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「気にしないでください」は目上の人に使っていいの?意味や言い換え表現、文例を紹介

U-NOTE編集部

2023/07/04(最終更新日:2023/08/27)


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「気にしないでください」という表現を目上の人に使っても良いのか不安に思う人もいるのではないでしょうか。

本記事では、「気にしないでください」の意味や文例、言い換え表現を紹介。「気にしないでください」と言われたときの返事の仕方までご紹介しているのでぜひ参考にしてください。

本記事の内容をざっくり説明
  • 「気にしないでください」の意味
  • シーン別「気にしないでください」の文例
  • 「気にしないでください」の言い換え表現

 

「気にしないでください」の意味

「気にしないでください」は、相手の失敗や粗相などに対して「大丈夫ですよ」という気持ちを込めた言葉です。

例えば、相手が遅刻してきたときに「大丈夫ですよ。気にしないでください」と、相手を落ち着けるための言葉として使用できます。

また、相手が体調不良のときや、ミスをしたとき、意見が異なるときなど様々なシーンで使用できる便利な言葉です。

 

「気にしないでください」は取引先や上司には使用しないほうがいい

しかし、「気にしないでください」の「〜ください」は、「くださる」の命令形なので、目上の人には使用しないほうがいいと言われています。

「気にしないでください」には、より丁寧な表現である「お気になさらないでください」という表現があります。「する」の尊敬語「なさる」を使った表現なので、目上の人にも失礼になりませんよ。

 

「気にしないでください」の文例

同僚や後輩などの間柄で「気にしないでください」を使用するのは問題ありません。

以下では、「気にしないでください」の文例をご紹介します。

相手が仕事でミスをしたとき

相手が仕事でミスをしたとき、相手は慌ててしまったり謝罪をしたりするのではないでしょうか。

相手を安心させるためにも、「気にしないでください」を使うことをおすすめします。

相手が仕事でミスをしたとき
  • 気にしないでください。まだまだ時間はあるので、挽回していきましょう。

相手が体調不良のとき

相手が体調不良で、早退や欠席をするときに、安心して休めるように「気にしないでください」と優しく伝えましょう。

相手が体調不良のとき
  • 気にしないでください。誰でも体調をくずすことはありますよ。

自分が体調不良のとき

自分が体調不良で、相手に心配されたときも「気にしないでください」は使用できます。

自分が体調不良のとき
  • A:今日は少し具合が悪そうだね。

    B:気にしないでください。昨日のワールドカップで寝不足なだけです。

相手が有休を使うとき

相手が有休を使う関係で仕事を回されたり、迷惑がかかったりすることもあるでしょう。

しかし、有休を使うのはお互い様。相手が楽しめるように、「気にしないでください」を使って配慮の言葉をかけましょう。

相手が有休を使うとき
  • A:〇〇さんとのミーティング、Bさんが変わってくれるんだね。ありがとう。

    B:気にしないでください。前から〇〇さんとお話したかったんです。

相手が旅行に行くとき

相手が旅行や帰省をするとき「お土産を買ってくるね」などと気を使ってくれることもあるでしょう。

「気にしないでください」を伝えることで、配慮は不要であることをやんわりと伝えられます。

本相手が旅行に行くとき
  • A:お土産買ってくるから楽しみにして!

    B:いつもありがとうございます。お土産のことは気にしないでください。お土産話を楽しみにしてますね。

 

