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ポートフォリオとは?業界ごとの意味や作り方、採用率アップのコツを伝授

U-NOTE編集部

2023/08/11(最終更新日:2023/08/30)


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ポートフォリオにはさまざまな意味があります。金融業界では「資産構成」を、教育業界では「学習の成果物」を、就職・営業活動においては「その人のスキルや実績がわかる作品集」を指します。

本記事では就職・営業活動におけるポートフォリオの作り方、採用率アップのコツを解説します。これからポートフォリオを作成したい人は、本記事を参考にしてください。

本記事の内容をざっくり説明
  • 業界ごとのポートフォリオの意味
  • 就職・営業活動で使うポートフォリオに盛り込むべき内容
  • 採用につながるポートフォリオの作り方

 

ポートフォリオとは?

ポートフォリオという言葉にはいくつかの意味があり、業界により使い方が異なります。まずはポートフォリオという言葉がどんな業界で、どのように使われているのかを紹介します。

 

就職・営業活動におけるポートフォリオ

ポートフォリオは就職・営業活動で使われることが多く、この場合「その人の実績やスキルがわかる作品集」を指します。特にデザイナーやエンジニアなどのクリエイティブ職で使われることが多いです。

なお、本記事ではこの意味でのポートフォリオについて詳しく解説していきます。

 

金融業界におけるポートフォリオ

金融業界におけるポートフォリオは、債券や株式、不動産などの「資産構成」を意味します。これらの資産の組み合わせや比率を示す言葉として、金融業界ではポートフォリオが使われています。

 

教育業界におけるポートフォリオ

教育業界におけるポートフォリオは、生徒の試験用紙やレポート、活動の記録などの「学習の成果物」を意味します。

これらの成果物を一人ひとりの生徒ごとに保存したものが教育業界におけるポートフォリオで、学習成果を評価したり、改善点を探したりするために使われています。

 

ポートフォリオからわかること

ここからは就職・営業活動で使われる「その人の実績やスキルがわかる作品集」としてのポートフォリオについて解説していきます。

就職の面接時やフリーランスの営業活動などで、ポートフォリオの提示が求められることがあります。営業活動に熱心なフリーランスなら、自らのSNSアカウントやブログなどにポートフォリオを掲載していることもあるでしょう。

ポートフォリオから具体的にどんなことがわかるのか、採用担当者はポートフォリオから何を判断しているのかを解説します。

 

スキルや使えるツール

ポートフォリオからはその人のスキルや使えるツールがわかります。たとえばデザイナーならフォトショップやイラストレーターなどの制作ツール、エンジニアやプログラマーなら扱える言語がわかるでしょう。

これらのツールをどのレベルで使いこなせるのか、ツールを使ってどんなことができるのかも見えてきます。

 

担当可能な業務

ポートフォリオには自分が携わった作品を載せますが、「全工程を自分でこなした作品しか載せてはいけない」というルールはありません。むしろ、大規模なプロダクトほど工程ごとの役割分担がしっかりしているものです。

そのため、ポートフォリオに載せた作品ごとに、その作品のどの工程に携わったかも記載することになります。ここから、その人がどのような工程・業務を担当できるのかわかります。

 

仕事の進め方

ポートフォリオに載せた作品には、自分がどの工程を担当したのかだけなく、どのように仕事を進めたのかも記載します。その作品の製作意図や他メンバーとの関わり方、チーム内での自分の役割・活躍したポイントなどを載せましょう。

これらの記載をすることで、その人の仕事への姿勢や人柄なども見えてきます。「この人を採用したらどんな活躍をしてくれるだろうか」「チームにどんな影響があるだろうか」といったことをイメージしてもらいやすくなるでしょう。

 

作風

ポートフォリオには作品そのものを載せるため、自分の作風がダイレクトに伝わります。これは特にデザイナーにとって重要なポイントになります。

 

ポートフォリオに入れるべき項目

これからポートフォリオを作成する場合には、どんな項目を盛り込めばいいのか、各項目でどんなことを伝えるべきなのか悩む人も多いのではないでしょうか。次に、ポートフォリオに入れるべき項目を紹介します。

 

プロフィール

ポートフォリオには、まずはクリエイターとしてのプロフィールを書きましょう。仕事に対するポリシーやクリエイターとしてのこだわり、これまでの経験・経歴などを端的にまとめます。

ポートフォリオにおけるプロフィールは、あくまでも「クリエイターとしてのプロフィール」です。履歴書のように、経歴部分にすべての職歴を入れる必要はありません。応募した仕事に関係のある経歴のみを入れることで、見やすいプロフィールが作れるでしょう。

具体的な実績や受賞歴など、客観的な判断基準となりえる情報も入れられるとなお良いです。

 

