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ラテラルシンキングとは?例題やおすすめの本、鍛え方などを紹介

U-NOTE編集部

2023/07/06(最終更新日:2023/08/27)


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なかなか思いつかないような、素晴らしいアイデア方法を思い浮かぶようになりたいと思っている人も多いのではないでしょうか。

本記事では、コロンブスの卵のような「ずるい考え方」つまり、ラテラルシンキングという思考方法についてご紹介します。

ラテラルシンキングの鍛え方やコツ、学ぶためのおすすめの本などを紹介するので、ぜひ参考にしてください。

本記事の内容をざっくり説明
  • ラテラルシンキング(水平思考)とは
  • ラテラルシンキングのコツ・鍛え方
  • ラテラルシンキングを学ぶためのおすすめの本

 

ラテラルシンキング(水平思考)とは

ラテラルシンキングとは、1967年にエドワード・デボノが提唱したものごとの考え方のこと。

ラテラルシンキング以外にも、ビジネスシーンでは、ロジカルシンキングやクリティカルシンキングなどの様々な思考法があります。以下では、それぞれの違いがわかるように具体的に意味を説明していきましょう。

ラテラルシンキングの意味

ラテラルシンキングは、「水平思考」とも呼ばれる、様々な方向から物事を見つめ直感的に解答を導き出す思考法です。

ラテラルシンキングを行うことで、誰にも考えつかなかったけれど、誰にも思い付く方法が直感的に思いつきます。既存の概念や慣習にとらわれず、新しいアイデアを見つけ出すのに最適な思考法です。

また、ラテラルシンキングは「答えがひとつではない」特徴があり、他の思考法とは異なります。数学のように答えがひとつであるわけではないことを覚えておきましょう。

ロジカルシンキングとの違い

ロジカルシンキングは、ラテラルシンキングと区別するために「垂直思考」とも呼ばれる「論理的思考」のことです。

ロジカルシンキングは、物事をいくつかの要素に分けて分析して答えを導き出します。ロジカルシンキングは、「A=BでB=Cなら、A=C」と物事を順番に進めていきます。

ビジネスシーンでは、物事を進めていく過程が重要視されるため、ロジカルシンキングが有用です。

一方で、ラテラルシンキングは、正解へのステップがなく、一瞬でゴールまで辿り着く思考法です。

ロジカルシンキングは階段を、ラテラルシンキングはエレベーターを意識するとわかりやすいですよ。

クリティカルシンキングとの違い

クリティカルシンキングとは、物事の前提を疑う批判的な思考のこと。

例えば、「A=BでB=Cなら、A=C」という問題に対して、「本当に?」「なぜ?」と否定的に物事を見つめ、適切な解答を目指します。

ラテラルシンキングは、多様な視点を持って広い範囲で物事も俯瞰するのに対して、クリティカルシンキングは、ひとつの物事に取り巻くものを分析します。

 

ラテラルシンキングの提唱者

ラテラルシンキングの提唱者は、心理学者やコンサルタント、医者、作家など幅広く活躍した「エドワード・デボノ」博士です。

エドワード・デボノは、著書『水平思考の世界』で、「言語が、ものの見方の障壁につながる」と言います。言語や常識にとらわれず、新しい考えを見つけ出す方法を、水平思考を通して学んでいきましょう。

 

ラテラルシンキングを行う3つのメリット

ラテラルシンキングを行うメリットは、大きく分けて3つあります。

以下では、ラテラルシンキングを行う3つのメリットを詳しくご紹介します。

ラテラルシンキングを行う3つのメリット

  • メリット1.斬新なアイデアが生まれる
  • メリット2.多角面から物事を見れるようになる
  • メリット3.結論に至るまでが早い

メリット1.斬新なアイデアが生まれる

ラテラルシンキングを行う1つ目のメリットは、斬新なアイデアが生まれることです。

例えば「跳び箱9段飛びたい」という目標を持ったとします。ロジカルシンキングをする人は、どうやったら跳び箱をうまく飛べるようになるのかを調べ、練習をするでしょう。

ラテラルシンキングをする人は、9段の跳び箱の前に6段の跳び箱をおいて、そこから跳び箱9段を飛びます。「そんなのずるじゃないか」と思う人もいるでしょうが、それが常識にとらわれた思考法です。

ラテラルシンキングは、常識から逃れる「ずるい」考え方。このようにして、斬新なアイデアが生まれます。

メリット2.多角面から物事を見れるようになる

ラテラルシンキングを行う2つ目のメリットは、多角面から物事を見れるようになることです。

跳び箱の例でわかるように、わたしたちは常識にとらわれています。アインシュタインは「常識とは 18 歳までに身につけた偏見の集大成だ」とまで言っています。

その偏見から解放されると、今までに見られなかった新しい視点で物事を観察できるようになります。

メリット3.結論に至るまでが早い

ラテラルシンキングを行う3つ目のメリットは、結論に至るまでが早いことです。

先程の跳び箱の例では、地道に練習するロジカルシンキングの場合、1ヵ月程度はかかるでしょう。一方で、ラテラルシンキングの場合、10分程度で簡単にゴールにたどり着けます。

つまり、ビジネスシーンにラテラルシンキングを採用すると、時間やお金、人材を節約できるのです。

 