「気にしないでください」の言い換え表現

「気にしないでください」の言い換え表現を使うことで、より丁寧な言葉で「大丈夫です」という気持ちが伝えられるかもしれません。

以下でご紹介する「気にしないでください」の言い換え表現を覚えてみてはいかがでしょうか。

お気に留められませんように

「お気に留められませんように」は、「気に留めない」を丁寧に言い表した言葉です。

上司や、取引先、お客様などに「気にしないでください」を伝えるときに、ピッタリの言い換え表現ですね。

「お気に留められませんように〜」の文例
  • お気に留められませんよう、よろしくお願い申し上げます。

お気持ちだけ頂戴します

「お気持ちだけ頂戴します」は、必要ないことを遠回しに表現する言葉です。

相手を不快にせずに断るフレーズなので、ぜひ覚えておきましょう。

「お気持ちだけ頂戴します」の文例
  • お気持ちだけ頂戴します。お気遣いありがとうございます。

どうか、お気になさらないでください

「どうか、お気になさらないでください」は、「気にしないで」「心配しないで」を丁寧に伝える表現です。

干渉してほしくないときにも使える表現ですが、冷たく感じさせないように、感謝の言葉を添えることをおすすめします。

「どうか、お気になさらないでください」の文例
  • 大丈夫ですので、どうかお気になさらないでください。

お構いなく

「お構いなく」は、「世話をやかなくても大丈夫です」と遠回しに伝えるフレーズです。

上から目線に聞こえてしまうこともあるので、目上の人には使わないほうがいいでしょう。

「お構いなく」の文例
  • A:お茶のおかわりはいかがでしょうか。

    B:お構いなく。もう十分いただきました。

お気遣いなく

「お気遣いなく」は、「お構いなく」と同様に、気を使わなくてもいいという意味を表します。

上司や取引先などの目上の人に使用する場合は、「お気遣いなさいませんようお願い申し上げます」のように丁寧な言葉で伝えることをおすすめします。

「お気遣いなく」の文例
  • どうか、お気遣いなさいませんようお願い申し上げます。

結構です

「結構です」は、YESとNOの2つの意味を持つ言葉。「結構です」を使う際は、肯定と否定どちらの意味で使っているかを相手にわかるように伝える必要があります。

「結構です」の文例
  • せっかくですが、結構です。お誘いありがとうございます。

ビジネスシーンで「結構です」を柔らかく言い換える方法を紹介」を参考にしてくださいね。

 

「気にしないでください」と言われたときの対応

「気にしないでください」と言われたときに、どのように返答すればいいのか迷う人もいるのではないでしょうか。

以下では、「気にしないでください」と言われたときの対応と、おすすめのフレーズをご紹介します。

ありがとうございます

「気にしないでください」と伝えられた後、何度も謝ると相手の負担になってしまいます。

相手が気を使ってくれて「気にしないでください」と言ってくれたときは「ありがとうございます」と素直に答えることをおすすめします。

「ありがとうございます」の文例
  • A:遅れてしまって申し訳ありません

    B:大丈夫ですよ。気にしないでください。雨に濡れませんでしたか?

  • A:大丈夫です。ご心配ありがとうございます。

お気軽に

こちらの申し出を相手が「気にしないでください」と断ったとき、「わかりました」と伝えるよりは「必要になったらお気軽にお申し付けください」と伝えられるとGOOD。

相手がなにか必要になった場合、お願いしやすくなる気の利いた返事をしましょう。

「お気軽に」の文例
  • A:コーヒーはいかがですか?

    B:お構いなく。

  • A:かしこまりました。必要になったらお気軽にお申し付けください。

ご遠慮なさらず

相手が明らかに遠慮している様子が見られたら「ご遠慮なさらず」というフレーズを使用するのも一案です。

「ご遠慮なさらず」の文例
  • A:アイスティーのおかわりはいかがですか?

    B:お構いなく。(汗だくで)

  • A:ご遠慮なさらずに、お召し上がりください。

 

「気にしないでください」を丁寧に伝えよう

本記事のまとめ
  • 目上の人には「お気になさらないでください」を使用する方がいい
  • 「お気になさらないでください」などの言い換え表現を覚えよう
  • 「ご遠慮なさらず」や「ありがとう」などの返答方法も覚えよう

本記事では、「気にしないでください」の意味や言い換え表現、文例などをご紹介しました。

紹介した「お気に留められませんように」「お気持ちだけ頂戴します」などの言い換え表現はより丁寧な印象を相手に与えられます。

言い換え表現や丁寧な表現、受け答え方を覚えて、相手に配慮できる素敵な社会人を目指してみてはいかがでしょうか。

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