保有スキル

クリエイターとしてどんなスキルを持っているのか、それぞれのスキルレベルはどの程度なのかを一覧にしましょう。

デザイナーなら使えるツール、エンジニアなら扱える言語など、具体的なツール名・スキル名を書きます。

各スキルについて詳細に記載するとポートフォリオが長くなってしまうため、5段階評価のようなわかりやすい表現をするのがおすすめです。そのツールやスキルに関する資格を持っているならそれも書きましょう。

 

キャリアにおけるビジョン

将来的にどんなポジション・業務を担当したいのか、そのためにどんな活動をしているのかなど、キャリアにおけるビジョンも記載しておきましょう。

これらの記載があると、その人の将来像がイメージしやすくなります。採用担当者にとってはミスマッチを防ぐための判断材料になりますし、その人が自社でどんな活躍をしてくれるのかもイメージしやすくなるでしょう。

 

作品

ポートフォリオには、応募先の企業や案件に合った作品を10~20個ほど載せましょう。ここではただ作品を載せるのではなく、次のような情報も記載しておきます。

  • タイトルやURL

  • クライアントに関する情報

  • 制作年月日

  • 作品の目的やターゲット

  • 作品のコンセプト

  • 制作にかかった時間

  • 制作に使ったツールや言語

  • 自分の担当工程やポジション など

 

仕事の進め方

作品ごとにどのように仕事を進めたのか、箇条書きやフロー図などで仕事の進め方を記載しましょう。具体的な仕事の進め方を載せることで、チームでの動き方や得意な工程などがよりイメージしやすくなります。

 

採用につながるポートフォリオの作り方

ポートフォリオは採用を決める重要な資料です。また、採用担当者は一日に何人もの履歴書やポートフォリオに目を通しています。採用担当者にとって見やすく、わかりやすいものでないと、ポートフォリオにしっかり目を通してもらえないかもしれません。

採用につながるポートフォリオはどう作ればいいのか、3つのコツを紹介します。

 

わかりやすい目次をつくる

先述の通り、採用担当者は一日に何十枚ものポートフォリオをチェックしています。すべてのポートフォリオにしっかりと目を通すのは難しく、「わかりにくい」「見づらい」というだけで、ポートフォリオが見てもらえない可能性もあります。

まずは採用担当者の興味を引くために、ポートフォリオの最初にわかりやすい目次を入れましょう。

どこに何が書いてあるのかがわからない状態では、その先を読む気が起きません。「読んでみたい」と思ってもらうために、目次のレイアウトやデザイン、文言にまで気を配りましょう。

 

適度なボリュームで仕上げる

ポートフォリオは適度なボリュームで仕上げましょう。短すぎて自分のスキルや実績を伝えられないのも良くありませんが、長すぎるとまともに目を通してもらえないかもしれません。

先述の通り、作品数は厳選し、プロフィールやスキルなどの文章は端的にまとめましょう。特にスキルや実績などは箇条書きでまとめると見やすいです。

 

応募先や案件に合わせて作品を絞り込む

ポートフォリオに載せる作品は、応募先や案件に合わせて絞り込みましょう。応募する企業や仕事で活かせそうなスキル、自分が担当するであろう工程を見極め、それに関わる作品を載せるほうが、伝えたい内容が伝わりやすくなります。

 

テンプレートと差し替え用の作品集を用意して、効率よく就職・営業活動を進めよう

本記事のまとめ
  • ポートフォリオは適度なボリュームで、端的にまとめる
  • スキルや実績などのテキスト部分では箇条書きを駆使する
  • 応募先に合わせて記載する内容や掲載する作品を変えるとベター

ポートフォリオはその人のスキルや実績を伝えるための重要な書類です。ポートフォリオの出来が採用を決めると言っても過言ではありません。だからこそ、ポートフォリオにはすべての作品、なるべく多くのスキルや実績を載せたくなるでしょう。

しかし、採用担当者は一日に何十人分ものポートフォリオに目を通さなければなりません。情報過多のポートフォリオの隅々に目を通す時間はありません。そもそも、「ポートフォリオが見づらい」ということは、ユーザー(採用担当者)のことを考えられないということでもあります。

採用担当者の置かれた状況を踏まえて見やすいポートフォリオを作ること、応募先のニーズ(知りたいこと)に応えるための情報を過不足なく記載することで、「この人はユーザビリティを考えた制作ができる」と思ってもらえるでしょう。

求める人材は応募先ごとに異なります。そのため、ポートフォリオも応募先ごとに変えるべきです。業界・業種ごとのテンプレートや差し替え用の作品を用意しておくことで、応募先に合ったポートフォリオを効率よく作れるでしょう。

本記事を参考に、ポートフォリオを作成してみてください。

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