日本貿易振興機構(ジェトロ)は、起業やイノベーション創出を目指す人材をインドに派遣する起業家育成プログラム(経済産業省主催)の参加者受付を始めました。
ジェトロによると、インドは、世界3位のスタートアップ・エコシステム(※)が形成され、100社以上のユニコーン企業(※2)を生んでいる国。参加者はIT産業の中心都市・ベンガルール(バンガロール)やハイデラバードで関係者との交流や現地視察を行うそうです。
インドへの進出だけでなく、インドに拠点を置く企業などとパートナーシップを結び、今後の発展につなげてもらうことを目的としています。
※ スタートアップ・エコシステム:起業家や起業支援者、企業、公的機関などがつながり、スタートアップ企業の創出と発展を進めていくシステムのこと
※2 ユニコーン企業:評価額が10億ドルを超える、設立10年以内の未上場のベンチャー企業のこと
プログラムのスケジュール・内容
プログラムでは、まず事前研修として国内で11月中旬~1月中旬、複数回にわたってインドの経済事情や事業化のポイント、ピッチの方法などを学びます。
その後、2024年2月中旬から実際にインドへ渡航して研修を実施。ベンガルールでは、「NASSCOM CoE IoT」などの現地アクセラレーターやベンチャーキャピタル、インドに進出している日系スタートアップなどのエコシステム関係者を訪問し、インドでのグローバルマインドセットの実情を学びます。
ハイデラバードでは、インド工科大学(IIT)やインド最大級のインキュベーション施設(※3)「T-HUB」などでの交流を通して起業家育成の実情を知り、起業家マインドの醸成を目指すそうです。帰国後は、2月下旬から派遣で得た成果発表と今後に向けた振り返りを行います。
※3 インキュベーション施設:創業初期段階の企業や起業家の支援を行う施設のこと
参加費は無料
同プログラムは、ベンチャー・スタートアップの起業家・経営者や大企業で新規事業を担当する人、大学・研究所などでの研究成果の事業化を目指す人などが対象。プログラム費や渡航費、宿泊費はジェトロが負担し、 参加費は無料です。
さらに、英語でのピッチや現地セミナー受講ができ、成し遂げたい事業アイデアやプランを持っていることを条件に挙げています。参加人数は10人程度です。
応募は、以下のページから受け付けています。応募締め切りは、9月20日(水)。
https://www.jetro.go.jp/events/inl/73e76bc27eeca913.html
<参照元>
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000150.000071241.html
【関連記事】
インド英語を出身者から学べる! 人口14億人・インドの政治や文化も知るオンラインサロンが開催
株式会社開発メディアは、9月4日(月)~11月26日(日)にかけてインド英語を出身者から学べるオンラインサロンを開講します。申し込み締め切りは8月28日(月)。 インドの時代が来る? ...
インド女性のための下着ブランドRANGORIE。トライ&エラーで日印を往復した社内起業ディレクターらが見た女性たちの悩み【インタビュー・前編】
プロジェクトの一員としてインドに派遣された株式会社リコー社員(当時)の江副亮子さん。そのプロジェクトは、途上国や新興国を対象としたBOP(Base of the Pyramid、貧困層を指す)層...
インド女性のための下着ブランドRANGORIE。トライ&エラーで日印を往復したディレクターに訊くコロナ禍と社内起業のメリットとは?【インタビュー・後編】
インドの農村で出会った女性たちから起業・新規事業のタネを受け取った江副亮子さんと、北米勤務を経て自らの殻を破り「自分がこうありたい姿」を目指せるようになったという綿石早希さんによる「インド女性が...
U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう