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結婚式の受付のマナーは?ゲストと受付係の心得を紹介

U-NOTE編集部

2023/05/26(最終更新日:2023/08/27)


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結婚式には新郎新婦の親族を含む、たくさんのゲストが来ます。受付を担当することになったときにはスムーズに受付ができるよう、ゲストを始め誰かが嫌な気持ちになることがないよう、マナーを押さえておくことが大切です。

本記事では結婚式の受付のマナーについて、一般ゲストと受付係の目線から解説します。受付係の服装や持ち物、前日までの準備についても解説するので、内容を確認しながら準備を進めていきましょう。

本記事の内容をざっくり説明
  • 受付係の役割とマナー
  • 受付係の服装や準備
  • 一般ゲストのマナー

 

結婚式の受付係の役割

結婚式の受付係は新郎新婦の代わりにゲストを迎える大切な役割です。とはいえ、結婚式の受付を担当することは人生で数度あるかないか。当日、戸惑ってしまうことがないよう、受付係の役割・やることをチェックしておきましょう。

1.ゲストをお出迎えし丁寧な言葉遣いで挨拶をする

受付係の主な役割はゲストのお出迎えです。新郎新婦はもちろん、両家の代理としての立場を意識し、丁寧な言葉遣いで話したり挨拶したりすることが大切です。

ゲストが来たら「本日はお越しいただき、誠にありがとうございます」、両家の親戚が来たら「本日はおめでとうございます」などと、しっかりと挨拶しましょう。

2.芳名帳で出席者のチェックを行う

ゲストへの挨拶が済んだら、名前を確認し芳名帳と照らし合わせましょう。確認が取れたら名前のみ、もしくは名前と住所を前から詰めて書いてもらいます。ゲストカードを回収するスタイルの場合は、芳名帳がないことがあります。

「恐れ入りますが、こちらにお名前とご住所をお願いいたします」「恐れ入りますが、ゲストカードをお預かりいたします」のように案内しましょう。

なお、このときにご祝儀も受け取りますが、こちらから催促してはいけません。新郎新婦に事前に渡している人もいます。受け取ったご祝儀はしばらくご祝儀台の上に置いておきましょう。

また、お車代を渡す相手が来たら「新郎新婦からお預かりしています」と渡しましょう。

3.出席者をお席へと誘導する

芳名帳の記入が済んだら、出席者をお席へ誘導します。このとき、会場内で誰がどこに座るかが書かれた席次表を渡します。

会場がすでに開いているなら「中へどうぞ」、開場前で控え室に案内するなら「あちらの控え室でしばらくお待ちください」と案内しましょう。

 

【前日編】結婚式の受付係のマナー

結婚式の受付係は新郎新婦や両家の代理ともいうべき責任ある立場です。きちんとした服装とマナーで臨みましょう。式前日までに確認しておくことを紹介します。

清潔感のある服装を用意する

結婚式の受付係は清潔感のある服装を用意しておきましょう。当日着る服はクリーニングに出しておき、前日までに仕上がりを確認しておきます。男女それぞれの服装は次を参考にしてください。

【男性の服装】

準礼装のディレクターズスーツかブラックスーツを選ぶのが確実です。タイは白か明るいグレー、胸ポケットに明るい色のポケットチーフを挿して彩を加えるのもいいでしょう。

爪はきちんと切りそろえられているか、ヒゲの剃り忘れがないか、家を出る前に確認するのも忘れずに。

【女性の服装】

肌の露出が少なく落ち着きのある色合いのドレスがベターです。黒よりもやや明るい色を選ぶと、華やかさがありいいでしょう。パールのアクセサリーを加えることで、上品さが際立ちます。

メイクも上品さを意識し、ネイルは淡い色のものがおすすめです。

集合場所ややるべきことなどを綿密に打ち合わせする

結婚式の受付係はほかのゲストよりも早く会場に来ていなくてはなりません。遅刻しないよう、集合する場所や時間はきちんと確認しておきましょう。ほかにも当日やることや受付時のマナーなども復習しておくと安心です。

 

【当日ゲストが来る前】結婚式の受付係のマナー

結婚式の受付係のマナーについて、一通り紹介します。当日ゲストが来る前に確認・復習し、失礼のないように振る舞いましょう。

マナー1.集合時間に遅れないように、早い行動を心がける

受付係がもっとも避けるべきは遅刻です。集合時間に遅れないよう、20~30分の余裕をもって出発するといいでしょう。

当日、交通機関の乱れにより想定よりも時間がかかることも考えられます。アクセス手段は複数用意しておくこと、起床後に各交通機関の状況を確認することをおすすめします。

マナー2. 新郎新婦のご両親に挨拶をする

結婚式の受付係は新郎新婦にとって親しく、信頼できる相手のはずです。両家の代理としての立場でもあるため、新郎新婦のご両親にも挨拶をしておきます。挨拶の際は受付係を任されたこと、結婚のお祝いを簡潔に伝えるといいでしょう。

マナー3.トイレを済ませておく

結婚式の受付にはゲストが立て続けに来るうえに、ご祝儀も保管してあります。受付開始後にその場を離れるのは難しいです。

受付が始まってから困らないよう、会場入りしたときと受付開始前のタイミングでトイレを済ませておきましょう。このとき、身だしなみの最終チェックもしておきたいです。

マナー4.式場のスタッフの説明を真剣に聞く

受付係の仕事内容は、当日、式場のスタッフが説明してくれます。話を聞き漏らさないためにも、信頼を損なわないためにも、スタッフの説明は真剣に聞きましょう。わからないことがあれば質問し、必要に応じてメモを取るとより安心です。

マナー5.受付係と協力して受付の仕事を行う

結婚式の受付係は新郎側1~2名、新婦側1~2名の計2~4名で行うのが一般的です。結婚式当日に初対面となることも多いので、挨拶や自己紹介をし、仕事がしやすいようにある程度打ち解けておきましょう。

「ご祝儀を受け取り芳名帳に記入してもらう人」「席次表やお車代を渡し案内する人」のように、役割分担しておくと仕事がしやすいです。

 

【当日ゲストが来た後】結婚式の受付係のマナー

たびたび書いていることですが、結婚式の受付係は新郎新婦・両家の代理にあたる立場です。ご祝儀を預かる責任もあります。

当日ゲストが来てからどのように振る舞えばいいのか、結婚式の受付係のマナーを紹介します。

マナー1.ゲストに挨拶をし、ご祝儀を丁寧に受け取る

ゲストが来たらまずは挨拶をし、ご祝儀を丁寧に受け取りましょう。受け取ったご祝儀はすぐにしまわずに、ご祝儀台のうえにしばらく置いておきます。ご祝儀台がいっぱいになったら、少しずつ保管場所に移していくといいでしょう。

このとき、ご祝儀を渡されなくても催促してはいけません。ご祝儀は義務ではありませんし、事前に新郎新婦に渡している人もいます。

マナー2.芳名帳に名前を書くように促す

ゲストに挨拶をしたら、芳名帳に名前と住所を書くように促しましょう。芳名帳は受付順に、前から順番に書いてもらいます。

なお、名前だけ書いてもらうスタイルや芳名帳がそもそもないスタイルもあります。芳名帳がない場合はゲストカードを受付で回収するのが一般的です。芳名帳に書いてもらうことについても、事前に確認しておきましょう。

マナー3.席次表を渡し、席につくように伝える

芳名帳の記入やお車代の受け渡しなど一連のやり取りが済んだら、席次表を渡し、席につくよう伝えましょう。このとき会場や、会場が開く前なら控え室の場所を案内します。

マナー4.常に丁寧な話し方、振る舞いを心がける

結婚式の受付係は常に丁寧な話し方、振る舞いを心がけましょう。常に笑顔でいること、私語をしないことなどを心がけます。

写真撮影や預かり物を頼まれるなど、イレギュラーなことがあったら会場スタッフにお願いしましょう。受付係は受付を離れられないため自ら対応するのが難しいですが、むげに断るのもよくありません。

「恐れ入りますが、あちらの会場の方にお願いしていただいてもよろしいでしょうか?」と、丁寧に案内します。

受付係は新郎新婦側の立場なので、ゲストから「おめでとうございます」と言われたら「ありがとうございます」と返します。ただし、新郎新婦の親族には「本日はおめでとうございます」と、こちらからお祝いの挨拶をしましょう。

マナー5.受付を締め、ご祝儀を厳重に保管する

受付係はご祝儀を預かる責任ある立場です。受付を締めたらご祝儀を失くさないよう、厳重に保管しましょう。受付中に持ち場を離れる場合も、必ず1人は受付に残るようにします。

預かったご祝儀を誰に渡すのか決まっているなら、必ずその人に渡します。その人が見つからない場合も、ご祝儀を預かってもらったり受付に放置したりせず、自分は受付に残り、人に頼んで探してきてもらいましょう。

 

受付係が知っておきたいこと

準備や受付中に困らないよう、受付係が知っておきたいことについて解説します。

受付係を行うために、特別に持参するものはない

受付係を行うために、特別に持参するものはありません。持ち物は一般のゲストと同じです。ただ、遅刻しそうなゲストや欠席のゲストから連絡が入ることもあるので、携帯電話は手元に置いておくといいでしょう。

特別な対応が必要なゲストがいることを心に留めておく

新郎新婦の親族やお車代を渡すゲストなど、特別な対応が必要なゲストもいます。そのことを心に留めておくこと、どんな対応が必要なゲストがどのくらい来るのか事前に確認しておくことで、当日スムーズに対応できるでしょう。

「新郎新婦の親族は青」「お車代を渡す相手は赤」などと受付係でルールを決めて、ゲストリストに印をつけておくのもおすすめです。

受付係にお土産を渡された場合は、受け取っても大丈夫

ゲストの中には新郎新婦へのお土産を持ってきてくれる人もいます。受付係にお土産を渡された場合は、受け取っても大丈夫です。誰からのお土産かわかるように責任を持って預かり、受付や結婚式が終わった後など、新郎新婦の忙しくないタイミングで渡しましょう。

トイレやクローク、待合室などの場所を確認しておく

受付が始まる前に、トイレやクローク、待合室などの場所を確認しておきましょう。ゲストにこれらの場所を聞かれることもありますし、受付中にトイレに行きたくなった場合、なるべく早く済ませて持ち場に戻らなければなりません。

当日戸惑うことがないよう早めに会場に着き、これらの場所がどこにあるのか確認し、一度は足を運んでおきましょう。

 

結婚式に参加するゲストの受付のマナー

結婚式に参加するゲスト側の、受付時のマナーについて解説します。受付係も自分たちと同じゲストであり、式場スタッフではありません。お互い気持ちよく式を迎えられるよう、ゲストとしてのマナーを押さえておきましょう。

マナー1.受付はなるべく早めに終わらせる

受付での世間話は極力控え、やりとりをなるべく早めに終わらせましょう。受付にはほかにもたくさんのゲストが来ますし、受付係も忙しい身です。受付に着いたら挨拶をしてご祝儀を渡し、後は受付係の案内に従いましょう。

マナー2.祝いの場なので、バタバタと忙しなく動かない

結婚式はお祝いの場です。そのことを弁え、開場前であっても落ち着きを持って振る舞いましょう。

クロークやトイレの場所がわからないといったときも、受付係や式場スタッフに丁寧に尋ねること、遅刻しそうなら早めに連絡を入れることが大切です。バタバタと忙しなく動いてはいけません。

マナー3.受付係にお祝いの言葉を伝える

新郎新婦に直接お祝いを言いたい気持ちがあるかもしれませんが、彼らは式前で緊張していますし、何より忙しいです。

結婚式の受付係は新郎新婦側の立場です。お祝いの言葉は彼らに伝えます。新郎新婦本人にお祝いの言葉を伝えるのは、披露宴や二次会のときにしましょう。

マナー4.相手との関係性を考えたご祝儀を渡す

ご祝儀の金額は相手との関係性を考えて、次の目安を参考に決めましょう。
 

関係性

金額目安

友人

3万円

恩師

3万円

同僚・先輩・後輩

3万円

部下

3~5万円

上司

3~5万円

社長・役員

5~10万円

取引先(個人として)

3万円

取引先(会社として)

5万円

親族(両親以外)

3~10万円

親族(両親)

10~30万円

なお、ご祝儀の金額は奇数がいいとされています。割り切れる数である偶数は別れを想起させるため避けた方がいいでしょう。例外として、「苦(く)」と読める9万円はNGです。

ただし、「末広がりの八」である8や奇数の1が入っている10万円は特に問題ありません。

マナー5.芳名帳に丁寧に名前を書く

受付で挨拶やご祝儀の受け渡しが済んだら、受付係から芳名帳への記入を案内されます。このとき、名前もしくは名前と住所を書くように言われるので、係に従い丁寧に書きましょう。

芳名帳の代わりにゲストカードを回収するスタイルの式もあるので、事前に確認し、ゲストカードを忘れないようにしましょう。

 

マナーを守って結婚式を楽しもう

本記事のまとめ
  • 受付係は丁寧な対応と事前確認が大切
  • ゲストは受付係に配慮し、速やかにやりとりを
  • 参加者全員がマナーを守り、結婚式を楽しもう

結婚式は人生の一大イベントであり、とてもおめでたいことです。新郎新婦が気持ちよく門出を迎えられるよう、参加者全員が楽しめるよう、マナーを守って振る舞うことが大切です。

受付係は新郎新婦と両家の代理としての立場であり、特に丁寧な対応が求められます。受付係としての仕事や立ち居振る舞いを事前に確認し、前日や当日の移動中などにも復習しておきましょう。

一般ゲストも受付係と接するときは、彼らもゲストの一人であること、忙しいことを弁えてやり取りすることが大切です。写真撮影や預かり物は式場スタッフに頼むこと、受付での長話は避けることなどを意識しましょう。

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