ラテラルシンキングを行うためのポイント・鍛え方

ビジネスシーンでも役に立つラテラルシンキングを身につけたいと思う人も多いでしょう。

以下では、ラテラルシンキングを行うためのポイントについて詳しくご紹介します。

前提を疑う

ラテラルシンキングを行うための1つ目のポイントは、前提を疑うことです。

常識にとらわれていたら、自由なラテラルシンキングはできません。まずは、自分の常識だと思っていることを、疑うことからはじめましょう。

ラテラルシンキング初心者は、「常識だと思っていること」に気が付かないかもしれません。

初心者におすすめの方法は「なぜ?」と原因を探ること。説明できないことが、とらわれている常識の可能性が高いですよ。

バックグラウンドが違う人と話す

ラテラルシンキングを行うための2つ目のポイントは、バックグラウンドが違う人と話すことです。

全く違う背景を持つ人と話すと「この人の考えは自分の考えとは異なるな」「変だな」と思うこともあるのではないでしょうか。

その違和感こそが「常識を打ち破るヒント」です。自分の常識と他者の常識との違いを見つめ、常識から外れた思考ができるようになると、ラテラルシンキングが自然と身につきます。

抽象化と具体化を行う

ラテラルシンキングを行うための3つ目のポイントは、抽象化と具体化を行うことです。

例えば、「椅子がほしいけれど、コストを抑えたい。どんな椅子がいいかな」と考えている人がいるとします。

椅子を抽象化してみると、椅子は「座るもの」であると気づきます。「座るもの」を具体化すると、椅子だけではなく、ソファーやベンチなどが思いつくでしょう。

他にも、座れるものを考えてみると、机や座布団、床などが考えられます。

結果的に、コストを抑えるために「椅子を買わない」とするのも、ひとつの答えですね。

このように、ラテラルシンキングを行うには、前提を見直したり、ひとつの事象を色々な目線で見ることが大切です。

 

ラテラルシンキングの例題

ラテラルシンキングを実際に試してみたいと思う人もいるのではないでしょうか。

以下では、ラテラルシンキングの例題としてよく知られている問題を2問ご紹介します。

ウミガメのスープ

ラテラルシンキングの1つ目の例題は、「ウミガメのスープ」です。「ウミガメのスープ」は、ラテラルシンキングの問題の代表例と言っても過言ではないので、知っている人も多いかもしれません。

以下に問題文を提示します。

ある男の人がレストランで「ウミガメのスープ」を注文しました。ウェイターに男が飲んだものは「ウミガメのスープ」であることを確認し、男はお金を払って家に帰り、命を絶ちました。なぜ、男は命を絶ったのでしょうか。

答えは「男は昔、ウミガメのスープだと思っていて飲んだものが人肉のスープであったと気がついたから」です。

少し強引に思えるかもしれませんが、常識にとらわれない思考をすると思いつくアイデアなのではないでしょうか。

16個のりんごの分け方

ラテラルシンキングの2つ目の例題は、「16個のりんごの分け方」です。

16個のりんごを3人で公平に分けるためには、どうすればいいのでしょうか。

「1人に5個ずつ配って、あまりを3等分する」「重さを測って3等分する」などは、すべてラテラルシンキングではありません。これは「公平に分ける」をロジカルシンキングしているだけです。

ラテラルシンキングでは、「16個のりんごをジュースにして3等分する」がひとつの正解です。「りんごを捨てる」「新しくりんごを買う」なんて答えも、ある意味正解のひとつ。すでに紹介した通り、ラテラルシンキングの答えはひとつではありません。

 

ラテラルシンキングを学ぶためのおすすめの本

ラテラルシンキングを体系的に学ぶために本を読みたいと思う人もいるでしょう。

以下では、ラテラルシンキングを学ぶためのおすすめの本をご紹介します。

ずるい考え方 ゼロから始めるラテラルシンキング入門

木村尚義(きむらなおよし)さんは、ラテラルシンキングに関する本を多数出版し「発想法セミナー」などを手掛けるラテラルシンキングのプロ。

ゼロから始めるラテラルシンキング入門では、「身近にあるラテラルシンキングの例」など様々な事例を交えながら、ラテラルシンキングについて解説してくれます。

3分でわかるラテラル・シンキングの基本

「ラテラルシンキングとはなにか」さっくり理解したい人は『3分でわかるラテラル・シンキングの基本』がおすすめです。水平思考について初めて触れる人が理解しやすいようにわかりやすく書かれています。

「答えのないゲーム」を楽しむ 思考技術 

ラテラルシンキングの成功例や、現実にあった事例を知りたい人は、『「答えのないゲーム」を楽しむ 思考技術』がおすすめです。

実例のラテラルシンキングに触れることで、ラテラルシンキングのコツを掴みましょう。

 

一生使えるラテラルシンキングを身につけよう

本記事のまとめ
  • ラテラルシンキングとは、常識にとらわれない思考方法
  • 前提を疑い、抽象化や具体化を行うことで、ラテラルシンキングを身につけよう
  • ラテラルシンキングを体系的に学ぶには本がおすすめ

本記事では、ラテラルシンキングの意味や、鍛え方、例題などをご紹介しました。

ドッグイヤーと呼ばれるように、ITや電気自動車など新しい技術がどんどん進歩していっている今、常識にとらわれず全く新しいアイデアを見つける力が必要とされています。

ラテラルシンキングは、発送を変えるだけで誰にでもできるものです。

本記事を参考に、ラテラルシンキングで新しいアイデアを見つけ出してみてはいかがでしょうか。

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