • 扶養の内容や理由

以上

家屋証明書

この度、私が新築または取得した下記家屋は現在未入居ではありますが、自己の住宅に供するものに相違ありません。

  • 家屋の現在地

  • 家屋番号

  • 入居予定年月日

  • 移転後の旧居の取り扱いについて

※売却や賃貸契約解除、賃貸運用など

  • 入居が登記後になる理由

以上

登録免許税の軽減

登録免許税の軽減では、新居への転入手続きが済んでいない場合、新居に居住予定であることを申し立てる必要があります。この際は、先述の「家屋証明書」の申立書のテンプレートを使ってください。

 

シーン・目的に合った申立書の書き方を押さえておこう

本記事のまとめ
  • 申立書は役場での手続きで必要になることがある
  • 基本的に、申立書のフォーマットや用紙は役場に用意されている
  • フォーマットや用紙がない場合、担当者に記入事項を確認しながら自作しよう

申立書は役場での各種手続きで必要になることがあります。基本的には「申請書」の記入だけで手続きは完了しますが、申請書だけで要件を満たしていることが確認できない場合、申立書で申請内容を補完することになります。

基本的に、役場には申立書のフォーマットや用紙があるため、そちらを使うことになるでしょう。

フォーマットや用紙がない場合は本記事のテンプレートをダウンロードし、目的に合った例文を参考に必要事項を埋めていきましょう。必要事項は手続きの内容や自治体により異なることがあるため、担当者に確認してください。

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