ビジネスシーンではもちろん、引っ越しを始めプライベートでも、できるだけいい条件の企業と契約できるように相見積もりをお願いしたいと思ってる人も多いのではないでしょうか。
本記事では、相見積もりをするときのポイントやマナー、断る時の例文などを紹介します。相見積もりを初めてする人にもわかりやすくご紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
- 相見積もりをするときの3つのポイント1
- 相見積もりをするときの3つのマナー
- 相見積もりをしてくれた企業を断る際のマナー
相見積もりとは?
相見積もりとは、複数の企業や業者に同じ条件で見積もりを出してもらうことをいいます。略して、「あいみつ」と言われることもあります。
相見積もりをすることで、価格や納期、品質などを比較検討しやすくなるため、よりよい条件で契約することが可能です。
BtoBのビジネスの場合、相見積もりをして発注先を検討するのが一般的です。プライベートの場合は、リフォームや引越しなどで相見積もりする機会が多いです。
相見積もりをするときの3つのポイント
相見積もりに慣れていないと、初歩的なミスをおかしてしまったり、損をしてしまったりすることも。以下でご紹介する、相見積もりをするときの3つのポイントを把握して、ベストな企業を見つける参考にしてください。
ポイント1.条件を同じにする
相見積もりをするときの1つ目のポイントは、条件を同じにすることです。
企業によって条件を変えてしまうと納期や金額が変わってしまい、比較検討しにくくなってしまいます。
企業A・B・Cに相見積もりする場合は、共通したプラン1の相見積もりをしましょう。プランが複数ある場合、企業Aにプラン1、企業Bにプラン2と聞くのではなく、企業A・Bともに、プラン1と2の相見積もりをしましょう。
ポイント2.料金だけではなく、内容や態度などを確認する
相見積もりをするときの2つ目のポイントは、料金だけではなく、内容や態度などを確認することです。
安ければ安いほどいいと、料金だけで比較してしまうと、納期が他のものと比べて遅かったり、使う材料の質が低かったりすることも。安物買いの銭失いになってしまわないように、他の条件も比較しましょう。
また、相手の態度や立ち振る舞いにも注意が必要です。強引に契約を迫ってくるような企業と契約してしまうと、後にトラブルになったり取引がスムーズにいかなくなったりする可能性があります。総合的に判断した上で、仕事を依頼する企業を決めましょう。
ポイント3.わからないことは必ず質問する
相見積もりをするときの3つ目のポイントは、わからないことは必ず質問することです。
「*セット割りの場合」「*50kg以内の場合」などと注意書きされた見積書を納められた場合、自分の望む条件ではどうなるのかわからないことも多いでしょう。
細かな注意書きの意味を理解せず、譜面通りの金額や条件だと信じて契約すると、損してしまうことも。
わからないことを聞くことは恥ずかしくありません。「5ページに書いてる○○についてなのですが、私の条件は××なので、この場合はこのキャンペーンは受けられますか?」などと具体的になにがわからないのか質問して、齟齬のないように努めましょう。
相見積もりをするときの3つのマナー
相見積もりをするときには、守るべきマナーがあります。知らずに相見積もりをしてしまうとトラブルを起こしてしまうこともあるので、事前に確認しておきましょう。
マナー1.相見積もりであることを伝える
相見積もりをするときの1つ目のマナーは、相見積もりであることを伝えることです。
「見積もりをしてもらったのに断らなければいけないから、相見積もりであることを言いづらい」という気持ちもわかります。
しかし、相手に相見積もりであることを伝えなければ、「契約を前提に見積もりをしてくれた」と勘違いしてしまうことも。相手が先走って契約後の内容を準備し出す可能性もあります。
相手企業の迷惑にならないように、「相見積もりをお願いしたいのですが」などと伝えておくとよいでしょう。
マナー2.希望の料金や内容などを伝える
相見積もりをするときの2つ目のマナーは、希望の料金や内容などを伝えることです。
希望の料金よりもかなり高い料金の見積もりを出された際、比較検討できなくなってしまいます。また、もう一度相見積もりをしてもらうにも、時間的な問題が生じる可能性もあります。
あらかじめ、予算や納期などを伝えた上で相見積もりをしてもらいましょう。
マナー3.他社の名前を具体的に出さない
相見積もりをするときの3つ目のマナーは、他社の名前を具体的に出さないことです。
いい条件で契約したいからといって、他社の名前を出して見積もり内容を伝えるのはNG。見積もりを出してくれる業者に失礼な行為になるので、避けておきましょう。
「A社は貴社よりも15万円安い」のように伝えるのではなく「他社と比較検討したところ、貴社は他の会社よりも15万円近く高い」などと、他社の具体的な名前を出さないように交渉することをおすすめします。
相見積もりをお願いするときのメールの例文
初めて相見積もりをする人は、どのようなメールを書けばいいのかわからない人も多いのではないでしょうか。
以下では、引っ越しの相見積もりをお願いする場合のメール例文をご紹介します。
- 本文:〇〇株式会社 ご担当者様
突然のメール失礼いたします。山田太郎と申します。
この度は、引っ越しの見積もりをさせていただきたく、連絡いたしました。
つきましては、下記の条件で見積書の作成をお願いしたく存じます。
一人暮らしの1LDK
予算:10万円まで
引っ越し希望日:2024年3月27日〜29日
お忙しいところ大変恐縮ですが、3月1日までにお見積書を送っていただけると幸いです。
なお、複数の業者様に、お見積もりを依頼しておりますことをご承知おきください。お手数をおかけしますが、なにとぞよろしくお願いします。
相見積もりをしてくれた企業を断る際のマナー
相見積もりをすると必ずいずれかの企業や業者を断る必要があります。断りづらく感じるかもしれませんが、以下の3つのマナーを守って丁寧に断る旨を伝えましょう。
マナー1.必ず断る旨のメールや電話を行う
相見積もりをしてくれた企業を断る際のマナー、1つ目は、必ず断る旨のメールや電話を行うことです。
「断ることを伝えたら、相手に嫌な態度を取られるかもしれない」「質問責めされたらどうしよう」などと不安になる人も多いでしょう。
だからといって、断る連絡を入れなければ契約するかわからない不透明な状況を作ってしまいます。仕事のスケジュールを押さえてくれている可能性もあるため、断ることが決まったらすぐに連絡を入れましょう。
マナー2.なぜ断るのか、どういう条件だと採用できるのかを伝える
相見積もりをしてくれた企業を断る際のマナー、2つ目は、なぜ断るのか、どういう条件だと採用できるのかを伝えることです。
相手からすると、どうして自社ではなく他社を選んだのかという点が気になります。具体的に何が良かったのか、どういう条件があれば契約したかなどを伝えられるとGOOD。貴重なフィードバックにつながり、相手企業も成長でき、見積もりしたことが無駄ではなかったと喜んでくれるでしょう。
マナー3.相見積もりをしてくれた感謝と謝罪を伝える
相見積もりをしてくれた企業を断る際のマナー、3つ目は、相見積もりをしてくれた感謝と謝罪を伝えることです。
見積書を作るのには時間がかかるもの。たとえ契約することはなくても、貴重な時間を使ってもらったことに敬意を払いましょう。
メールや電話で「ありがとうございました」と心からの感謝を伝えることをおすすめします。
相見積もりしてくれた企業に断るメールの例文
- ◯◯様
お世話になっております。先日お見積書を送っていただいた山田太郎です。
先日は、お見積書を送っていただき、ありがとうございました。
貴社のご提案を慎重に検討した結果、誠に恐縮ですが、費用や納期の面で折り合いがつかず、今回は見送らせていただくこととなりました。
お忙しい中、見積書を作成していただいたのにも関わらず、このような結果になってしまい、心よりお詫び申し上げます。
またの機会に、ご提案を依頼させていただく機会もあるかと存じますが、その際はなにとぞよろしくお願い申し上げます。
末筆ながら貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます。
マナーを守って相見積もりをしよう
- 相見積もりをする場合は、同じ条件で依頼する
- 料金だけではなく総合的に判断し、わからないことは積極的に確認する
- 断る際は、理由を明確にして忘れずに感謝を伝える
本記事では、相見積もりをするときのマナーや、断る際のマナーなどを詳しくご紹介しました。
相見積もりをするときは、条件を同じにすること、相見積もりであることを伝えることなどを意識しましょう。
本記事を参考に、マナーを守りながら相見積もりの連絡を行ってみてはいかがでしょうか。
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